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56話 新スキル





 今日は休日。

 基本的に休日は、町へ買い物に行ったり、セシルと遊んだり、ダンジョンに行ってレベリングをしたりといろいろやることがあるのだが、今日はあいにくの雨で外を出歩けない。

 買い物やレベリングはまだしも、セシルに会えないというのはよろしくないことだ。最悪だ。地獄だ。

 だけど、こんな最悪の日だからといって何もせずにゴロゴロするというのは、前世の俺とやっていることが同じなんだよね。

 そこまで怠惰に生きるつもりだってない。


 ということで、今日は久しぶりにスキルを作ってみることにした。

 

 ちなみに、レベリングの成果もあり、ステータスもだいぶ上がった。


───────────────


【ルーラ・ケイオス】《全熟練度詳細》

3歳 女 魔法使い LV 21


HP :181/181

MP :1449/1449

SP :711/711

攻撃 :196

防御 :146

魔攻 :0

魔防 :0

俊敏 :60


-スキル-

鑑定LV9

身体強化LV13

身体超強化LV1

縮地LV2



-魔法スキル-

創造魔法LV∞(神域限界突破)

閃光玉LV1

盲目玉LV1

火玉LV1

水玉LV1

風玉LV1

土玉LV1


-パッシブスキル-

翻訳LV12

解析LV4

魔力操作


-固有スキル-

創神化LV4


-称号-

異世界人

創神


-加護-

創神の加護


───────────────


 MPが既に1000を超えている。なんていうか、ステータス4桁だと3桁の時よりすごい強い気がする。まあ、気なんだけどね。

 ちなみに、毎日身体強化と極歩を使っていたおかげで、身体強化から派生して身体超強化が、極歩が進化して縮地ができた。

 もうここまでスキルレベルを上げると、さすがに熟練度の上がり方が遅くなってくる。

 RPGゲームでも高レベルになるほど必要経験値増えるし、まあ、そういうことだよね。

 

 で、相変わらずと言っていいだろうか。

 魔法攻撃力と魔法防御力が壊滅的だ。前世の俺のテストの点数より低い。

 まあ、これは暴れたってどうにもならないようなことなんだし、触れないでおこう。うん...

 それに、世界中を探し回ってみれば、魔攻と魔防が0の人だってどこかにいるかもしれないしね。

 俺だけじゃない。そう思いたい。


 あと、翻訳のレベルが10になったときに、派生スキルで解析が出現した。

 これは暗号とか普通は読み解けないような魔法の言葉を、素早く読み取れるようになるスキルみたいだ。

 まだまだ俺は使いこなせていないが、熟練度が上がれば、魔法陣の記述からどんな魔法かを知ることができるようになるかもしれないし、暗号化された文書だってすらすら読み解けるようになる…かもしれない。

 使いどころによっては便利なスキルかも。


 

 と、そんなことよりもスキルの作成だ。

 最近はレベリングとかセシルと遊ぶこととか、スキルレベルを鍛えることとかセシルと遊ぶこととかしか考えていなかったので、新たなスキルを作る機会がほとんどなかった。

 忙しかったしね。特にセシルと遊ぶこととか。

 え?セシルと遊びすぎだって?

 いやいや、これぐらいが普通なんだよ、普通。というか、癒しオーラを放ちまくるセシルが悪い。まったく、かわいいんだよ、もう。


 それで、何のスキルを作るかだが、もうすでに目星はつけてある。

 前から考えていた、こういうのあったら便利だなぁ~というものを作っていこうと思う。

 やっぱり、スキルはいくつあってもいいしね。無駄と思えるものも、いつか役に立つ時が来るかもしれないし。








1時間後…



「あぁ...だるい...」


 もう残りMPが少ない。眠い。寝たい。

 あーでも、スキル作る直前にお昼食べたばっかりだし、今は3時ごろだからおやつの時間帯だし、就寝するわけにもいかないんだよなぁ…

 いや、でも俺まだ3歳だし。そんな深く考えずに寝ちゃいたいよ。お母さんに抱っこされながら寝たいよ。ブラック企業の社畜でもあるまいし、休憩ほしいよ。助けてアン〇ンマン。


 さて、では作ってみたスキルについて調べて行こうか。



 まずは【気配察知】。

 これは、人や魔獣、モンスターなどの気配を感知し、知ることができるというスキルだ。名前の通りだな。


 本当は未来を予測する的なスキルが欲しくて、


「スキル【未来予知】を作成!」


 って言ってみたんだけど、なぜか


《スキルが重複しているため作成できません》


 って声が頭の中に響いてきてできなかったんだよね。

 それでもしつこく作り続けたら、


《スキル【察知LV10】が スキル【気配察知LV1】に進化しました》


 ということになった。恐らく、いつの日か手に入れていた察知スキルがいつの間にか鍛えられていて、何度もスキル作成しようとしたら進化しちゃったんだと思う。もしくは重複しているスキルを創造しようとしてスキルレベルが上がったとか?よくわからん。

 とにかく、そういうことがあって気配察知ができた。

 なんか雑な感じの作り方になっちゃったけど、これは結構役に立つスキルだと思う。

 このスキルはパッシブスキルだから任意での発動はできない。

が、気配を察知することに集中すれば、自分の周囲にいる生きているもの──人や魔獣だけでなく植物などまで、温度を感知するサーモグラフィーカメラに似たような感覚でその存在を察知できるのだ。

 多分、鍛えれば壁の向こうにいる人の気配とかも掴めるようになったりして...?まあ、熟練度うんぬんは今すぐにどうこうできる話じゃないし、今後鍛えるとしよう。



 次に作ったのが【理の真贋(ことわりのしんがん)】だ。


 これは、なんでも知ることができるような、前世のインターネットみたいな機能があるスキルを作りたかったんだ。

 だからそのまま、


「なんでも知れるスキル作成!」


 って言ったら、このスキル【理の真贋】ができたのだ。

 このスキル、鑑定してみたところ

『願望を叶えるための世界の理を見ることができる』

 って説明が出てきた。

 全く意味が分からない。

 何?願望?どこぞのグー〇ル先生みたいに、○○を検索って言えば何でも答えてくれるのかな?

 試しに使ってみたけど何も起こらなかったんだよね。

 RPGゲームとかだと、「特定の場所でしか使えないけど重要なスキル」というのもあったりするけど、これもその類なのかな?

 流石にこの世界でも同じようなことが起きるとは思えないけど。

 名前は強そうなんだけど、でも、使っても何も起きないんじゃなぁ...。持っていても得しないスキルなんてどこで使うんだろうね。

 …あ、いやでも、「このスキルが目に入らぬか!」みたいな感じで威嚇するのには使えるかな。なんてったって、かっこよさげだし。威圧感ありそう。

 まあ、いつか使える日が来るだろう。…と願っておこう。

 

 最後に作ったのが【偽装】だ。


 偽装。

 効果は、ステータスを偽装する。これだけだ。

 一見して強くなさそうだけど、このスキル、実はとても強いと思う。

 俺みたいに鑑定のスキルを持っている人が現れたとして、その人が俺と敵対関係にあったとしよう。

 もし、その人物と戦闘になったら?

 …そう。

 まず最初に相手を鑑定して、ステータスや持っているスキルを確認しようとするだろう。

 相手の強さや戦い方が分かるだけで、勝負は大きく左右する。

 それこそ、圧倒的な強さの前には関係ないかもしれないが、情報というのは知っているだけで武器になりうるのだ。知らないだけで罪となりうるのもまた然り。

 相手がどれくらいの強さなのかというのをよく知れるというのはかなりの強みになるだろう。

 しかし、戦いになれば俺だって鑑定されたくはない。本来の実力を知られるのは、個人情報を抜き取られるようなものだ。されてうれしいものでもない。

 できれば一切俺の情報は漏らしたくない。LV∞の創造魔法やら攻撃魔法全属性やら、訳アリなスキルをいくつも持ち歩いているのだ。見ないでよ、エッチ。

 

 ということで【偽装】の出番というわけだ。


 もちろん、このスキルにも弱点はある。

 相手の鑑定のレベルが高いと普通に見破られてしまうのだ。

 また偽装しているときは、スキルの効果を解除するまで自分の本当のステータスを見ることができない。

 例えば、MPのステータスをいじって10にしたとしよう。

 すると、魔法を使ってMPが減ったとき、どれくらい消費したのかが分らないのだ。

 結構致命的な問題だね。

 これはもちろん味方にも同様の効果が出てくる訳で。

 俺が敵からの攻撃を受けてHPが減っても、偽装している状態のステータスしか見ることができない。

 

 と言っても俺の場合、解析スキルを持っているから関係ないんだけどね。

 鑑定先生つよい。

 

 さてと、こんな具合にスキルを使った訳なんだが、どうするか。

 実際に使ってみたいところだけど、今回作ったスキルはどれも相手がいないと効果が確認しにくいんだよなぁ。

 スキル偽装だって、偽装してても俺は解析スキルで見えちゃうわけだし。

 

 

 

 そして、気配察知を作るのに何度も失敗したおかげで、もう残りMPが100を切っている。

 昔はMPが10程度でも残っていれば普通に生活できたけど、MP最大値が増えたからか、今じゃMPが100残っていてもけだるい。


 

 しょうがないから、今日はこれまでにするか。

 ネタ切れだ。これ以上作りたいスキルが思い浮かばない。

 思い浮かばないものを考えていてもきりがないだろう。そういう時は寝るに限る。


 丁度昼だし、お昼寝タイムってことで今日は寝るか。

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