ギルド【レイリー】6
「ふざけるなっ!
この俺様が……俺様がこんな……」
会議室に響きわたるギルド長の怒声。
叫ぶこと数秒後、ギルド長は何かを思い付いた様な表情を浮かべるとニヤリと笑う。
「くっはははぁ!
副ギルド長とレイナ。貴様等は我がギルドの風紀を乱した。由々しき事態だよ。だから俺様の権限でクビだっ!!
まさかお前等が様々な不正に手を出していたとはなぁ……」
青い顔でうつむいていたミミル達はギルド長の言葉にパッと顔を輝かせると口々に白々しい言葉を並べていく。
「副ギルド長とサリナがそんな事をしていたなんて信じられないわっ!」
「まさか……こんな不正をしていたなんて……ギルドの恥だ」
「ぷっ。ざまぁ」
「ギルド長。ギルドの為に俺。アイツ等の不正について証言するぜっ!!!」
目の前で繰り広げられる茶番に私は冷めた目で彼等を見つめる。
本当にあきれるわね……
「な、何を言っているんだ?」
副ギルド長が唖然とする。
副ギルド長とは対照的にギルド長は味方の反応に自信を得たのだろう彼は私と副ギルド長に向かって口を開く。
「分からんか?
信用が違うんだよ。ギルド長である俺様と部門長に職員数名。片や副ギルド長とただの職員1人では……はたしてどちらの訴えを信じるか……だよ」
言ってニヤニヤと笑うギルド長達。
「バカね」
「なんだとっ!」
私の口から思わず飛び出した本音にギルド長が激昂する。
うわぁ。詰んでいる事に本当に気付いていないのね。
いえ。きっと昔から不都合な事は誰かに擦り付けてきたのだろうなぁ。だからソコに考えが向かないってところかしらね。
そう思うとはらがたつわね。コイツらのせいで優秀な人材が何人……この辺りは後で追加調査が必要になるか。
私はため息を吐き出し、全てをひっくり返す言葉を放つ為に口を開いた。




