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白の竜騎士物語  作者: 涙涙涙
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Lv85 オレに…ください!

父さん’Sの介抱もナナの回復魔法でスムーズに終わり、オレ、7人の娘達、マスケ王、4人の父さん’Sの面々は城の二階の会議室に来ていた。



ーーーーーーーーーーーーーー



「いやー、負けたわ大負けや。ほな、カナデを頼んだで、早よ〜孫が見たいわ」

「おっしゃ、任せろ親父ぃ!!速攻一人目産んだるからな!!」

「うむ、全力だったからのぅ。ライム、たまには帰ってくるのだぞ」

「はいっ!今まで育てていただきありがとうございました!わたくし、幸せになりますわ!」

「完敗。。。。。メル、父泣きそう」

「、、、、、大丈夫、、、、、孫、連れてくる」

「まだまだ未熟でした。チハヤ殿、娘を、よろしくお願いいたします」

「父上……私は、立派に嫁いで行きます!」


「ちょっ!ちょっと!?何勝手に話進めてんのよ!?」


「そ、そうだ!オレはまだ結婚なんて、、、!?」


4人の父と4人の娘にギロリと睨まれる。


「「「「うちの娘に、不満でも??」」」」


「いえ、、、ありませんが。。。」


「そもそも、なんで嫁をもらうのを嫌がるのかい?」


姉さんがサラッと聞いてきた。


「それは、、、オレのいた世界は一夫多妻制は極々稀なもので、、、、、」



「それだけかい??、、、、、ダァリンもしかして……本気で女を好きになったことがないのかい?」



その問いに、すぐに答えられなかった。



「・・・・・言われてみたら。

オレは今まで本気で人を好きになったことがなかったのかもしれない。

軽く流されて付き合いをしたことはあるけれど、真剣に考えることはなかったな。。。だから、交わろうとしても心の何処かで遠慮したり躊躇していた、、、と思う」


「ここにいるあたしを含めた娘達のこと、好きなんじゃないのかい??」


「えっ?えっっ!?」

ナナがいきなりキョドった。

そうか、ナナはあの時居なかったもんな。


「あぁ、好きだよ。誰一人失いたくない。本気でそう思ってる」


それを聞いたナナの頭から湯気が出てきた。


「ナナ、オレを引っ叩いて走って行った時、みんなにはオレの気持ちを伝えたんだ。改めて言うよ。オレは、、、ナナが好きだ」


「っ!?!?」


「そして。。。。。カリーナ、カナデ、ライア、メル、セリーヌ、ついでにヴェルダも、全員、失いたくない大事な人なんだ。一人には決めきれない。全員好きだ!。。。。。これが、オレの正直な気持ちだ。勝手すぎるとは、思うけどね」


「はぁっ!?ついでとはなんだしついでとは!!?」


だしーだしーと叫ぶヴェルダを尻目にナナを見る。



「・・・・・」


うつむいてしまい何も言わない。

やっぱり、そうだよな。。。。。


「・・・・・も……」


「えっ?」


「・・・あたしも、チハヤにとって大事なんだよ、ね??」


「あぁ、そうだ。オレにとってナナは、特別な人だ」


「・・・うん。そっか。。。。。うん。そうだ、やっぱりそうだ」


何かを確かめるようにうなづくナナ。



「??どうした、、、、、んんっ!?!?」



「「「なにぃ!?」」」


全員が驚く。

そらそうだ。

隣に座っていたナナが、突然ガバッと抱きついてきた。そして、、、キスされた。


「・・・あたしもっ、チハヤがだーい好き!」


「んーーっ!」


バターンッ、、、


もう一度思い切り唇を合わせてきた勢いで、オレたちは重なるように倒れてしまった。


「ん……ちゅ………ちぅ………へへっ、初めてのキスだよ」



みんなが驚いたり羨ましそうに見てる。

なかなか恥ずかしいが、、、


・・・・・ヤバ

なにこの子可愛い過ぎる。


「ヤキモチとかはあるのかもしれないけど、、、さっきの言葉を聞いて、すっごく嬉しかったの」


「ナナ、、、オレ、他の女性も好きなんだよ??」


確かめるように、聞いた。


「うん。チハヤはチハヤの気持ちに素直で在れたらいいと思う。そして、、、、あたしはやっぱりチハヤの特別で在りたい!これは、誰でもないあたし自身がそう在りたいと感じることなの!」




ナナ。。。



「・・・ナナ、改めてちゃんと言うな。。。。。好きだよ」


「チハ、、、ヤ、、、、、」


二人はもう一度唇を重ね………ようとしたら


「あの〜・・・」


「いぃっ!?」


女の娘達が全員オレ達を覗き込んでいる。


「お楽しみんとこ申し訳ないんやけど…」

「ナナ様ばっかりですわ!」

「、、、、、メルのターン」

「こ、、、こんな人前で、、、なのか!?」

「む〜〜、早く元の姿に戻りたいし!!」

「ダァリンあたしを放っとくと、、、」



「は、、、はは……」

「やっ!あたしったら、、、皆んなの前で…!!」


ナナと他の娘達がギャーギャー言い合い始めた。





、、、、、オレは、、、幸せ者だ。





この世界に来て、人間辞めたり外見変わったり。

オレがオレであることは間違いないんだけど、

人との出会いが、こうもオレの人生や心を揺さぶるとは。




(何を先回しにして逃げていたんだ、オレは…)




スッキリした表情で、オレは顔を上げる。




「お父さん方、そして、マスケ王。キチンとお伝えしようと思います」


皆がオレに注目している。


オレは、

一人一人の顔を見て頭を下げながら叫んだ。


「ムゲンさん!カナデさんをオレにください!」

「よっしゃ!しゃあないな!」

「親父……おーきに。。。」


「ガウスさん!ライアさんをオレにください!」

「うむ!任せたぞ!」

「お父様……感謝しても、しきれませんわ。。。」


「フェリウスさん!メルさんをオレにください!」

「泣かすな。。。。。よ」

「父、、、、、ありがとう、ございます」


「エリックさん!セリーヌさんをオレにください!」

「う、う、うぉーいセリーヌ、行ってしまうんだなぁ。。。うぅっ………」

「父上……ありがとう、ございます!」


「マスケ王!」

「な、なんじゃ!?余には娘は……」

「国の長として許可をいただきたい!カリーナさんとナナさん、ついでにヴェルダさんをオレにください!」

「、、、、、そういうことか。余がその大役務めることにそなた達の異論は??」

「ないわっ!父さんに代わって、お願いします!」

「ないさね。あぁ、、、あたしもとうとう……」

「ついでってなに!?ありありだしー!!!」


ムキーっ!とチョロチョロ飛び回るヴェルダをムンズと捕まえて肩に乗せる。


「ごめんごめん、ヴェルダ。超歳下なオレだけど、好きだよ。イヤか??」


「くっ!?いきなりそんな甘い言葉。。。ヤじゃないし!しゃーなし夫になることを許すし!!」


「ははっ、、、良かった。これからもよろしくな」


肩の上でヴェルダがデレデレくっついてきた。



「・・・あいわかった!!この者達の父として宣言しよう!生涯を支え合い共に生きるのじゃ!!」



室内に拍手が響き渡る。



「・・・みなさん……ありがとう、ございます!この命をかけて、娘さんはオレが守り抜いてみせます!!!」



「「「「「娘を、頼んだぞ!」」」」」



「はいっ!!」








ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー







こうして、

今日オレは7人の妻を手に入れた。。。



赤髪でヤキモチ妬きな鬼の娘、ナナ。

黒髪で攻撃的な武王の娘、カナデ。

緑髪でほんわかおっとりな爆乳娘、ライア。

紫髪で口数は少ないけど大胆な魔法少女、メル。

金髪で真面目で誠実な騎士、セリーヌ。

銀髪で力を失った小さな吸血鬼、ヴェルダ。

茶髪で自由奔放でオレの初めての人、カリーナ。



自信なんてものはない。

けど、コレだけは言える。

全員オレが、、、、、守ってみせる。。。

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