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白の竜騎士物語  作者: 涙涙涙
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Lv81 晩餐

オレたちは城の広間のテーブルにいた。


白いテーブルクロスが被せられた細長いテーブルの両脇に、オレたち8人と王達が向かい合って座っている。


目の前には大量のご馳走が………


「んっ!?これおいし〜〜!」

「はぐはぐっ、、、、、おかわりや!」

「こちらも美味しいですわ〜」

「、、、、、んまんま」

「み、みんな。王達の前で礼儀が、、、あぁっ、カナデ殿肉が飛び散る。。。」

「ははっ、よいよい。堅苦しいことは無しじゃ」

「せやで〜、嬢ちゃんもいっぱい食べんとそっちのオバはんみたいにグラマーになれへん……ぐはっ!」

「はっ倒されたくなかったら黙りな」

「ね、姉さん………頭を射抜く前に言ってあげなよ、、、生きてるのか??」

「はっはっは、賑やかで楽しいぞ!みんなでメシなぞ久しぶりだ!なぁ、フェリウス?」

「そう、だな。。。。。ところで、、、、、」

「はぐはぐはぐはぐっっ!!!、、、んっ?なんだし?あたしに見惚れてるし??」

「吸血鬼。。。。。迷いの森のヴェルダ。。。。。か??」

「あたしのこと知ってるし??」

「少し。。。。。な」

「なにっ!?あの伝説の吸血鬼か!?」



マスケ王が大きな声で驚いた。

オレは少しだけ説明した。



「あの、ヴェルダはパメラの魔法屋でもらった魔法書の中に封じ込められてたんです。開くのに必要な鍵をドワーフ兄弟に作ってもらって、、、」

「おぉっ!ミスリルを加工できる加冶屋がおるんかいな!?」

「ムゲン王、、、元気だな、生きてた。えぇ、この街の武器防具屋のドワーフの双子です」

「そらえぇわ!なんせミスリルを鍛冶できる者はすくないからなぁ。そうかドワーフか。。。納得やわ。なぁマスケ王、ミスリル製の武器を作ってもらって仕入れてもえーか??」

「おぅ、ワシらのところにも防具を」

「我が地区も。。。。。両方少々」

「うむ、ドワーフ兄弟には余から話をしておこう」


なかなか話が弾んできたな。

そういえば、オレも頼んでいたみんなの武器と防具ももらいに行かないと。



「ふむ、それぞれの国に良い特徴ができたのぉ。我が国マスケには農産物とミスリル。ゲキコーには武の戦闘術、シュビーには鉄壁の守備術、ホーマーには魔導の力。手を取り合い協力していくというのは決まったが、それぞれの民達をどうにかうまい具合に交わらせることはできんかのう。。。のぅ、チハヤ??」


「えぁ!オレ??」

「いいじゃない別に。なんかアイディアないの?」


ナナは簡単に言うが、悩むなぁ。。。


「。。。学校、、、とか、交流パーティーとか??」


「学校??何それ??」

「学び舎のことさね。一般的には城の兵士が修練場で行う訓練だったり、魔法使いが師匠から教わる座学だったり、ってとこかね。」

「そうか、この世界には確立されてないのか。オレの世界では6歳から15歳までは国が子供に勉強させるのを法律で義務付けていたんだ」

「15歳まで!?大人じゃない!!」

「ん?そんなのか??」

「そうさ、15になると結婚できるし酒も飲める。子供だって作れちゃうんだよ。ダ・ァ・リ・ン」


こらこら、こんなとこで何をねだっておる。


「ちょっ!離れさないよ人前でベタベタと!!あ、あたしだって子供産める歳なんだからね!?」

「ウチもやで」

「わたくしもですわ」

「、、、、、産む」

「コホン、、、わ、私も、だが?」

「あたしもだしー!って、あたし竜人の子供産めるのー?」


「「「なにっ!?」」」


今の会話、というよりもヴェルダの一言に三区長は反応した。


「お前さん、、、竜人なんか?」

「てっきりリザードマンかと。。。」

「驚き。。。。。」


「はぁ、まぁ色々とありまして。。。」

最近は説明するのも億劫になってきたな。


「ちょいと、面かしな」

「うむ。表へ出ろ」

「勝負。。。。。」


「ちょっ、いきなりなんですか!?」


「強いんだろ?竜人」

「腕が鳴るわい」

「全力。。。。。全開」


「えぇっ?戦うの??」


「まぁ、模擬戦みたいなもんや」

「強い者と戦うのが理想」

「ワクワク。。。。。」


おらワクワクすっぞ的なあれか?

どうしよう。。。

チラリとみんなを見る。


なにっ!?

全然こちらを見ていない!?

自分の父達の発言を全く気にしていないだと!?


「あー、好きにやったらえーやん」

「あまり騒がしくなさらないでくださいね」

「、、、、、もぐもぐ」


他の娘も同様、

和気藹々と食事を楽しんでいる。。。


「まっ、そういうこっちゃ」

「娘達にとってはいつものことだ」

「いざ。。。。。」


「王様、いいんですか??」

「ほっほっ、誰も死ぬことだけは許さんぞ」


ダメだ、やらんきゃいけんのか……


「ほやったら気合い入るようにしたろか?」

「うむ。我らに勝ったら、娘との結婚を認めよう」

「許可。。。。。」


「チーやん!負けたら承知せーへんで!!!」

「チー様!!絶対勝つのですわっ!!!」

「チーくん、、、、、必勝!!!」

「チハヤ!勝ったら許さないわ!!!」

「父上!父上を探してくる!!!」

「ダァリン、勝ったらわかるさね??」

「だしっ!だしーー!!」


「どないせっちゅーねん!?」


「なんや?うちのカナデが気に入らんと??」

「ライアの魅力がわからないとでも??」

「娘。。。。。萌え」



あぁ。。。。もう………






何故か父達と娘の結婚をかけて勝負することに……



いやっ、しないけどね!!

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