Lv97 朝の出来事
気付けば閑話になってしまいました。
次は本編に戻ります。
「ん、、、朝か。。。」
昨日は寝る前に爺さんの晩酌を少しばかり付き合ってから寝た。
カンナも少し酒を舐めてみたが、苦い顔をしていた。そのままバタンキューしてしまい、爺さんも疲れていたのかすぐに休んでしまった。
オレはカンナをベッドに寝かせ、空いているソファに横になったわけだが、、、
「、、、、、なんだ、この見たことのある桃色の髪の毛は。。。??」
目を覚ました俺の嫁視界に飛び込んできたのは、カンナの奇麗な少し猫っ毛のような桃髪がオレの胸元にあった物だ。
「な、、、なんで?昨日はちゃんとベッドに寝かせたのに。。。」
「う、、ん。。。きぼち、、わどぅい。。。」
「カ、カンナ。起きたのか?自分のベッドに…」
「動きたく、、ないぃ。。。」
「そんなこと言ったって、、、」
ソファに二人が寝転んでいるのだ。
そりゃあ完全密着スタイルにもなるわけで…
「柔らか、、、じゃなくて!カンナ、運ぶから少しだけ身体を起こして!」
「ん、、、やぁ。。。良い匂い……」
カンナは離れるどころかオレの背中に腕を回し、顔を胸元に押し付けスンスン匂いをかいでいる。
「く。。。こんなところでラッキーイベントが、、、じゃなくて…うぁ!カンナ!そ、そこは!!?」
背中に回した手をモゾモゾ動かしていたカンナは、オレの尻尾をサワサワして撫で回している。もちろん、付け根の裏側にも手が入り込んでくるわけで……
「う、、ふあぁ。。。カン、ナ。。。そこは、、ダメな、、んだ。。。」
何故だろう。
あんな少量の酒でグロッキーになっていた女の娘が、胸元に顔を埋めているから見えるわけがないのにクスリと笑った気がした。
「兄ちゃん、アタシも色々と。。。興味がある年頃なんだよ……」
「えっ?」
スッと顔を上げたカンナの顔は、少女ではなく女の顔をしていた。
「カン、ナ。。。?」
「にい、、ちゃ。。。」
目を閉じ唇を近づけてくるカンナ。
彼女も紛れもなく『美少女』の部類に入る女の娘だ。整った顔がドンドンオレの顔に触れそうな距離まで近付いてきて、、、そして。。。
「おえぇぇぇぇーーーー。。。。。。」
、、、盛大に吐いたわけだ。
美少女のゲロまみれになりながらも、オレは内心ホッとしていた。
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「う、、いたたた。頭痛ーい!アレ?兄ちゃんなんで朝から洗濯してるの??」
一時間ほどしてカンナが起きてきたが、どうやら記憶がないらしい。
「おはようカンナ。天気が良かったから今の内に洗っておこうと思ってさ」
「ふぅん、、、そうなんだ」
上着を干しながら型を正しているオレに近づいてきて背中にトンと頭をつけるカンナ。
「、、、アタシが吐かなかったら、どうなってたかな??」
「、、、、、えっ?」
振り向くとすでにトテトテと向こうに歩いていくカンナが見えた。
「女の娘って、、、、、」
はぁ、と溜め息をつきながらオレは空を仰いだ。
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カンナが起きてくる一時間ほど前のマスケの街の酒場では………
「「「「「「「はっっ!?」」」」」」」
まだ朝日が登り始める直前の空が青白んでいる時間帯。スヤスヤと眠りについていた七人の娘たちが一斉にパチっと目を開けた。
「な、、、なにっ、今の!?」
「ナナ殿もか!?実は私も、、、」
「だし!チハヤんの身に何かあったし!」
「せやなぁ、でも、命の危険というか。。。」
「、、、、、女の臭い」
「ですわ!何者かがチー様に近づいて、、、!」
「やれやれ、ダァリンももう少し自分の魅力を自覚してくれたらねぇ。余計な心配しないで済むさね」
顔を見合わせウンウンと頷く七人の娘たち。
女ってKOEEE!




