物語はまた新しい展開に! 益々目が離せない!!
【第二章】
〜 出会い・決断 〜
大勢の人が物凄い目つきをして 戦いのトレーニングみたいな事をしていました。
相手から目を離さない。
凄い気力だ。
階段を上がると大広間みたいなところがありました。
扉を開けると、紳士風な人が
「珍しい種類がいました。ホワイトサンダーとチェリーピンクです。」
と言いました。
すると正に偉いオーラを発している人が、
「よろしい、スペーダム。二人が入れる部屋はあるかのぅ?」
と言いました。
この人はスペーダムというのか。。。。。。
スペーダムは、
「K65号室なら丁度空いていると思います」
と答えています。
「あの〜僕たちは、、、」
「すいません、少し口を閉じていてもらえますか?」
「そんな言い方は無いだろう」
「しかしですね。。。」
「子供なのだから、少しは、という意味じゃ。二人を案内するのじゃ」
とヒゲの長い人が言いました。
「わかりました。アグルス様」
アグルスか、、、、覚えておこう。
大広間を出てしばらく右に行くと、凄く大きな螺旋階段がありました。
「僕的にはエレベーターがいいんですけどね、
アグルス様が足を少しでも鍛える為にと螺旋階段にしたんです。
あっ、この愚痴は内緒で。」
としゃべっているといつの間にか
そのK65号室に着いていました。
「どうぞ」
とスペーダムが入れてくれます。
中に入ると色々な人がいました。
筋肉ムキムキ、眼鏡のガリ勉くん、ゲームをして遊んでいる双子、アイドル系(?)、
個性溢れる部屋だなぁと思いました。
ガリ勉くんが来て、
「僕、中本 智樹だよ。
この部屋のリーダーなんだ。
智樹って呼んでね。
17歳だよ。
K65号室の意味は」
と話していると、
さっきの双子が息を揃えて
「KはクレイジーのKで、65はみんなが最初に出会った年齢だよ。」
とまるでひとつの声で言いました。
明日香が、
「かわいいね!君たち!」
というと、双子は同じスピードで頬を赤らめました。
「君たちの年齢は?」
と聞かれたので、明日香が気楽に
「二人とも11歳なの。」
と答えると、
「じゃぁ 又年齢を足さなきゃね!」
とアイドル系(?)が言いました。
明日香が
「その前に3時間近く歩いて来たから疲れているの。休ませてくれない?」
というと、
「そうだな、休むと体にいいぞ!」
と筋肉ムキムキが言いました。
そこで僕らは、ひとまず休む事にしました。
「私達はどこで寝ればいいの?」
「ちょっと待ってね、二人とも身長は?」
「僕168㎝」
「私172㎝」
「わかった。」
と言ってしばらくするとスペーダムが大きな布団を持って来てくれました。
「え”ぇっど、170㎝の布団と180㎝布団でずね。はい。」
「ありがとうございます。」
「あど掛け布団でずね。これが160㎝掛け布団と165㎝掛け布団です。」
「ありがとうございます」
「はぁはぁ、、、良い、よ・夜を御過ごし下さい。」
「はい。」
そりゃーあの螺旋階段だからそうなるよ。
その時、大広間では。。。。
「スペーダム、何か気になる所はあるのかのぉ?」
「はい、気になる所というか、、、共通点が結構あるんです」
「ほう」
「一つ目は学校付近で見つけた、という事です。
二つ目は後ろから落ち、同じ音の様に聞こえた。
三つ目は同じ形をしていた」
「そこが気になると?」
「はい。今まで共通点を持っているペアは沢山いましたが、
三つも共通点を持っているペアは過去に一組しかおりません」
「あの組かのぉ?」
「はい、あのペア以来です」
「それは少し気になるな。少し調べてくれ」
「わかりました」
翌朝、、、、、、
「はぁ〜」
ちょっと早く起きすぎた。
みんな寝てる。
明日香を見るとぐっすり寝ていた。
久しぶりに寝顔を見た。
筋肉ムキムキはとにかくうるさいいびきだ。
良く眠れるよな。
これを毎日きくのか、、、絶望的。
すると眠気が覚めるどころか、近所迷惑に成る様なサイレンまじりのアラームが部屋中に鳴り響きました。
するとみんなの顔が一気に昨日と同じくすっきりした顔に戻りました。
みんな二重〜。
そうすると智樹が
「まだみんな自己紹介してなくない?」
というと
「確かに」
と明日香が。
「それじゃぁ、自己紹介して」
そういうと筋肉ムキムキから、
「俺は、齋藤 龍太郎だ。龍と呼べ。
一日最低3時間筋トレだ。うるさいとか言うなよ。15級だ。」
「俺たち 鈴木 健吾と信吾でーす。
けんちゃんとしんちゃんって呼んでね。二人とも10級だよ〜ん」
「私はみんなのアイドル、溝端 里奈でーす!。
りん姫って呼んで!16級よ。」
「なにがりん姫だ。りん婆だってんだよな。」
双子が笑う。
「あ”?」
「なーんでもなーいーよーーー!ぜんぜーーーーん、問題ないよーーーーー!
お話つーづーけーてーーーー!」
そう言う双子の顔は汗だらけでした。
「色々な奴がいるけど、いい所だよ。この部屋」
智樹が笑いながら言います。
「そうだ年齢足すの忘れてたね。二人とも11歳だよね。後みんな2歳ずつ足して、、、」
「どういう65なの?」
「僕が12で、龍が15で、あの双子が10で、りんが18だよ」
「りんじゃなくてりん姫!実年齢言わなくていいし!一番上なのばれるじゃん!」
すると双子が「言わなくてもわかるよな!」
そういうと後ろからまがまがしいオーラが漂って来たので、
急いで「冗談だよ!」と説明していました。
ここからやっと本題に入ります。
「ここはどこ?あのトレーニングはなに?
僕はこれからどうすればいいの?級って何?」
「ひとつずつ言うね。ココは君が居た学校の転送装置から送られて来たの。」
「転送装置?」
「あのトレーニングの為」
「ミッション?」
「君はこれから僕たちと一緒に戦ってもらう」
「戦う?」
「その為に君たちには決断をしてもらう」
「決断?」
「これをやるとしばらく両親に会えない。
でも2年に1回は会える。級の話は帰って来たら。」
「ちょっと、まっ、、、」
「今から家に転送する」
「だから、」
「転送」
智樹がそういうと僕と明日香は家に居ました。
急いで携帯に連絡してみました。
「明日香、今お前、家?」
「うん、そうだけど、我夢も?」
「そうなんだ」
「智樹の言った事、どう思う?」
「。。。。。。。。。」
「我夢?」
「じゃあね」
「ちょっと、まっ。。。。。」
ツーツーツーツー、、、電話を切りました。
そこへ両親が来ました。
しかも驚いた事に両親がふたりずついました。
「どういうこと?」
「話せば長く成るから、一言でまとめると、、、、
自分達は仕事だったからかわりにロボに育ててもらっていたの」
と言うこと。
僕は何を言っているのか分りませんでした。
「今貴方が相談しようとしている事は、精霊関係でしょ?」
「なんで?」
「私達も同じ仕事をしているの。」
「えっつ??」
「北海道代表なんだけど、うちら二人はエースなんだから」とまるで
同級生の口調でした。
「ま、とりあえず行ってらっしゃい。いい経験だよ。」
「うん」
その時明日香から電話が来ました。
「どうだった?OK貰った?」
「うん、貰ったっていうか、行って来いっていうか。まぁ良かった」
「じゃぁ広場集合ね」
「わかった」
「じゃぁ行ってきます。」
僕がドアを開けかけた時お母さんが
「最後に、、」
「何?」
「僕じゃなくて、せめて俺って言いなさい」
「おれ、、、、」
「いってらっしゃい」
「うん」
広場に着くと、明日香が
「おーい!」
と呼んでいます。
「今行くよ!」
「集合したのはいいけど、どうやって智樹達の所に行く?」
「そうだね」
しばらく考えました。
その時明日香が
「分った!!」
と大声で言いました。
「学校の転送装置だよ」
「そういえば智樹が言っていたね!」
「いこう!」
学校に着くと、前とは全く違って、校舎はボロボロで3分の2が焼け崩れています。
でもびっくりしたのが、ひとつだけピカピカの部屋が有りました。
「あそこだ!」と、
二人ともその部屋をめがけて走って行きました。
その部屋に着くと大きな機械がありました。
中に入ります。
「どうやったら行けると思う?」
「そうなのよね〜智樹の部屋に行けるかなぁ」
と言った時
「トモキノヘヤ、ケンサクチュウ、、、」
と機会音がしたので
二人ともびっくりしました。
すると
「トモキノヘヤ、ハッケン、テンソウ、カイシ」
と機械が言いました。
「やったぁ!」
と思った瞬間、俺たちはK65号室にいました。
智樹が
「お帰り。帰って来たという事は、決断したのかな?」
「うん。私達、智樹達と戦うよ。」
「僕たちも信じて部屋の名前を変えたんだよ。看板見て」
外に出て看板を見ると、K87号室になっていました。
「智樹!みんな!ありがとう!」