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日本国防海軍大型イージスミサイル巡洋艦『DCG-190やまと』

日本国防海軍大型ミサイル巡洋艦『DCG-190〝やまと〟』


[艦級概要]

艦種:ミサイル巡洋艦(DCG)

艦名:旧国名及び前代戦艦大和

発注:2016年3月25日

起工:2017年2月25日

進水:2018年5月22日

就役:2019年12月24日

所属:佐世保第2艦隊第6戦隊(旧横須賀第1艦隊第5戦隊)


[性能諸元]

排水量:12,520トン(基準)

    15,360トン(満載)

全長:193m

全幅:27,5m

吃水:7,8m

機関:桜菱製ハイドロゲンMH1000タービンエンジン(41,2700ps)

   4基2軸推進

速度:34,5ノット(公式)

乗員:350人

兵装:Mk.45 mod.6 62口径5インチ単装砲 2基(艦橋前部に背負い式)

   高性能20mm機関砲 CIWS Block3A mod.5 4基

   Mk.50 mod.10 VLS(64+64)

    |―RIM-162E ESSM 短SAM

    |―RIM-174C スタンダードERAM SM-6 中SAM

    |―スタンダードSM-3 ABM

    |―TACTOM トマホーク SSM

     ∟―07式 VLA SUM

   17式 SSM-2B SSM4連装発射機 4基

   HOS-303 3連装短魚雷発射管 2基

艦載機:SH-60KR 2/3機

C4I:MOFシステム(SUPERBIRD E3+EWSJ)

   NTDS(OYQ-13 ACDS+リンク 14/16/22)

    FCS-5CL FCS

レーダー:FCS-5CL 3次元高性能多機能レーダー 4面1基

     OPS-30B 対水上レーダー

     OPS-20D 航海用レーダー

ソナー:OQQ-25統合ソナー・システム

    (OQS-104艦首ソナー+OQR-4 TACTASS)

ECM装備:NOLQ-4 統合電子戦システム

     Mk.137 デコイ発射機


[補足説明]

日本初の大型のミサイル巡洋艦である。

艦名はかつての戦艦『大和』にちなんでおり、本艦の高性能さを比喩するとともに、本艦に対する期待も現れている。

今回は捕捉として、本艦に装備されている新型兵装のいくつかを紹介する。

『FCS-5CL3次元高性能多機能レーダー』

本艦の特徴として、まず新型の対空レーダーである『FCS-5CL』にある。

これは現在最新鋭の『AN/SPY-3レーダー』と『FCS-3/4』を複合させることによって、双方の長所をかなわせつつ、イージス艦並みの同時捕捉能力を持ちつつ、かつ〝より確実な撃墜能力の保持〟を目的として開発され、結果その目標撃墜能力はいかなるときでも90%以上を保つ記録を出すにいたる。

これにより、ある意味ではイージス艦以上の盾となりうるようになった。

また、最新鋭の装備を兼ね備え、弾道ミサイル能力も大幅に向上。

最新の衛星データリンクをフル活用することにより、宇宙空間からの誘導支援を受けつつより確実な弾道ミサイル防衛能力を手に入れることに成功した。

FCSという名前なのにイージス艦と呼ばれているのは、FCSは名ばかりで性能等がほとんどイージス・システム並ないしそれ以上を持つから周りからそういわれる。

『RIM-174C スタンダードERAM SM-6中距離艦対空ミサイル』

対空装備では、今まで使用していたSM-2の後継としてSM-6を採用。

輸出用なのでダウングレードされ、弾道ミサイル迎撃能力は削除されているものの、それでも搭載されているFCSシステムと掛け合わせることにより、SM-2の代わりを担うには十分な性能を発揮した。

弾道ミサイルに関しては現状どおりSM-3の改良型を活用することになった。

『Mk.50 mod.10 VLS』

VLS装置も最新のものを乗せているが、後部VLSに関しては左右両舷に32セルずつ、格納庫側によるかたちで分かれており、これは下の甲板下にしまうことが出来る。

これは甲板上の艦載ヘリの離着陸に支障をきたすための処置だったが、普段は甲板の下にふたをされており、パッと見は全然見えないのだが、いざ使用するときは甲板が山のように折れて開き、そこからVLSが競りあがり、そしてふたをしていた甲板は内側に起用にしまわれる。

そして、しまうときはその逆である。

これは技術としては革新的で、この装置を見た諸外国関係者を驚愕させた。

AGSシステムのように単装砲を格納部にしまう技術はあったが、VLS自体を甲板下にしまうというか、もはや隠すことは想像していなかったのである。

『桜菱製ハイドロゲンMH1000タービンエンジン(41,270ps)』

エンジンも一新され、新型の水素燃料を使ったMH1000タービンエンジンを採用。

これはエンジン内に水素を充満させ、そこに任意で静電気を発生させることによりその火花で点火させ、そのときの爆発力を使いタービンを回す方式である。

水素を使っているため、ガスタービンより大出力を発揮することが出来、それは従来のガスタービンの数倍といわれている。

これは今後も新造される大型艦船に搭載する予定である。

『船体装甲強化』

そして、この艦の一番の特徴といえば、その〝装甲化された船体〟である。

尤も、開発当初は装甲を付ける予定はなかったのだが、上記の大出力のエンジンが出す速力に船体が耐えれないという計算結果が出てしまい、それに対処するために全体的に装甲を取り付けた形となった。

皮肉にもこの現代に装甲化がされた軍艦が復活する形となり、軍事マニアを大いに賑わせた。

……以上のような革新的技術の使用を背景として、日本を守る重要な盾として、本艦は生まれた。

これらは何れも革新的技術の結晶であり、世界どこにも例がない。

ゆえに、日本国内のみならず、世界各国からは装甲化されていることも相まって「世界最強のミサイル巡洋艦」の異名をほしいままにしている。

元は横須賀に基地を置いていたが、増強された軍事力の均等化を背景に、今現在は佐世保に母港を置いている。

また、12月24日。そう、クリスマス・イブの日に就役したこともあり、ネット内では非公式の愛称として『ChristmasクリスマスDCG(またはカタカナでクリスマスDCG)』と呼ばれていたり、『サンタからの国防のプレゼント』と呼ばれたりしている。

かつては機密扱いされていたが、今回は逆に日本国防の象徴として、そして、日本の科学技術力の粋を集めて建造された最新鋭艦として、全日本国民からの期待を一心に寄せている。




[皇国出版社『日本国防白書〝世界最強のミサイル巡洋艦〈やまと〉〟』より抜粋]

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― 新着の感想 ―
[一言] このやまとに近い性能を持った護衛艦が実際に建造されるようで嬉しい
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