おくりもの
ある日、空から宇宙船が。
乗っているヒトビトは私達によく似ている。
1人だけ寄越された、しゃべる言葉は分からなかったが、使者のつもりであろうか。こちらもと、仰々しく、1人の、現在のところ地球上で最も人気のある人が選ばれた。
数日経ち、再び宇宙船が降り立った。にこやかな表情であり、こちらの言葉を話した。和やかな時間が過ぎた。
ふと、こちらからの使者の姿が見えない。
何処かと尋ねると、殺したとの回答。
信じられない。
テレビ中継で、あったため、非難が殺到した。
次の日からは同じく使者を殺せ!や、葬い戦争だと息巻く人で宇宙船が囲まれた。
宇宙人達はそそくさと地球を離れていった。
地球人の勝ち、国境を超え、地球人として一致団結したのである。
大人達が喜んでる中、ある子供が宇宙船から小さな言葉を聞く。
「渡したレプリカを解剖もせず、一体何をしていたんだ?こちらだけが言葉や知識を得てしまった事に怒るならなぜ分解して調べないのか。」
「全くです。常識のない、知能が低い、野蛮な種族でしたね」