表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白の竜騎士物語  作者: 涙涙涙
9/136

Lv9 竜騎士

昨日、始めてPVというものを知りました。なんと、60人もの方々にお目通しいただいたようです。すごく、嬉しくなりました。皆様にやる気もいただき、今後も、好き勝手でただ頭に浮かぶだけの拙い文ではありますが、時間のある限り書いていこうと思います。ブックマークまでしていただき、感謝感激です。

・・ヤ


・ハヤ


チハヤ!!


「しっかりしろ!目を開けるのだ!!」


薄れゆく意識の中、バランの声が聞こえる。


返事は、できない。


「よし、まだ生きているようだな!」


なにが「よし」だ。もうそろそろ死ぬぜ??

チハヤは身体が中から冷たくなるのを感じる。

冷え性ってこんな感じなのか?と思う余裕だけ残っていたので、心の中で笑った。実際に笑う力なんて、ない。


「お主の足元に炎が見えるか!?よく聞け、今から我はお主を″喰らう″」


喰う?

なに言ってんだ。口もないくせに。ふふ


「我は【真祖にして怠惰なる暴食の竜王】である!先ほどお主が杖を抜いた瞬間に全ての力を注ぎ込んだブレスで神器の杖を喰らった!」


怠惰なる暴食?

食っちゃ寝の極みだな。はは


「そこの杖は我の力と神器の力を合わせたもの。その上でお主を喰らい、お主と竜と杖の力を融合させお主を生かす!」


イカス?

ありがとな、最後に褒めてくれて。

もう、お別れっぽいわ。


「よく聞け、チハヤよ!我の身体に刺さる神々の力を最後の力でこの場に封印する。そして、その身に受ける力を磨き、それぞれの神を打ち倒すのだ!神を一柱倒す度に神器はお主に取り込まれ、更なる力となるだろう。そして、全ての神器を喰らい我を蘇らせるのだ!」


蘇る?

まだ死なないのか、タフ竜に改名しろよ。


「我は必ず蘇る!傲慢な神々を全て喰らい尽くすまで!」


それは、同感だな。

あいつらは、ぶっ倒さないとな。

でも、なぜここまでするんだ?


「フッ。復讐と言っても間違えではないが、お主のことが気に入った。というのがしっくりくるのぅ」


それは、偶然だな。

オレも、どうやらお前が気に入ったよ。

このまま一緒に死んでも悪くないってくらいにな。


「ではいくぞ!案ずるな、お主は先ほど浴びた竜の魔力と血の水、そしてお主の中に潜むものは必ずや竜の因子と適合する!よいか!必ずや我らが悲願、共に達せようぞ!!」





。。。わかった




ーーーーーーーーーーーーーー



ゴゥッッッ!!


チハヤの側にあった杖が完全に漆黒の炎となり、天井めがけ燃え盛ったと思いきや、滝のようにチハヤの全身に降り注いだ。


ゴォォォォォォォォォォォォ!!


文字通りメラメラと音をたててチハヤが焼ける。


「ひっひっひ、勝手に燃えよったわい。杖はまた無限の時をかけて創造するかの。さて、他の神器は……」


!!?


燃え盛るチハヤを見た後リッチーが池に目を向けると、竜の身体の部位を刺している神器が全て、黒紫の水晶で覆われ、まるで、水底に凍りついていた。


「な!!!! こ、これは!!!!?」


「食っちゃ寝竜の、封印だよ」


その声に驚き、リッチーはバッと顔を上げる。


「さあ、仕返しの時間だ」


先ほどまでチハヤがいた場所、


炎が燃え盛っている場所に、


竜と人が合わさったような姿の、


漆黒の竜の鎧を身にまとう男が立っていた。




先ほどまで死ぬ一歩手前、


先ほどまで両の腕さえ無くしていた男は


微笑を浮かべ、言い放った。


「竜騎士って、オレの好きなジョブだぜ!!!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ