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白の竜騎士物語  作者: 涙涙涙
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Lv86 婿入り道具

『娘さんをください!』イベントの後、宴だなんだと一晩中飲み明かした。


酒は弱い方ではないが、飲みすぎた。。。



当然の如く『早く孫を見せろ』と各父親に言われたが、そんな急には無理な話だ。

娘達、いや、もう嫁と呼ぶべきか。

嫁達は揃いも揃って産む気満々だったが、7人の嫁を相手に身体がもつのだろうか。。。と、考えてしまったのは自然だろう。





ーーーーーーーーーーーーーー



「一週間後、結婚披露宴を執り行う!」


「はいっ?」


マスケ王に玉座の間に一人呼び出されたオレは驚いた。


「い、いきなりですね。開いてくれるんですか。。。??」


「何を言うっ!?国を救った英雄達の結婚じゃ、国を挙げて祝わんとなんとする!?尚且つ、三闘姫に関しては仮にも一国の姫君じゃ。お披露目もせねばなるまい。それに、お主らには返さねばならぬ恩が山程あるのでな」


言われてみたら、、、

そうか、カナデとライアとメルはお姫様だったんだよな。しばらく一緒にいたし、父親達はあんな感じだからすっかり忘れてた。


「すでに各方面に書状も送ってある。花嫁のドレスも街の仕立て屋に頼んであるでの。そこでだ。。。式に必要不可欠な者が二つある」


「二つ??」


「うむ。一つは、花嫁が持ち最後に投げるしきたりの花束、ブーケじゃ。この国の言い伝えでな、マスケ国を取り囲む山々で一番高いショカン山の頂に生える生涯花と言う花を摘んできてほしいのだ」


「ショウガイカ?」


「そうじゃ。そのブーケを持つ花嫁は生涯の幸せを約束されると言われ、式の最後に花嫁から投げられるブーケを受け取った者は生涯を連れ添う運命の相手に出会える、と言われている花じゃ。どのような花かは出発前に書き残されている絵画を見せよう」


「なるほど、、、わかりました。それで、あと一つは??」


「うむ、指輪じゃ」


「結婚指輪、ですね??」


「左様、これもこの国のしきたりではあるが、妻とする者に送る指輪は己の命三年分を費やした物を送るのが男子たるものの務めなのじゃ」


「三年分!?給料三ヶ月分じゃないのか、、、」


「金銭の問題ではない!いかに己の魂を込めて贈るかが問題なのじゃ!!ゆえに、お主には7人の花嫁に贈る指輪を手に入れてきてもらおう。ただし!己の身一つで手に入れるのが条件じゃ」


「、、、わかりました。六日目の晩までに、7人分のブーケと指輪を手に入れて見せましょう」


「うむ、気をつけて行くのじゃぞ」






ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー





ブーケと指輪、、、か。


ブーケの場所はいいとして、

指輪はどこで何を手に入れたものか。。。



女の子に贈り物なんて、今までロクにしたことがないぞ。経験不足………_| ̄|○



う〜む……


顎に手を当て唸りながら城の通路を歩いていると前方にローブを着た男が立っていた。



「どうした。。。。。婿」


″魔導の申し子″フェリウスだった。


魔導、、、、、魔法は知識、か。


この人ならもしかして………




ーーーーーーーーーーーー


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