Lv68 火蓋
高価そうなローブをきた隊長らしき魔法兵が言う。
「マスケ王よ!そなた達の企み、このホーマー魔法団が打ち砕いてみせる!!」
城下町の入り口にて、
マスケ王率いる一行はホーマーの魔法団と向き合っていた。
マスケ王は答える。
「企みとは心外なものだ!我が国に企みなど、ありはしない!!」
マスケ王の恫喝に、魔法兵達は怯みを見せた。
「やれやれ。。。。。私が、話そう。。。」
一人のシンプルな装飾のない紫のローブと杖をもった男が前に出てきた。
「、、、、、父っ!?」
皆が一瞬メルの顔を見て、すぐにフェリウス王に向き直った。
ただ、一人を除いて。
「おやまぁ久しぶりだねぇ、フェリウス」
「カリーナ。。。。。か」
姉さんが一歩前に出る。
「相変わらず魔法の研究ばっかしてそうだねぇ。たまにはお天道様の下で娘と遊びな」
「その姿。。。。。アレを解放したのか。。。」
「あぁ、おかげさまでね。惚れ直したかい?」
「。。。。。黙れ」
「まぁいいさね。それより、一体これはどういうことたい?物騒な連中まで連れてきちまってさ」
「伝令が。。。。。来たのだ」
「伝令?あんたんとこのかい?」
「そう聞いている。。。。。白い馬に乗った伝令が、マスケ国がミスリルを手に入れたと。。。そして、その武力とともに三国の姫をたぶらかし、この大陸からマスケ以外を滅ぼそうとしていると。。。」
「そんなバカなことがあるかっ!?」
マスケ王は思わず叫んだ。
「ならば。。。。。ミスリルは手に入ってないと、いうのだな。。。??」
「それは、、、先日鉱山の魔物を討伐し、道が開けたばかりじゃ!そもそも、ミスリルを軍用しようなどと考えてはおらぬ!」
「それが、答えか。。。。。ならばもう一つ。。。我が娘が、なぜ我が国と相対している??」
「、、、、、父、これは私の、意思」
「そうか。。。。。」
スゥッーーーーーーーー
フェリウス王が人差し指を顔の前に立てた。
「!!!?マズいさねっ!!!」
フェリウス王の指先に魔力が集まる。
キューーーーーーーン。。。。。。
「ならば。。。。。コレが私の、そなた達に対する応えだ。。。。。」
「!!!みんな伏せっ…………」
『エクスプロミネンス』
ドゴォン!!
轟音とともに周囲が爆炎に包まれた。
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ヤバ!
ヤバいってこれ!!
早く出なきゃ。。。
たすけてーーーーー!!




