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200文字小説

死にたがりな彼女の質問(200文字)

作者: うわの空

「確実に死ねる方法ってなんだろね」


 彼女が楽しそうに訊いてきて、俺はため息をついた。


「首吊りってさ、縄が切れちゃったり発見されるのが早かったりしたら駄目なんでしょ?飛び降りも確実じゃないし、身体を焼くのは痛そうだし…」


 彼女はマニュアル本を読みながら、ブツブツと呟いている。そんな彼女を見ながら


「…生きてたら、生き続けたら。いつか絶対確実に、死ぬよ」


 俺がそう言うと彼女は苦笑した。


「ま、そうなんだけどね」

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― 新着の感想 ―
[一言] なんか恐いなコノヤロー! だけど、なんだか、良い作品です。
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