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 Ken-Ichiro Isoda マジエルの星


 を 聴きながら


 **


 『美鶴……ミツル、みつる……』


 ……ううん、と何度か寝返りを打ったのちに美鶴は、うっすらと目を開け、……ここ数か月で見慣れた光景となったほの暗いふたつの目を見つめました。……見つめていると、そこには、何故か、暗い凍った海が見えるような気がします。


 「ううーもうまだ夜中の2時じゃない……もうちょっと寝かせてよ……わたし、また朝ねぼうしちゃうよ……」


 『……さみしくなったんだ ミツル……なにかお話して』


 ……お願いしてくる神さまに、美鶴は、仕様が無いな……と目をこすりながら、離れがたいふわふわのお布団から起き上がりました。……条件を呑むことで、やっとお姉ちゃんの身体から離れてくれたのに、……折角の今の状況に神さまが不満を思ってしまったらまた元の木阿弥になりかねません。


 「……なにを話して欲しいの……?わたし子供だから、そんなに難しいお話できないよ……?」


 らんっと神さまのほの暗いふたつの目がすこしだけ輝いたような気がします。


 『独りで海にいたころ、君たちは、あまり嬉しそうじゃなかった ……子供を除いて 子供達はいつも嬉しそうだ だから一緒に来たんだ 何でもよいよ 話をして 嬉しくなりたいんだ』

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