Lv88 宝石店のお爺さん
「ここが、、、カンナのお爺さんの老舗…?」
「そうさ!み、見た目はボロいけど良い品が揃ってるんだ!!」
街の大通りから歩いて10分くらいのほぼ町外れに、田舎のボロ小屋を連想させるような小さな店がぽつんと建っていた。
カンナが先に店に入って行く。
「爺ちゃんただいまー!お客さん連れてきたよ」
「おぉ、おかえりカンナ。これはこれは、ようこそいらっしゃいました。何もない店ですが、ゆっくりしていってくだされ」
カンナのお爺さんは、狼男……
いわゆる、ワーウルフだった。
「ほっほ、人の子の祖父がワーウルフで驚きましたかな?私の名はゲンカイ。お察しかもしれませんがこの子は本当の孫ではありませぬ。ある日森の中で泣き声がして見に行くとこの子がおったんですじゃ」
そうだったのか。。。
「血が繋がってなくても爺ちゃんは爺ちゃんだ!」
「ほっほっほ、そうじゃのそうじゃの。ところで、こんなさびれた店に何か用ですかの?」
「はい、実は……」
オレは事のあらましを説明した。
「。。。ふぅむ。なるほどのう」
「何か、良い物はありませんかね??」
「ここにあるものではのぅ、、、」
あたりを見回すと、木の棚にイヤリングやブレスレットなどが少ないが点在している。
どれも派手な彩色ではないが、深みのある味のある一品が目につく。
「材料からでもいいんです、なにか心当たりはないでしょうか??」
「、、、ないことはないが……」
「あるんですかっ!?」
「それはもはや伝説の枠に入るでのう。。。」
ゲンカイさんはポツリポツリと話してくれた。
ーーーーーーーーーーーー




