トドメヌココロ さーしーえー
〖 今日の かば目標☆ 〗
前から フワッとしていた
巨大カンクルのデザインを
タレタレする。d(˙꒳˙* )+
『『『 クルォオオオンン・・・! 』』』
いま、ボクの上には、
小さな女の子が、乗っている。
結晶の足場を作って、
ボクは、空に、立っていた。
ボクは、、、守らなくては、ならない。
少し、離れた所で。
みんなが、あの、触手のお化けに、
攻撃を、くわえていた。
「マイスナ!! あわせるよ!!」
「ドンと、こい!!!」
「く、ヒナワ……!!
マジ真上から、もっかい!!」
「……承知!!」
みんな、戦っている。
ちょっと……申し訳ない。
ボクは、後ろで、さがって、
見ているだけだ。
足元の、空中に固定した結晶が、
バキリ・・と、鳴った。
「……すごい、です」
背の、小さな魔女が言った。
そうだ。
みんな、すごい。
「結晶の……聖獣みたい」
『『『──……』』』
ボクの、ことだろうか。
聖獣、か……。
どうだろうな。
ボクは、結局の所、
色んなものの、寄せ集めだ。
狼の元。
熊の魔物。
植物の魔物。
オークの特殊個体。
そして、聖なる花束。
それらから、ボクは、発生した。
"キメラ"。
"オオカミモドキ"。
" 精霊花の宝鏡獣 "、なんて名前が、
ついてはいるけど、
本当の所、、、そういう感じなんだろう。
「ごめんなさい……トドメのせいで、
みんなと、戦え、ないのですね……」
『『『 ……カン? 』』』
そうでは、ないと思う。この子が、
オトリ役を引き受けてくれているから、
あの、口だけの化け物を、
引き連れることが、できている。
『 カンクルゥゥ……! 』
「はげまして、くれているです?」
何となく、伝わったようだ。
「トドメは……でも、少し、
うれしいのです」
『『『 カン? 』』』
嬉しい?
食べられるかも、、、
しれないのに……?
「トドメは、はじめて、
おおきなことで、
役に、たったのです」
『『『 …… 』』』
「あの怪物を、みんなの街から、
私の街から、離すことが、できました」
そうだね。
「いつも……孤児院の手伝いで、
小さなことは、積み重ねて、
いるんです。でも……。
それだけじゃ、いけない、
気がして。トドメは、
あまり、ヨウリョウが、
よく、ありませんから」
『『『 ……カン 』』』
そうじゃ、ないと思った。
おおきな事なんて、
ちいさな事を、ちゃんと、
積み重ねてるヒトじゃないと、
やれないと思う。
ボクの、体に咲いている。
大きな結晶の花も、
小さな花びらが、集まって、
できているんだよ。
結晶化して、氷の花のようになった、
精霊花を、ひとつ、
そんな気持ちをこめて、
小さな魔女の、目の前に出した。
・・・パキ、キ。
「……くれるです?」
『『『 クルル 』』』
「きれいです……♪」
言いたいことは、伝わらなかったけど、
元気には、なったみたいだ。
その時、ボクと同じく、
大きくなった うさ丸が、
隣へ、足から炎を噴きながら、
ピタっ、と、止まった。
『『『 にょきっと…… 』』』
どうだった?
⦅⦅⦅ パンチを、いれてきた ⦆⦆⦆
みてたよ。
⦅⦅⦅ でも、あのウネウネ、固い…… ⦆⦆⦆
うん……。
すまない。
ボク、手伝えなくて。
⦅⦅⦅ ……! いや、
その子を乗せてくれてて、
助かる!
おかげで自由に動けるし、
ボクは、丸くて、
乗りにくいから♪ ⦆⦆⦆
耳の間に乗せれば、
そうでもないと、思うよ?
『『『 にょきっと・・・♪
にょっき・・・!! 』』』
やっぱり、炎は、ダメ?
⦅⦅⦅ うん……直前で、
クネッと、曲がるんだ ⦆⦆⦆
困ったね。
⦅⦅⦅ こまった……。
ずっと、マッテ、マッテ、
って、言ってる。
正直、こわい ⦆⦆⦆
あれが……。
怖くないヤツなんて、
いないよ。
⦅⦅⦅ 珍しく……弱気だね? ⦆⦆⦆
ボクだって、繊細なんだよ?
『『『 にょきにょき♪ 』』』
あ、笑ったなー。
⦅⦅⦅ ごめん、ごめん。
よし、もういっかい、
いってくるよ ⦆⦆⦆
うん、やっつけてやんなよ!
⦅⦅⦅ ……! 本当は、
アイツも、悪いワケじゃ、
ないんだ ⦆⦆⦆
え?
⦅⦅⦅ アイツは……好きなモノを、
食べようと、している、
だけじゃないか ⦆⦆⦆
『『『 ……クルル 』』』
⦅⦅⦅ ボクにとっての、
リンゴや、ニンジンが……、
アイツにとっては、
その子、、、だった ⦆⦆⦆
……。
⦅⦅⦅ だから、これは、
正義じゃない ⦆⦆⦆
『『『 クル? 』』』
⦅⦅⦅ わがままを、貫く、戦いだ ⦆⦆⦆
……ふふ、そうだね。
彼女が──、
『『『 ……にょき? 』』』
首領・アンティが、
言いそうだ♪
『『『 ……にょきっと♪♪♪ 』』』
大きな、おおきな、うさ丸は。
空中でホバー飛行しながら、
赤い装甲で覆われた、
両手を、パァン!! と、
拳同士で鳴らして、気合いを入れた。
こらこら、上のトドメちゃんが、
ビックリ、してるから。
「 す、すごい音が、したです 」
『『『 クルクル・・・! 』』』
『『『 にょ!?
にょ、にょんにょん…… 』』』
うさ丸が、申し訳なさそうにする。
耳たれ。
しかた、ないなぁ。
『『『 がんばって 』』』
『『『 うん、────え? 』』』
それに、うさ丸が、
はじめて、気づいた。
いや、ボクたちにも、
すぐに、わかった。
──光、だ。
光の雨が、近づいている。
その、中心、に────。
『『『 あれは……なに 』』』
うさ丸が、言う。
そして、
アレが、あらわれた。
結論から、言うと。
うさ丸は、
耳が、
よすぎた。
だから、
ぜんぶを、
聞いてしまった。
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『『『 に" ッ 、 』』』
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■■■■■■■■■ナ■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■ン■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■デ■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■オ■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■マ■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■エ■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■ハ■■■■■■■■■
■■■■■■■■■イ■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■キ■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■テ■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■ル■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■ノ■■■■■■■■■■
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『『『 に"ょ──に"ょ"っ"き"い"い"い"い"い" 』』』
「 えっ……!? 」
『『『 ──カンクルゥウッッ!!!!! 』』』
圧縮された呪いを、
聞いては……いけない。
彼は、耳をおさえて、
──────墜落した。
うわああああああああああああ!!!
▂▅▇█▓▒(´;ω;`)▒▓█▇▅▂










