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22話 諸刃の剣



「創神化っ」


瞬間、俺の体に青白い光が漂い始めた。心臓のあたりから青銀の光彩を放つ散光が溢れる。光は、水を得た魚のように、一瀉千里にその輝きを増幅させていく。そして体全体を帯びるようにうねり広がり、纏った部分に覇気をさんざめかせた。

直後、今まで味わった事の無い胸の鼓動の早まりと、抑えきれない圧倒的な力の存在感を身に受ける。上手く制御しないと狂ってしまいそうな程に、その力は絶大だった。


こ…これは…なんかよくわかんないけどヤベぇ。なんか、完璧な全能感というか、今ならなんでもできる気がするっ!というぐらいの勢いだ。すごいぞこのスキル。って、おいおいおい!中断中断!

青白い光が失われ、さっきまで感じていた全能感も同時に消えていく。余光を眺めながら思う。

このスキルは…ヤバイな。マジでやばい。ステータスを開く。



—————————————————


【ルーラ・ケイオス】《全熟練度詳細》

2歳 女 魔法使い LV 7


HP :62/62

MP :126/445

SP :55/202

攻撃 :52

防御 :53

魔攻 :0

魔防 :0

俊敏 :16


-スキル-

鑑定LV1

筋力強化LV1

瞬発LV1



-魔法スキル-

創造魔法LV∞(神域限界突破)

閃光玉LV1

盲目玉LV1

火玉LV1

水玉LV1

風玉LV1

土玉LV1


-パッシブスキル-

翻訳LV7


-固有スキル-

創神化LV1


-称号-

異世界人

創神


-加護-

創神の加護


—————————————————


まだ20秒も使ってないのにこのMPとSPの消費速度………


だけど、それ以上にこのスキルは強い。使ってみて分かった。これは域を超えている。人間の域、だ。俺を助けた時のお父さんは確かに速かった。速かったが、人だった。前世ではありえないスピードで移動していたが、今世では普通に渡り合う人がいてもおかしく無い、人間だった。このスキルは違う。次元が違う。格が何段階も違う。戦ってる場所が、ステージがまずかけ離れている。そんな感じだった。

これは…ありえないスキルを手に入れてしまった。もう無双というよりは、力の制御をきちんとしないと危ないな、これは。間違って暴走でもすれば何が起こってもおかしくない、諸刃の剣だ。俺には

まだ早いかもしれない。子供が銃を持つのと同じ事だ。持つべきじゃないスキルを持っている気がする。

このスキルは…………いざって時以外は使わないようにしよう。滅びの魔法だ。バ○ス。そして使ったら目が大変なことになってしまうので、封印だ封印。よしその方針で行こう。


はぁ、なんかすっごい疲れたぁ〜。スキル一回使っただけなのに、こんなに精神的にやられるなんて、創神化がキチガイすぎるんですね。そうだよね。さて疲れが溜まったことですし、座布団でも出してポテチ食べながら本読もうかな……って、え?


うごけない。


え?なんで?立ったままで一歩も足が動かない。ても動かない。な、なんでだ。やばいやばい。金縛りにあったみたいにガッチガチだ。体が言う事を聞かない。って、ああああ!


バタン!


その状態のまま倒れてしまった。


「痛ってぇぇ!!」


この独特な痛みは……筋肉痛!

おいあのスキル、筋肉痛まで引き起こすのかよ。ひでぇなおい。めっちゃ今の痛かった。死にそう。


そのまま俺は3時間ほど痛みに耐えながら床で硬直していた。


アクセス5000突破、ユニーク1000突破ありがとう!


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