表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/93

8話 vs本



俺が本を取ろうとしたら、本が浮いて襲いかかってきた。しかも魔法を撃とうとしてないか?

俺は急いで横っ飛びする。すると少し遅れて放たれた魔法が着弾する。さっきまで俺がいた地面がえぐられる。床に20cmぐらいの穴ができ、えぐられて吹っ飛んだ石の破片が俺の腕に刺さる。


「痛えぇぇ!」


めっちゃ痛えぇぇ!この体弱すぎだろぉぉ!反射的にステータスを一瞬出す。


—————————————————


【ルーラ・ケイオス】

2歳 女


HP :7/13

MP :52/79

SP :20/20

攻撃 :3

防御 :4

魔攻 :6

魔防 :4

俊敏 :2


-スキル-

識別LV1


-魔法スキル-

創造魔法LV∞(神域限界突破)


-パッシブスキル-

言語理解LV1



-称号-


異世界人

創神

—————————————————


HP6も減ってるし!

破片だけでなんでこんなにダメージ受けんのかよおい。ちょ、おま、俺まだ2歳だぞ。もしあれが直撃したらこの体じゃワンパンされてもおかしくないぞ。あーもう、フラグなんて立てるんじゃなかった。もうこれ本棚が倒れるとかのレベルじゃねーだろ!ってまた魔法が来る。やばいぃ!

今度は避けるだけでなく、椅子を盾にするように隠れて破片をしのぐ。カカカッ、と破片が椅子に突き刺さる音がする。魔法を撃った本は俺のいる場所に向けて再度発射の準備をする。

と、その時地下室の扉の方から声が聞こえてきた。


「ルーラちゃん!大丈夫!?ああ!なんて事!すぐお父さんがくるから、お願いだから死なないで!」


アメリーさんが来ている。これで一安心と思ったが、扉の鍵はお父さんが持っているみたいだ。もう少し耐久戦はつづきそうだ。まあ耐久戦と言っても、もう次の攻撃で死にそうなんだが。


まず攻撃を避けたとしても、破片が飛んでくる。多分避けられない。そして破片を耐えたとしても、怪我でそれ以上は動けないだろう。あとは直撃を食らって終わりだ。芝刈りに行ったお父さんがそんなに早く来るとも思えないし、いい手があるとも思えない。もう俺が本を触った時点で詰んでいたのだ。

今更俺は思う。もっと慎重になってたらここで死なずに済んだのにな……。せっかく人生やり直せるってのにもう死ぬなんてな……。異世界なんだからケモミミ美少女とかもいたんだろうな…見てみたかったな……ん?ケモミミ?獣人?そうだ、思い出した!俺はケモミミ美少女たちを見なければならないんだ!前世でも願っていたんだ。現実の中に猫耳犬耳どっちでもいいからケモミミが生えたかわいい女の子がいないかなって。もしいれば人生で一回だけでもいいからもふもふしたいって。もふもふしたいって!いや、俺はもふもふしなければいけないんだぁ!

俺は謎の使命感に駆られつつ、悪あがきだろうとわかっていながら思いっきり横に踏み出し魔法を回避しようと試みた。


「あでっ!」


痛い。失敗した。え?と思って見てみると机があった。最初に見た水晶玉が乗っている机だ。かなり強くぶつかってしまった。衝撃で水晶玉が台から落ちて転がってきている。

くそ、こんなところでフラグを回収しなくていいのに。最悪だ。

そんな事をしている間にも空中に浮いた本は魔力を溜めている。もう発射直前だ。俺は机によりかかり、本から遠ざかろうと足掻く。

と、その時、地下室の扉が開いた。


「ルーラぁぁぁぁああ!」


お父さんが叫び、こちらへ突っ込んで来るがもう遅い。魔法の速度には間に合わない。

魔法が撃たれる。全てがスローに見える。

ああ、これが死ぬ直前はゆっくり見えるってやつか。お父さん早いなぁ。もしかしたら魔法より早いかもしれないぐらいのスピードだ。まあ俺まで5m以上離れてるし、もう無理だよね。ああ、俺死ぬのかぁ。死にたくないけど無理だよね。はあ。なんて俺はドジっ子なんだろう。前世でもそれでいじめられてたしなぁ。ちゃんとアメリーさんの言う事聞いてればよかったなぁ。

魔法が俺へと向かって来る。あと3m。

そういえば、まだ水晶玉をよく見てなかったなぁ。お、さっき机にぶつかった衝撃ですぐそこにあるじゃん。間に合うか分かんないけど触ってみるか。俺は水晶玉へと手を伸ばす。

あと2m。

う、ぐぐぐ。おらもっと早く動け!うーーっ!

よし!届いた!


 と思ったその時、金属同士がぶつかり合うような激しい音が、連続して鳴り響いた。


俺が水晶玉に触れた瞬間、透明な膜が光り出てきた。その膜は少し歪んだものの魔法を受け止め弾き返し、魔法を放ってきた本にその全てをぶつけ返した。

世界がゆっくりになっていく。


……俺、助かったのか?なんだこの膜、俺が出したのか?めっちゃすごくねこれ。超強いな。

もう本は襲って来る気配ない。助かったんだろう。ああー危なかったぁ〜。水晶玉に触ってなかったら絶対死んでたな。危ない危ない。でもまあ、なんとかなったな。見事にフラグは回収したけど死にはしなかったから結果オーライだ。

安心した俺はアメリーさんとお父さんをみると、二人ともさっきの状態で固まっていた。どうしたんだろう。


「結界を張った……だと?」


ああ、水晶玉触ったらなんか出たやつか。あの膜便利だな。あれがあればどんな攻撃でもふせげるじゃ、な…い…………か………って……………



そして俺はぶっ倒れ、深い眠りに落ちた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ