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白の竜騎士物語  作者: 涙涙涙
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Lv84 守護者

オレは父さん’Sの前に歩き出す。



「くっ、、、はははははっ!!これほどとは思わんかったで!ほな、全力で行くから覚悟しぃや!!」


ムゲンが槍を両手で体の後ろに思い切り回し込んだ。


奥義『千針』!!


「なっ、、、『百針』の更に上っ!?あかん!避けやチーやんっ!!!」


文字通り千本の針が同時に突き刺すような突きが繰り出される。


「・・・ここかっ!?」


眉間の前、槍の先があと数cmの所で槍を右手で捕まえた。


「っっ!!!!?バカ、、、なっ、、、」


槍を掴んだまま高く頭上にムゲンを放り投げる。


「ぐはっ!!」


天井に強くぶつかりそのまま落下するムゲン。


落ち始める前にガウスが動いた。


「圧し潰すっ!!!」


奥義『流線砕岩弾』!!


奇妙なフットワークから繰り出される体当たりを真正面で受け止める。が、手応えが一切ない。


「あ、あれは!?『流線壁衝』と同じ流れる動きっ!チー様、危ないですわー!?」


「流れに身をまかせるように、、、と」


オレを中心に流れるように回り込んだガウスを、今度は逆にオレがガウスを中心に回り込む。


「なっ!?この動きはっ!!!」


そのまま遠心力を利用してガウスの土手っ腹に膝蹴りを打ち込む。


「ぐおぉぉっっ!!!」


ズガァゥンッ


蹴り飛ばされた勢いでガウスが岩壁にめりこむ。




そして、

振り返るとともに向かってくる影。


奥義『瞬剣』!!!


エリックの剣が一瞬揺らいで消えた。


「チー殿っ!!避けっ、、、」

「消えた、、、ように見える程、速い」


両腕をクロスさせ黒炎を吹き出す。



パキィーーーン………


エリックの剣が折れた音が響く。

そのままガラ空きになった胸に掌底を叩き込む。


「、、、み、みごっっ!!!」


ガウスと反対側の壁に叩きつけられるエリック。


「残るは、、、」


フェリウスの方を向き様に一気にカタをつけようと飛び上がる。


炎を両腕に纏ったままフェリウスにパンチを繰り出す。


「これは。。。。。物理も魔力も弾く!」


奥義『リフレ・イ・リフレクト』!!


「、、、、、超高密度結界!、、、、、アレなら『ラ・フレメ・ゼント』すら、、、、、」



カィーーン!


魔力の結界に阻まれ、フェリウスの目の前で拳が止まる。


「、、、かき消すっ!」


拳に黒炎が集まる。


バシュッ………


「結界が消え。。。。。たっ!?」


「喰わせてもらった、、、、よっ!」


そのままフェリウスを殴りつけ、すでに地に伏しているムゲンの方に吹き飛ばす。


「がはっ。。。。。!!」




4人の豪傑は、動きを止めた。


父さん’S、撃退!!





「こ、これが。。。。。竜の、、、騎士」


マスケ王は只々呆然としている。


「だしっ!チハヤんは『黒の竜騎士』だし!!」


ヴェルダがエッヘンと胸を張っている。

いや、お前何もしてないし。


「黒の、、、竜騎士。。。チハヤよ。頼みがあるのじゃが。。。」


オレはバシュッと鎧を解く。


「は、はい。なんでしょうか?」


「この国の。。。守護者となってもらえぬか?」


「えっ?守護者??なんかたいそうな感じですが、、、そんな仰々しくなくても、この国がこれからも民を想い、手を取り合っていく国ならば、自然に有事の際はお守りしますよ。案外気に入ってるんですよ、この国」



「、、、ありがたい。その言葉、しかと心に刻んでおこう」



ワァァァッッ!!


と歓声があがった。


そして、兵士たちが父さん’Sに駆け寄る。


「やばっ!そういえば……やり過ぎたかな!?ナナっ!すまないけど介抱手伝ってくれ!!」

「わかったわ!けど、結婚はまだ早いわよ!」

「・・・・・そういえばそんな話からはじまったんだっけ。。。」



父さん’Sの元へナナも駆け寄り、回復魔法をかけていった。





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