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白の竜騎士物語  作者: 涙涙涙
73/136

Lv72 流れるように…

「あなたたち、これは一体どういうことですの?お父様はどこに!?」


ビシューの軍団はピクリとも動かない。


鎧の人垣の向こうから声が聞こえてきた。


「うおぉぉぉっ!!ライア、どこだー!!?」

「お、お父様!!」


並んでいる鎧兵よりも一層堅固そうな全身鎧を着た男が軍団はの中から出てきた。


「おおっ!ライア、ここにいたのか!?むっ、、、お前は、カリーナ??」


「ああ、久しぶりさねガウス」


「なぜそんな姿に!?まるで昔のようではないか??」


「はぁ、、、あんたに話すと日が暮れちまうよ。ところで、あんたこそ何の用だい?」


「ライア!まさかお前、この女に騙されているのか!?」


「お父様!わたくしはそんな、、、、、」


「えぇい!聞く耳など持たぬわ!伝令の言う通りであったか!!」


「伝令、、、??まさかガウス、白い馬に乗った伝令が来たのかい?」


「ああそうとも、見ろっ!コレが証拠だ!!」


ガウスが懐から白い便箋を出した。


「フェリウスの物と同じ、、、さてはガウス、あんたも操られているね!?」

「ワシが操られることなどあるものか!!我が鉄壁の防御をくぐり抜けるなどなんぴとたりともできはしない!えぇい、兵士たちよ!この者たちを捉えるのだ!!」


ガウスの号令により鎧軍団が盾と小剣を構え、腰を低くしたまま前進してくる。


「やれやれ。。。人の話を聞かないで暴走するのは昔から変わらんさね!」


姉さんとライアが構える。


「雑魚はあたしに任せるさね。あの石頭の目を覚まさせてやりな!」


「はいっ!わかりましたわ!!」


ガウスの脇を抜けカリーナが先に軍団に飛び込む。


「全身鎧でガチガチなんだ、多少強めに行くよ!」


カリーナが踏み込みの速さと勢いを利用した蹴りを横一線する。


「「「うぐぁっ!!」」」


前列の鎧兵達が一斉に吹っ飛ばされる。


「ほらほら!ドンドン行くさね!!」


次から次にと鎧兵を殴り蹴り飛ばしていくカリーナ。


「にしても数が多いさね。。。面倒だ!!」



キュイーン………


カリーナが光の弓矢を出した。


「一応死なない程度に手加減はしてやるさね。。。。さぁお前たち、死にたくなければしっかりと構えるんだよ!!!」


カリーナが光の矢を上空に向け、引き絞る。


『ハンドレッド・アーキュリー』


数百の光の矢の雨が、鎧軍団に降り注ぐ。

この矢、通常の矢のように尖っていなく先が球体型となっている。

貫通さえしないけれども、空から鋼鉄のゴルフボールがすごい速さで降ってくるようなもの。

当たればひとたまりもない。



「「「うああぁぁっっっ!!!」」」


・・・・・


「安心しな、急所は外してあるさね」


「す、すごすぎますわ。。。これが神器の力…」


「どこを見ているライアよ!?」

「おとうさっ、、、きゃあぁっっ!!」


全身鎧のガウスが砂埃にまみれてチャージアタックをライアにかましてきた。


「くっっ!!」


数m飛ばされながらもなんとか堪えるライア。


「あ、あの降り注ぐ矢の中を無傷ですの!?」

「我が『流線壁』にスキなどないわ!!」


ガウスは矢の当たる寸前に盾や鎧の角度を絶妙にずらし、フロントガラスを滑る雨のように滑るように全ての矢をいなしていた。


「ほらほら、ぼ〜っとしてるんじゃないよ。さっきまでの威勢を見せてみるさね。父親をたおしてみせるんだろ??」


いつの間にかカリーナが山積みになって倒れている鎧兵の頂で足を組み、こちらの様子をニマニマと伺っていた。


「はっ、はいっ!そうですの!!」


ライアが再び構える。

盾を両手で前面にもち、独特の構えをとった。


「さぁこい我が娘よ!どんな攻撃も受け切ってみせよう!!」

「いきますわよ、お父様!!」


両足に力を込め地面がめり込むほど蹴りだした。

ガウスに向かい一直線に駆け抜ける。

ガウスも盾を前に完全防御の構えをとる。


「はああぁぁぁっっっ!!!!」

「こいっ!」



ガキィン!!!!。。。。


「ふぅっ、、、!!!」

「ぬっ、、、ぐぅ!!」


2人の盾が重なった瞬間火花が散った。

が、押し負けたのかライアがガウスの左脇にズルリと滑る。


「、、、っあぁ!!」

「でぁっ!」


体制を崩したライアが地面に滑り込む。


「ふははははは、強くなったなライアよ。だが、それしきの力ではワシの防御は崩せんぞ!」


ライアがぐぐぐっと立ち上がる。

パンパンと鎧についた土を払い、自分の盾を見つめるライア。


「どうした!?もはや戦う気も失せたか??ライアよ、お前は大人しくワシに守られていればいいのだ。城でおとなしくしておれっ!!」


「あらあら、手を貸そうかい?緑のお嬢様??」


「、、、いいえ、必要ありませんわ」


ライアがニッコリ笑いカリーナに返した。

次の瞬間、


ガシャガシャ!ガシャンッ!!。。。。。


ライアが全身鎧を脱ぎインナー姿になる。

豊満すぎる豊かな胸が揺らぎ、真っ白な柔肌の腕、ムッチリ頬ずりしたくなる太もも、吸い付きたくなる柔らかそうなお腹が丸見えになった。


くそぅっ!なぜオレは見れない!?


「っ!?気でも触れたかライアよ!?守備を司る姫と謳われたお前が丸裸になるなど。。。!!」


「いいえ、わたくしはいたってまともですの。ただ、今の私はお父様に鎧は必要ないと判断しただけですのよ」


「おやまぁ、言うじゃないさね」


「、、、っ!!?おのれ!この父をそこまで愚弄するか!我が娘とて、骨の一つは覚悟しておけ!」


「いいえ、愚弄など。。。むしろ逆ですわ。偉大なるお父様と初めて本気でぶつかって、わたくしはここまでこれたのですもの。尊敬しております……」


スッと音もなくライアが構えた。

先ほどの体当たりと同じ、今度は盾だけを持った構えだ。


「くっっ、、、!?ならば、この父が引導をわたしてくれるわ!!こいっ!!!」


「では、、、、、、、、いきますわ!」


先ほどと同じように、いや、総重量100kgにも届きそうな重い鎧を脱ぎ捨てた分だけ速度が増した状態でライアは真っ直ぐに向かっていった。


「先ほどと同じ!?なんの策もなしとは、我が娘ながらおろかなり!!!」


ガウスも再び完全防御に構える。


そして、再び親娘の盾が重なった。


ガキィィィィ・・・


「少々早くなったところでムダだと!、、、、なにぃっ!!?」


確かに当たったはずの盾の感触がガウスには感じられなかった。ヌルリとすり抜けるような感触だけが体を伝わる。


「こ、これはっ!?」


滑らかに、流れるような流線の動きでガウスの真正面から横にすり抜け、ガラ空きになった背中に素早く変形させた槌を流れるように叩きつける。


「、、、『流線壁衝』ですわっ!!!!!」


グヮキィィーーーーーーン。。。。。。



「く、、、はっ、、、、な、なんと、、、、」


ズシャァ。。。


ガウスが正面に倒れ込む。

体を包む全身鎧の背中はボロボロに砕けていた。


「ふぅ、、、、、っ!?お、おとうさまっ!!?」


やり過ぎたと思いライアが駆け寄る。

ガウスは完全に白目を向いて気絶していた。


「心配しなさんな」


スタッと降り立ったカリーナが言う。


「カリーナ姉様…で、でも、わたくし初めての技で加減ができなくて、、、、、」

「頑丈だけが取り柄のこいつがこんなことくらいで死なないさね」


そう言ってカリーナはガウスの横腹をガツンと蹴り飛ばし仰向けにさせる。


「それはこのあたしが保障するよ、、、、、と」


ガウスの懐をゴソゴソ漁るカリーナが白い便箋を取り出した。


「こいつのせいさね。。。。。」


グシャッ


カリーナが便箋を烙印とともに握りつぶした。


「これでよし、と。それより、さっきの技はガウスの技を盗んだのかい?」

「え、ええ。お父様が光の矢をくぐり抜けた姿がうっすら見えた時、できそうな気がしましたの」

「防御転じて攻撃となる、かい?流石は守備の国のお姫様さね」

「はいっ!ピンときたのを体が感じるままに動きましたわ」


(ひと目見て感じるままに出来るような動きじゃないんだがね。。。この娘も天才ってことか。やれやれ、あの娘らといいこの娘といい、才能のデパートさね)


「さて、それじゃあとりあえず一旦街に戻るさね。こいつらを介抱するのに人手を呼んでくるさね」

「はいっ!」

「ところで、、、あんたその姿で戻るのかい?さては、、、ダァリンを悩殺する気さね??あんたのそのデカぱいと張り合う気はないよ。。。」


えっ?

とつぶやきライアが自分の姿を見る。


「きゃあっっ!わたくしったら………!!」


思わずバッとうずくまる。


「す、すぐに着替えますのでお待ちください!!」


ガシャガシャと脱ぎ捨てた鎧を

急いで着始めるライアであった。。。。。









も、


もうヤバイ!!


漏れそうだし、


主人公なのに忘れられてるし、


色々とヤバい!


まだ埋まってるのでした。。。



たすけてーーーーー!!

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