Lv55 吸血鬼
蝙蝠の羽根が生えてる。。。妖精、か??
「ケホッ、、、、、あー、しんどかったし。あたしの名前はヴェルダ!ヴェルダだし!!ヴェルちゃんって呼んでいーし!!!」
「おや、ヴェルダとは??もしかして『迷いの森のヴェルダ』では?」
「よく知ってるし!物知りだし!」
無い胸を張りふんぞり返ってる。。。
「おぅ、小さい頃よく聞かされたおとぎ話に出てくるあれか?」
「違うし!おとぎ話じゃないし!泣く子も黙るヴェルダとはあたしのことだし!」
「おやおや、ではあの物語に出てくる森に迷い込んだ人を食べてしまうというのは本当なのですかな??」
「誰でもじゃないし!ちゃんと血を吸う人は選んでるし!!大抵悪事を働いて森に逃げ込んだ盗賊とか山賊とかだし!!」
「血を吸うってことは、吸血鬼なのか?」
「だしだし!どっからどう見ても吸血鬼だし!!こう見えてもあたしは800歳を超えてる年上だし!敬えだし!!っていうか、あんたヤバいくらいイケメンじゃねし?血ぃ吸わせてもらっていいし?」
「いや、断る」
「なんでだし!?こんな超絶美少女の誘いを断るなんて信じられないしっ!!?」
「自分で美少女とか、、、テンプレか?」
「なにをっ!?血ぃ吸い付くしたるしーー!!」
小吸血鬼が飛び蹴りをしてきたのでデコピンで弾いてやった。
「あぅっ!!、、、、痛いしぃ………」
「よ、弱いなぁ。よくそれで800年生きてこられたな?」
「ふん!?今はちょっと弱くなって縮んでるだけだし!元の力をあの吸血鬼に吸われたから、仕方ないし!」
「他にも、吸血鬼が居るのか?」
「他所からきた奴だから、よくわからないし。あたしは自分の仲間は他に見たこと無いし。血を吸われて弱ってたところを人間の魔導士に捕まったし!超キモかったし!人形用の服とか下着とか着させようとしてグヘヘって笑うし、まぁ、あたしのナイスバヂーを見たら興奮するのもわかるし!?」
「おぉ、スゲー!この本、結構色んな魔法載ってるぞ!」
「聞けやし!」
「火土風水の上級や応用術、おっ?転移もあるじゃないか。なになに、一度行ったことのある場所に……なるほどねぇ。。。他にも色んなのがあるし覚えよう」
「ふん!閉じ込められてる間にこの本の魔法は全部覚えたし!まぁ、人間や獣人なんかが覚えるにはざっと10年はかかるし……」
『インテ』
パシュンッーーーーーーー
「おぅっ!?消えたぜー」
「おやおや、転移しましたね」
「ウソだしーーーー!??」
ーーーーーーーーーーーーーー
「おぉっ!ホントに転移した……って、、、ぱ、パンツがいっぱい!?」
酒場に転移したのだが、女の娘たちが全員あちらを向いて着替えている!
ヤ、ヤバい!!!
い、い、、、『インテ』!!
パシュンッーーーーーーー
「ん?なんや、誰かおらんかったか?」
「いいぇ、見てないですわ」
「気のせいじゃない??」
ーーーーーーーーーーーーーー
・・・あっぶねぇ……




