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白の竜騎士物語  作者: 涙涙涙
61/136

Lv60 クエスト報酬

ブックマークが50に達しました。

読んでくれている方、ホントにありがとうです。

これからも自由気ままにツラツラ書いていきます。

オレたちは転移の魔法で城の前まで戻ってきた。

蟻退治したその足で王様に報告に行こう。

あたりは夕暮れ時になっている。


門番の兵士が門を開ける。


オレたちは二階への階段を上がった。



ーーーーーーーーーーーーーー



「おぉっ!よくぞ戻ったチハヤ、、、よ?」


王様がオレたちのパーティーを見て目を丸くした。


「王様、ただいま戻りました」

「ただいま王様」

「久しぶりやな、マスケ王様」

「お久しぶりにございます、マスケ王様」

「、、、、、久し、ぶり」

「王よ、セリーヌただいま戻りました」

「初めましてだし!」

「久しぶりだねぇ、マスケ王」


「げぇっ!?な、なぜここに三国の姫がおるのじゃ!?セリーヌ、お主まで!しかも、、、カリーナ!!なぜお主は昔と変わらぬ姿をしてるんじゃ!?チハヤ、お主の肩の小人は!?妖精さん??」


王様取り乱し過ぎだ。質問が多すぎる。


「チハヤん、なんだしこのうっさいジジイは??」


「この国の国王様だよ。ちゃんと敬え」


「はぁっ??あたしの方が偉いし年上だし!」


「そ、その妖精は喋るのか!?」


「バカにすんなし!ヴェルちゃんを舐めんなし!」


埒があかないな。

やれやれ、とオレは説明を始めた。


・・・

・・


「と、いうわけでした」


「ふーむ………なるほどのぅ。わかった、まずはチハヤよ。この度の鉱山の魔物退治の件、見事であった。褒美をとらそう」


王様が側近に手を振ると、大きめの袋がオレたちの前に運ばれてきた。


「今回の報酬で出していた10万ルギじゃ」


「ありがとうございます、王様。。。あと、もう一つお願いがあるのですが」


「むぅ、言うてみよ」


「実は、今すぐの話ではないのですが、準備が出来次第お店を出したいと思いまして、その許可をいただきたいのです。店と言っても、何かを売るのではなく大きなお風呂を作り、それに入浴料をいただくというものなのですが、、、」


ザックリとだがある程度わかりやすく説明した。


「ふむ、大衆向けの浴場とな。。。面白い。許可しよう」


「ありがとうございます!」


「ときにカリーナ、息災であったか」


「あぁ、見ての通りさね。酒場は旅に出たらしばらく休業するよ」


「なんと、旅に出ると?ではまた昔のように…」


「イイオトコが見つかったからねぇ。この機会を逃しちゃ一生後悔するさね」


姉さんがオレの腕に抱きついてくる。


「むぅ。。。チハヤよ、カリーナを頼んだぞ」


「は、はい。。。って、王様姉さんのこと知っていたんですね」


「う、うむ。。。昔、少しの、、、、、」


隣で王妃様がギロリと王様を睨んだ。。。


うーむ、これ以上の質問はよしておこう。


「あぁ、ダァリンそのことなら、こいつぁ昔あたしの尻を追い回してたのさ」


げっ!?マジか。。。


「か、カリーナもうよいではないか。昔の話じゃ」


「そうだねぇ。ま、これでマールも安心するだろうさね」


「えぇ、本当に。カリーナさんが若いツバメを捕まえてくれたようで、なによりですわ」



あわわわ。。。

姉さんと王妃様がなんかバチバチしてる……


「お、王よ!発言をお許しください!」


セリーヌがいきなり出てきた。

ナイスだセリーヌ!!


「わ、私もこの者たちと旅に出たいのです。今回の魔物退治の一件で己の未熟と世界の広さを知りました。ゆえに、更に精進したくこのまま旅を………」


「ならん!許さんぞセリーヌ!!」


白い甲冑に身を包む壮年の騎士が出てきた。

なんだか堅そうな人だ。


「ち、父上。。。」

「お前のような未熟者が、この国もロクに守れないものを何を言うか!」

「ですが父上、我が国を守るために。。。」

「うるさい!ならんといったらならん!!」


「相変わらずの堅物さぁねぇエリック」


「げぇっ!?か、カリーナ。。。なぜここに??しかも、その姿、、、、、」


王様と反応が同じだ。

昔惚れた弱みってやつか。

しかし、姉さんの存在感てパナいな。


「だ、黙れ!お前には関係ないことだ」


「関係あるさね、金髪娘は一緒のパーティーさね」


「なん、だと、、、??」


「それに、今のあんたじゃこの娘に敵わないさね」


「うるさい!そんなわけあるまい!!どうせこの子にはまだ何も守ることなんてできやしない!!」


その言葉で他の娘たちからカチンと音が聞こえた、


「ねえオジさん、それどういう意味?」

「せやな、ウチの聞き間違いやと思うが、、、」

「聞きずてなりませんですわ!」

「舐めてんじゃないし!?」


あらら、みんなお怒りだ。

ナナなんて角が出てる出てる。

まぁ確かにこの堅物父さんにはイラっとくるところもあるが。。。


「論より証拠さね。あんたたち、手合わせしてごらんよ」


「ふんっ!言われんでもない!力づくで娘ごとき黙らせてくれるわ!!」


エリックはヅカヅカと修練場に向かっていった。


「やれやれ、あんたも苦労するねぇ」


「いえ。。。私がちゃんと育ってくれたのも、男手一つで育ててくれた父のおかげですから。感謝は尽きません」


「そうか、あんたの母親はたしか。。。」


「はい、体が弱かった母は私を産んですぐに…」


「なるほど。。。でも、いつかは子供は親元を離れるもんさね。娘離れは必要さ。手加減はいらないよ、思いっきりやってやんな」


「。。。はいっ!」


「我が国の騎士団のことじゃ。ワシらも見に行くとしよう」


こうして、この場の全員が修練場に向かうのだった。

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