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26話 街に行こう



「今日は町長に会いに行く。帰りはいつもより遅くなると思う。」


朝食の席でお父さんが言う。お父さんはいつも日が落ちるぐらいの時間に帰って来るので、少し遅れるということは暗くなってから帰って来るという感じだろう。


「あら、そういえば買い出ししないといけなかったから、あなたが行くなら一緒に行くわ。」


お母さんも便乗するようだ。


「私も買い物行く」


エマ姉さんもか。みんな行くんだな。と思ってると、みんながこっちを見てきた。え、なんだよこの雰囲気。俺も言わなきゃ無いの?

いや多分ここで「じゃあ俺も」って言うと「どうぞどうぞ」って言われるな。うん絶対言われる。


「じゃあ、ルーラも一緒に連れて行きましょうか。あなたもそれでいいわよね?」


「そうだな。まだ一回も行ったことがないだろうしな。ちょうどいい機会だろう。」


あ、強制連行ですかそうですか。でもまあ、お父さんの言う通り町には一回も行ったことがない。一度ぐらいは町に行って、どんな感じの雰囲気なのかとか知っておいた方がいいだろうし、行って損はしないと思う。


*・゜゜・*:.。..。.:*・'*:.。. .。.:*・゜゜・*


飯を食い終わったらすぐに家を出発した。朝早い、まだ薄暗さが残っている時間帯でもお構い無しだ。お父さん曰く、早めに出ないと夜帰れなくなるそうだ。まあ、周りが真っ暗の中帰るのは危険だしね。

ということで今は馬車の中だ。すっごい揺れる。俺は車酔いとかには強いから大丈夫だけど、酔いやすい人にとっては地獄だな。衝撃を吸収する機構が付いていないから、地面のデコボコが直に伝わってきてガッタンゴットンいってる。ケツがいてぇ。アニメとかでお姫様が出る時は馬車に乗って登場するけど、意外にも馬車の中は修羅場だったりして。あ、エマ姉さんがダウンしてる。


「馬車嫌い…」


エマ姉さん……………ざま(ry


*・゜゜・*:.。..。.:*・'*:.。. .。.:*・゜゜・*


さて、そろそろ街に着く。と、門というか関所というか、警備員的な人が検問してるところまで来た。お父さんが出したカードと紙を一瞥すると、すぐに通してくれた。お父さんなんでも持ってるな。賄賂かな?

と、冗談はさておき街に着いたみたいだ。体内時計で20分ほどだろうか。結構かかったな。まあ馬車は車より全然遅いからね。時速30キロ出てるかどうかってぐらいだったし、しょうがないか。あと、頑張れば走っても来れる距離だったから、どうしても来たい時とかは身体強化使ってこれるね。便利っちゃ便利かな?


「お母さん、買い物行きたい!」


エマ姉さんが目を輝かせてねだる。ほんとにこういう時は素直で従順な子供だな。可愛い奴め。あ、俺も言えないか。まだ2歳だし。


「あなた、町長と会うのは何時頃なの?」


「昼過ぎに会う予定だから、先に買い物を済ませてしまおう。まあ本当のことを言えば町長に会いに行くのは俺だけで十分だから、ずっと3人で買い物をしてもらっていても構わないよ?」


「分かったわ。私も町長に直接聞きたことがあるから、買い物は中断して一緒に行くわ。」


「やった〜!買い物行ける!」


エマ姉さんが喜んでいる。よかったですね。でも帰りも馬車だろうから帳消しですね。残念。

あと今更だが、町長ってどんな人だろう。俺のイメージでは初老の賢そうなおっさんってイメージなんだけど、ガチムチおじさんV3とかそういうのだったらやだな。怖いというか、アレルギー反応起こしそう。まあ無いだろうけど。


ということで、まずは買い物をしに商店街の方へ行こう。

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