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白の竜騎士物語  作者: 涙涙涙
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Lv36 ブロークン・ハート

ナナが落ち着つせるために、オレたちは夕食をとることにした。


「あたしの料理を振る舞うんだから、味に文句つけるんじゃないよ」


カリーナ姉さんが手料理をふるってくれることになった。


味はともかくとして、量や品数はパーティーのように用意してくれた。みんなお腹が空いていたようでムシャムシャとがっついている。


「ハグハグ…味は普通。けど、なんか美味しい」

「ハグ…わかりますですわ」

「ハググ…おかわりや!」

「ハグハグ…ハグハグハグハグハグハグ」

「ハグハグ…ナナ殿、ちゃんと噛むのだ」


うん。味は前に食べたのとあまり変わらない、料理教えたほうが良いなレベルなんだが、また食べたくなる感じだ。オフクロの味的な何かかな……


テーブルいっぱいの料理をオレたち6人は食べ漁った。なんやかんや話している内に場に明るさが戻り、オレたちは″祈りのセオロ″で各自のステータス確認を再開した。



カタカタカタカタ…

ジャラジャラジャラジャラ……



ーーーーーーーーーーーーーー

【セリーヌ・クラプトン】

《《《総合D》》》

体力★★

魔力★

強さ★

頑強★

俊敏★★

命中★

知力★★

[魔法属性]風

[固有スキル]なし

ーーーーーーーーーーーーーー

【カナデ・ゲキコー】

《《《総合D》》》

体力★★

魔力★

強さ★★

頑強★

俊敏★★

命中★

知力★

[魔法属性]水

[固有スキル]なし

ーーーーーーーーーーーーーー

【メル・ホーマー】

《《《総合D》》》

体力★

魔力★★

強さ★

頑強★

俊敏★

命中★★

知力★★

[魔法属性]火水土風

[固有スキル]なし

ーーーーーーーーーーーーーー

【ライア・ビシュー】

《《《総合D》》》

体力★

魔力★★

強さ★

頑強★★

俊敏★

命中★★

知力★

[魔法属性]土

[固有スキル]なし

ーーーーーーーーーーーーーー


「みんなすごい、Dランクだ」


「これでわかっただろう、ミスリルアントもDランクの魔物だからあんたたちが揃っていて本来負ける相手ではないのさ。戦いは単純なステータス勝負だけではないからねぇ。簡単に言うなら、金髪娘は素早さを活かし、黒髪娘は攻撃力を活かし、紫髪娘は魔力を活かし、緑髪娘は防御力を活かす。コレだけ人数が集まって個性バラバラ、それぞれ独自の有利ステータスがあるんだから、たいていの魔物なんかにヤられるこたぁないんだ。バランスの良いパーティーだからね」


「そうでしたのね。あ、でもチハヤ様は……?一人でミスリルアントを倒してしまいましたが………」


「坊主は別格なのさ。もう少しで人の理を超えてしまうような奴だから、相手にするんじゃないよ」


むぅ。。。なんだかバカにされてないか??


「固有スキル…」

メルがボソッと呟いた。


「あぁ、そいつは生まれ持ったギフトか、人生の中で後天的によっぽど何か大きな出来事が起きた時に身につくものなのさ。あたしの″女帝覇気″もその一つさね」


「では、ナナ殿の″鬼化″は。。。」


「あぁ、鬼の特性さね。恐らく、ステータスが何かしら上がるだろうね、ランクは1段階上がるってとこさね」


「ナナのニョキ、カワイイ」


「あ、ありがとメル。。。へへへ♩」


やはり『ニョッキ』は強くなるものだったか。。。

魔法を使うときと怒ったとき、か。

怒らせないようにせねば……


「ほな、次はいよいよ″別格″様のステータスを見てみよか」


「オレ?いいよオレは。。。」


「なんやなんや?強者の余裕ってやつかい?いちびっとるなぁ。えーやないか、減るもんやなし!」


「見たい」

「うむ」

「ですわ」

「あたしも!」


やれやれ……


「……いいのか?」


オレは姉さんを見た。


「自分で決めな。はっ倒すよ」


「はいはい。。。」


姉さんの言う通りだな。


自分が化け物だと知って仲間にどう思われるかなんて、他人に任せるもんじゃないな。


いいさ、例え受け入れられなくても。

ナナのときもそうだし、ここには信じられる人達が揃っていると思う。


「んじゃあ、調べてみるか!オレも初めてだし、でも、変なのとか現れてもみんな身構えないでくれよ???」


「お、往生際えーやん!」

「当たり前ですわ」

「うむ、当然だ」

「勿論」

「大丈夫よ!」


なぜか皆んなワクワクしてらっしゃる。


ふぅ。と、息を一つ。

オレはセオロの両脇を静かに握った。



カタ……


カタ……


ん?

あまり動かないぞ、どうした?


と、首を傾げた瞬間



ガタ!ガタガタッッガタガタガタガタガタガタ!!

ジャラジャラジャラジャラ

ガラガラガラガラガラガラガラガラ!!!!!


セオロの石が飛び跳ねた。


勢いよく動く石がようやく収まり

光の文字が浮かび上がる。


「こ、これは。。。。」


「「「「「!?」」」」」


全員の表情が固まった


【チハヤ・ニノミヤ】

《《《総合S》》》

体力★★★★

魔力★★★★★

強さ★★★★

頑強★★★★

俊敏★★★★

命中★★★★★

知力★★★★★

[魔法属性]火水風土魔

[スキル]暴食竜の黒炎、竜種の生命力(不老)、竜装備具現化、神器″杖″具現化、神器″弓矢″具現化

[神気]魔導、知力、命中、美貌



「うわぁ、なんかすごそう。。。というか、竜種ってハッキリ書かれてるし、、、はは………で、でも、オレは普通の竜人さ!なぁ、みんな!?」


・・・・・


「あ、あれ?」


返事がない。しかばねじゃあるまいし……


「ドン引きやわ。。。」

「ひぃ!ですわ。。。」

「むごいな。。。。。」

「狂気の沙汰。。。。」

「やばたん。。。。。」



「ひ、ひどすぎるーーー!!!」



オレは、


流れる涙を抑えきれずに


明日へ向かって駆け出した。。。

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