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1話 異世界転生したけど…


 (……ん。んん? ここは何処だ?)

 

 目に映ったのは見知らぬ天井だった。

 アニメキャラ大全集ポスターが見えないことから俺が住んでるアパートじゃないことは分かる。


 こんな古木でできた天井見たことないな。すごいファンタジーって感じだ。


 ファンタジー? あれ?

 ……あ。


 (俺、転生したんだった)


 思い出したぞ。ロリ幼女ババァ女神(仮)に色々言われた挙句、なんの説明も無しに転生されたんだった。


 どこかもわからないとこに転生させるんだったら説明の一つくらいして欲しいものだよ、まったく。


 その上唐突に転生させやがって。心の準備ができなかったじゃないか。思いやりの心というものが足りてなかったな。


 まあ、そんなことはいいとして、ほんとここどこだ? 転生したけど食いものも無くて魔物だらけで死にましたーじゃあ、しゃれになんないからな。


 とりあえず動こう……ん? あれ?


 動けない! え? なんで? 動けないからの即死とか出オチすぎるよ。何としてもそれは避けねば。


 うぐ……うぐっ……やっぱり動かないな……。

 しょうがない……。


 最終手段、声を出して助けを呼ぶ!


「うぁぁー、あーあぅぁー」


 は? なにそれ。今の俺の声なのか?

 いやいやそれは流石にないでしょ、転生したら赤ちゃんスタートって、冗談きついぜおい。

 ……ってまぶしっ!


 俺は体の向きを変えようとしてゴロンと転がり横になった。

 視界がずれる。

 眩しっ。窓から差し込む光が強すぎる。


 目が慣れてきて、ちょっとずつ前が見えるようになってきた。目の前に鏡が立て掛けてある。

 鏡に赤ちゃんが写ってる。ピンクの、フリルのついた洋服を着ている。かわいいな。


 ……え? これ、俺?

 いや、ちょっと……え?


 もしかして、いやもしかしなくても……。


 俺、女の子じゃねーか。


 いやいやいやいやちょっと待てよ。落ち着こう。まだ焦る時間じゃない。


 転生したら女体化してた、なんてよくある話じゃないか。俺としては全然良くないけど。

 いやまじでそういう冗談いらないから誰か嘘って言ってくれ。


 一人で身悶えてると声が聞こえてきた。


「▲★◆●▼*▲*◆〜」


 知らないお姉さんが俺に近づいてきて何か言ってる。全くわかんないんだけど。


 韓国語とアメリカ語を混ぜた感じの言葉といえば分かるだろうか。


 ああどういうことなんだよ! 言葉は分かんないし場所もわかんないし時間もわかんないし。


 ついでに女体化しとるし! いやついでじゃ無くてこれが一番問題だな。


 ああもう! こんな異世界転生どうすりゃいいんだあああっ!

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