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花と約束

作者: コル

例えば1本の木の真ん中

幹のその中心に何があるかなんて

誰にも分かりやしない

僕だって


伽藍堂な瞳 あゆみ続く道

変わらない朝と夜

ふと陰る日差し 見上げたその目に

映った若木が1つ


閉ざした瞳と動かぬ思考をもつ君は

その幹に何を見る?


見えてた世界が矛盾で埋もれた

流されてく日々が今あるだけ

横目に流れた幹の裏側に見つけた

いつか会いに行くよ

花が咲く頃に


伸ばした緑と止まったような時間

変わらない春の風

気に止める事なく 歩く人の群れ

有り続ける若木


止まった時間と育たぬ枝葉で有る君は

その意味に何を思う?


目に映るものが全てだとしたなら

ここで終わってしまってもかまわない

指先に触れた幹の真ん中に見つけた

いつかに置いてきた

花と約束を


映せない心なら

もう誰かなんていらない

手を伸ばせば届いたんだ


その花を咲かせるのは


見えてた世界が光で溢れた

渇ききった日々に雨が降り注ぐ

開いた心の奥、真ん中に見つけた

いつかの約束を


君に花束を

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