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白の竜騎士物語  作者: 涙涙涙
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Lv98 蛇ちゃん

「さぁ!着いた!!、、、、、けど何も見えない」



洗濯物を火魔法と風魔法の混合技でドライヤーのように速攻乾かし着替えたオレは空に飛び立ち、残りの石の反応地点に降り立ち、地平線の広がる荒野に立っていた。



イメージ的にはアメリカの広大に広がる大地のようだ。地平線以外建造物も何も見えない。



「石の反応はここになってるんだけど。。。」



頭の中に浮かぶ黄色い地点が足元にあるのを確かめる。



「地面の下?。。。。。掘るしかない、か…」



オレは土魔法で円錐型の岩を作り出した。

大きさは自分の体格の二倍分、そしてドリルの先のように螺旋状のミゾを入れ、目一杯魔力を込めて硬度を高める。

イメージは、ダイアモンド削岩機だ。




キューーーン……



「、、、よしっ!」



ドリルの先のように尖った円錐岩ができた。

岩と言っても、硬度を限界まで高め圧縮しているため鉄の岩盤にぶち当たっても掘り進めるだろう。底面の中心にはオレが持って回すようの芯も取り付けてある。



ズズンッ!



ドリルの先を地面に突き刺す。



「コマを回すイメージ、、、いくぜっ!!」



少し浮かんだまま勢い良く中心の芯を回し始める。



「うるぁあああぁぁぁーーー!!!!」




ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッ




ドリルは勢い良く回り始め、地面に滑り込むように潜り始めた。




「らららららららぁーーーーー!!」




掘る


掘る


掘り進む。



掘り起こされた土を風魔法で上方に押し上げ、埋まらないように穴の側面に押し付けるように風を出すのも忘れない。




「うらぁーーっ!」



掘る


掘る


めっちゃ掘る。



そろそろ腕が疲れてきた。

ドリルを回しながら上を見ると、光が遥か遠くに見えた。



「だいぶ掘ったけど、何も無いなぁ。。。」



掘る


掘る


更に掘る。



途中地下水層に当たったのか水が出ることもあったが、ドンドン掘り進んでいった。



もう地上の光が見えないところまで掘り進んだところで、ドリルを掘る感触がフッと消えた。


「おぁっ!」



いきなり屋根を踏み抜いたように空間に飛び出した。驚いていドリルを手放してしまい、50mほど下の地面にドカンと落ちた。



「これは、、、地下遺跡か。。。」



地底に広がる建造物。前の世界のビルのような長方形の建物が幾つも建っていた。


バランの居た洞窟のように発光する苔がそこら中に生えており、明かり無しでも昼のように十分に見える光度だ。



「すごいな文明。。。これだけ発展しても滅んでしまうんだから、発展ていうのも良し悪しだな」



感動と感心が混ざったような感情で辺りを飛んで見る。車のような物の残骸や娯楽施設の名残のような物も見える。遊具だろうか。



広い地下空間を飛んでいると、地面から天井まで届く高いビルを見つけた。


「あそこに祭壇がありそうだ。。。」



ビルのそばまで飛んでいくと、入り口らしき部分に何かが巻き付いているのが見えた。


「管?。。。いや、アレは、、、胴体だ!?」



ビルに巻き付くように白い管に見えるもの。

蛇の胴体が巻き付いていた。

白い鱗とベージュ色した蛇腹がある。



「ひゃあぁ。。。デッカイなぁ…」



と感心している場合ではなく、白い大蛇が鎌首を持ち上げコチラを睨んできた。



「シャアァァーー!!」




デカい。。。

ウォータースライダーの様な太さの胴体に自動車サイズの頭だ。


あんなのに呑み込まれたらたまったもんじゃないなと、距離を置いて飛ぶ。


そんなオレを追うように蛇が胴体を伸ばしてきた。



「シャアァァ!」



ミシッ



「お、おい!」


巻き付いていたビルに力を入れ身体を伸ばしてくる蛇。



バキバキミシミシッ!!


「やめろ、動くな!お前の巻きついてる建物が古くて崩壊する!!」



それでも蛇は追いかけるのをやめない。



「くそっ、言葉は通じない魔物か。。。密閉空間で炎を使うのは危ないし……仕方ない!」



『ゴッドアイス』



パキィーーーン……



辺り一面が凍てついた。


蛇は大口を開け、まさに噛み付こうとする体勢で固まって凍っている。



胴体部分もビルを含め凍らせたから、ある程度衝撃があっても倒壊することはないだろう。



「ふぅ。。。やれやれだな」



ビルの前に降り立ち、蛇の胴体の隙間からビルの中に入っていく。



入るとすぐに祭壇が目に入った。



ゆっくりと階段をあがる。



。。。。。



『おや、妾の白蛇ちゃんを凍らせたのはそなたか』



「白蛇ちゃんて可愛さはなかったよ」



『ふふ、少々てこずったかの。よかろう、この【傲慢の乙女】そなたの物となろう』



「えらくスンナリ話が通るな」



『無論じゃ。他の乙女たちがあのような快感をいだくとは、妾もはよう味わってみたいものじゃ。連れて行くがいい』



「快感なんだ。。。ゲンカイ爺さん、年寄りのくせに乙女たちを喜ばすとは…恐るべし」



『はよう、はよう!』



「あぁ、はいはい。じゃあ、ついてきてもらおうか」




オレは白い光を放ち透き通る水晶を手に包んだ。




『インテ』



。。。。残る石は、二つ

指輪探し︰3日目昼終了

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