Lv73 豪傑王
数分後、、、
ライアとカリーナは街に戻ってきた。
まずは街の入り口に向かう。
「さて、まずはマスケの兵士たちをガウス達のところに向かわせるさね」
「はい、その後はカナデ様達を追うのですね」
「そうさね。ただ、ムゲンは3人の王の中でも単純な戦闘力では一番さね。何事もなく抑えれたらいいけど。。。」
2人が入り口の門をくぐろうとした瞬間、、、
ドガンッ
門の横の石壁に誰かが叩きつけられた。
それは、
金髪たなびく美少女、セリーヌであった。。。
「金髪娘!?」
「せ、セリーヌ様!?」
「ぐっっ、、、あの男、、、、強いっ!?」
なかなか立ち上がれなそうなセリーヌ。
かなりの攻撃をくらっていた。
セリーヌが飛んできた先を見ると、街に入ってすぐのところで1人の男が立っていた。
背はチハヤと同じくらい、別段高くはないが筋肉のついたがっしりした体をしている。
兵士と違い鎧は身につけず、着物のような服に身を包み、シンプルだが貫けないものはなさそうな槍を手に、たたずんでいた。
そして、最も目をみはるべきは
その男の先10mほど前にカナデが倒れていたことだ。
「か、カナデ様!?」
致命傷の傷などないとはいえ、カナデはボロボロの姿になっていた。
「ムゲン。。。。。お前、、、!?」
「ほぅ、、、なんや強そうなんが近づいて来ると感じとったら、カリーナ。お前さんやったか。えらい久しぶりやのぅ」
「ここで、なにを………!?」
「いやな?なんや伝令が文を持ってきたと思ったら、この国がワシんとこの娘ぇたぶらかしてうちんとこを含めた周りの国々滅ぼそうするらしいやないか?」
「あんたのとこにも、、、白い馬の伝令が!?」
「いやぁ、馬できたかはワシは知らんで?ただな、そんなことなら大人しくヤられるわけにはいかん思ってなぁ」
「なるほどねぇ。それで、1人で来たのかい?」
「せやなぁ、あんまし大勢できても邪魔なだけやろ?ところで、ワシんとこのカナデがめっぽう強ぅなっとったけど、もしかしてカリーナが鍛えてくれたんか??」
「はっ、その娘は勝手に自分で強くなっただけさね!」
「そうかぁ。。。ま、なんでもえーわ。ちっとばかし身体能力は上がっとったけど、こら鍛え直さなあかんなぁ。全然槍も使いこなせてないし動きも目に頼りっぱなし。力任せの猪やわ」
クルリと槍でカナデを指しながらムゲンは言い放った。
「それに関しては同じ意見さね。それにしても、実の娘によくそこまでやれるもんさね?」
「この程度でヤられるような娘なら、死んでもしゃあないんちゃう??」
そう言ったムゲンの目には光が感じられなかった。
「どうやら、あんたもその便箋に操られてるみたいだね。。。いいさね、つぎはあたしが相手したげるよ!!」
「おほっ!そらぁご機嫌やなぁ。昔は全然敵わなかったしなぁ」
「今は違うとでも言いたそうさ、、、ね!!?」
言い切る前にムゲンの姿が目の前から消えた。
「なっ!に??」
ズサッ
カリーナは咄嗟に横に飛び、後ろからの槍の一撃を交わした。
「あらぁ?入ったと思ったんやけどなぁ??」
「ムゲンあんた、、、本気で殺りにきたみたいだね??」
カリーナの腰まで伸びた髪がざわめく。
「せやで、槍で殺りに。。。なんてなっ!?」
おどけた態度のムゲンに更にカリーナの怒りが高まる。
「昔っから脳筋で戦闘狂でバカだ馬鹿だとは思っちゃいたけどねぇ。。。ここまで大馬鹿だったとは。わかったよ、昔のよしみさね。ここで引導を渡してあげるよ!!」
キュイーン……
カリーナが光の弓矢出す。
「覚悟、、、するさね!!」
「サッサと来ぃや!!」
カリーナが弓を、ムゲンが槍を構える。
「待ちな、姉さん!!!」
声をする方に2人が目を向ける。
カナデが槍を杖がわりに、ググッと立ち上がろうとしていた。
おっ!?
なんか声が聞こえてきたぞ!
出番は近そうだ。。。
たすけてーーーーー!!
すみません、眠り落ちそうでしたので、続きはまた明日書きます。。。




