星の墓標
掲載日:2026/08/30
星たちの命のバトンを受け継いだ僕たちが、新しい明日へ歩み出す物語です。足もとに眠る悠久の記憶と、胸に燃える光を胸に、未知なる軌道への一歩をここから紡ぎます。
夜空を仰ぐまでもない
この足もとにある黒い土こそが
遥かな太古に弾け飛んだ
幾千の星々の、誇り高き墓標だ
僕らの骨を満たすカルシウムも
胸の奥で熱く拍動する鉄の赤も
すべては遠い銀河の炉で生まれ
時を超えてここに集った光の欠片
かつて崩壊した星の終焉が
いま、僕という生命の鼓動になっている
だから、終わりは決して虚無じゃない
滅びは常に、新しい光を紡ぐ準備だ
足もとの墓標にしっかりとしがみつき
僕は新しい朝の光へと顔を上げる
身体中に眠る無数の星々の記憶を燃やして
今日という未知の軌道へ、強く踏み出していく
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
壊れて消えていくものは、決して無に帰すわけではありません。散った星々が僕たちの命となったように、すべての終わりは次の物語へとつながる光です。
この作品を通して、あなたの足もとにあるささやかな日常や、今日という新しい一歩が少しでも愛おしく感じられたなら、これ以上の喜びはありません。また次の軌道でお会いできることを願っています。




