Lv70 見えない力
「、、、、、はぁ、はぁ、、、」
ワァァァと歓声が沸いた。
「やったやんメル!」
「メル様凄すぎですわ!!」
「メル殿、、、流石だ」
「これは、、、すごいさねぇ、、、」
「、、、、、お腹、空いた、、、」
「むぅ、これほどとは。。。」
メルの魔法の跡がかなり遠くまで続いている。
その先では、吹っ飛ばされた魔法団が山積みになっていた。
カリーナ姉さんが目を凝らして山積みを見る。
「。。。うん、皆んな生きてるさね。フェリウスも無事だよ」
「、、、、、良かった。加減、できなかった、、」
「うむ!兵達よ、ホーマー軍の介護に向かうのだ!!」
「「「はっ!!」」」
マスケ兵達がホーマー軍を助けに向かう。
兵士に運ばれてフェリウス王がやってきた。
「、、、、、父、、、」
「メル。。。。。見事だ。。今度教えてくれ」
「、、、、、はい」
メルが嬉しそうに笑った。
こんなにステキな笑顔をするのは、仲間になってから初めてのことだった。
「おっとフェリウス、気を失う前にちょっと見せてごらん」
「なにを。。。。。」
カリーナ姉さんがフェリウス王の懐をゴソゴソ漁っている。
「なに、ちょっと気になるものを感じてね。。。。。あ、あったさね」
一つの、白い便箋が出てきた。
「、、、、、これ、は??」
「伝令が。。。。。持ってきた物だ。。。」
「うーん、、、なるほど。。。フェリウス、あんた操られてたね?」
「。。。。。なにっ!?」
「この便箋を止めてる烙印、見るさね」
白い便箋の封は琥珀色の烙印で止められていた。
見ると、ヒビが入っている。
「あんた程の男でも気づかないとはね。一体なんだいこりゃ??得体の知れない力を感じるさね、、」
「う、迂闊。。。。。」
ガクッとフェリウス王が倒れ兵士に支えられる。
「皆の手当が先じゃ!すぐに城の広間に集めぃ!」
ホーマー軍はマスケ城に運ばれていった。
「カリーナ姉様、、、それは??」
「あたしにもわからんさね。ただ、悪い胸騒ぎがするねぇ。。。」
姉さんが深刻な顔を見せる。
そこへ、
「た、大変です!!」
兵士が一人走りこんできた。
「ゲキコーとビシューの軍が、こちらに向かっているとの報告が!!」
「やれやれ、息つく間もないさね」
「よっしゃ!次はウチらの番や!強くなったウチらで先に軍を止めてくるで!」
「ですわ!お父様をとめなくては!!」
カナデとライアがそれぞれの国に向かおうとする。
「待ちな!」
姉さんが2人を止める。
「同時に進行してくる軍がいるから二手に分かれるのはいいさね。けど、単身いくのはバカさね。金髪娘!あんたは黒髪娘について行きな。緑爆乳娘!あんたはあたしと一緒に向かうよ」
「ばく、、、、、姉様も大っきいから一緒ですわ!!」
ライアがサッと大きすぎる胸を両手で隠す。
メルが自分の胸をスカスカと上下に触る。
「、、、、、むぅ」
「紫娘、あんたは留守番だ。いざって時のために魔力の回復に努めな」
「、、、、、わかった、、、」
「さて、王様。あたし達は先に両軍を止めに行くから、ホーマー軍の介抱と国民の避難を念のためしておいておくれ」
「む、あいわかった」
マスケ王は即座に兵に指示を出す。
「皆、儂が出した命、忘れるでないぞ!」
「わかっとるって!」
「はいですわ!」
「心得ております!」
「あいよ、じゃあ行ってくるさね」
こうして、
メルは待機、
カナデとセリーヌはゲキコー方面へ。
ライアと姉さんはビシュー方面へと向かった。
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ふんっ!
ふんぬぅ!!
はぁ、はぁ、、、
ダメだ、ビクともしないや。
どんだけ魔力込めたんだメルちゃん。。。
呪いか??
たすけてーーーーー!!




