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白の竜騎士物語  作者: 涙涙涙
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Lv34 祈りのセオロ

「おかえりあんた達、ミスリルアントはどうだったい??」


「殴っても効かなかった。。。」

「槍が通らんかったわ。。。」

「魔法、避けられた。。。」

「守りを押しきられましたわ。。。」

「剣が届きませんでした。。。」


みんな一様に凹んでいる。


「ははっ、そらそうだろうねぇ。あいつらはDランク。あんたらみたいな★一つ二つのレベルじゃあ上手いこと連携しないと倒せないってこたぁないが、返り討ちにあうだろうねぇ」


「ある程度わかってたのか?」


「まだモウロクしちゃいないって言っただろう?どうせ坊主、あんたが一匹倒して他の仲間が押し寄せてきたから逃げたってとこだろ?」


「うん、あたってる」


「リーダーなんだからしっかりおし!とはいえ、このジャジャ馬達の能力を知ることから始めないとね。お互いのことを把握するのはチームプレイには欠かせないよ」


と言ってカリーナ姉さんはカウンターの奥に入って行った。


「どこにしまったかねぇ。。。

あ!あったよおい!!」


中から出てきた姉さんは古びたボードと碁石入れの様な物を持っている。

オセロかな??という形の版だった。


「コレは昔、若い時にフェリウスが創った物だよ」


「父?」


「でも、これって……わたくしの国の教会にある物と同じですわ」


「ウチの国にもあるで」


「カリーナ姉さん殿、この国の教会にもありますよね??」


「そう、それらのオリジナルがこれだよ。各国にあるのはファリウスに作り方のノウハウを教わった弟子達が作ったレプリカなのさ」


「これって何に使うの??」


「まぁ見ときな」


カリーナ姉さんがボードの上に碁石入れの様な入れ物からジャラジャラと中身をあけた。

中には星型の石が入っており、表が白☆、裏が黒★となっている。まるでオセロだ。


ボードの両脇にはお盆の持ち手のような金属の棒がついている。それを姉さんは両手で握った。


カタ、カタカタカタカタ………

ジャラジャラジャラジャラ!!


ボード上に置いた石がひとりでに動く。

ボードに光る文字が浮かび上がってきた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【カリーナ・レオンハート】

《《《総合A》》》

体力★★★

魔力★★

強さ★★★

頑強★★★

俊敏★★

命中★★★

知力★★★

[魔法属性]火

[固有スキル]女帝覇気


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「あらやだ、俊敏が下がってるね。年は取りたくないもんだよ」


「すごぉい!なにコレ!?自分の強さがどのくらいかわかるんだ!!?」



「「「「えっ?知らないの!?」」」」



ナナ以外の女の娘たちが一斉に驚く。


「だいたいどこの街の教会にも置いてある

″祈りのセオロ″ですわ。特に冒険者が旅やダンジョンや魔物討伐に行く前に教会にお祈りを捧げるときに自身の能力を把握するために使うのですの」


「あんた、やったことないんか??」


「う、、、その、あたしの育った村はとても田舎だったし、へんぴなところだったから。。。教会もなかったし…」


うん、オレも知らなかったのだ。

地球にはオセロしかなかったし。

オレも一緒に説明を受けてみる。

能力の平均値でランクが決まる様だ。


一般人〜〜〜〜〜〜〜〜☆(Fランク)

駆出しから二流冒険者〜★(C〜Eランク)

名人とか一流冒険者〜〜★★(Bランク)

達人とか超一流冒険者〜★★★(Aランク)

竜王とか〇〇王〜〜〜〜★★★★(Sランク)

神域とか神的な〜〜〜〜★★★★★(Sランク)

超越したもの〜〜〜〜〜★★★★★★(Sランク)


だそうだ。星4以上のランクは人間には到達出来ないと言われている領域らしく、計り得ることができないことから総じて″Sランク″となっているらしい。多くの人は、星1つが8割を占めているらしく、星2つになればその筋で食うに困ることは無いらしい。


「姉さん。スキルの″女帝覇気″って、なんだ?」


「それかい?坊主、あたしの言うことに抗えない時はないかい??」


「基本的にそうだが。。。」


「あたしの女帝覇気に当てられると、男はもちろん時には女もあたしの前に平伏すのさ。普段は意識して抑えてはいるんだが、たまに漏れちまうのさ」


「なるほど。だから逆らえないのか。。。」


「まぁ、坊主の場合は影響ないはずなんだが、坊主の性格的なものもあるだろうね」


確かに、フェミニストを自負するわけではないか、どちらかと言えばその気はあるのかもしれないな。


「あたし、やりたい!」


「いいよ、そしたらこの両脇の棒を握ってごらん」


ナナがそ〜っと棒をにぎる。



カタ、カタカタカタカタ………

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