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白の竜騎士物語  作者: 涙涙涙
32/136

Lv31 集う

オレたちは少し離れた所に軽食屋を見つけたのでとりあえず昼飯を食べた。


「もーーーー!ムカつくムカつくムカつく!!」


プリプリしながらプリン食べてる。


「おさえておさえて。あんなのに絡まれているのを相手にしてたらキリがないって」


そう、現代社会は厳しいのである。

あ、異世界か。


「う〜〜〜・・・やっぱりチハヤもあーいう大っきな胸が好きなの??」


「確かに大きな胸に魅力を感じるのは吝かでもないけれど、それより大事なのは誰の胸がいいか?っていう気持ちじゃないかな」


「誰のって??」


「そりゃあ、好きな人とかかな。順番が逆なんだよ。『大きな胸の人が好き』じゃなくて『好きな人の胸は大きかった』って感じかな」


「ふぅーん、、、そうなんだ……」


やれやれ、やっと落ち着いてくれたか。


「そうだよ。それに、ナナはそんなに胸が小さくないじゃないか。あのときだって…………」


「うあぁぁ!待って待って!!いきなり何言うのかねこの人は!?デリカシーって言葉知らないの?」


やれやれ、また騒がしくなった。


「ごめんごめん、でも、ナナはもっと自信持っていいと思うよ。顔は可愛いしスタイルは良いし。正直言って見た目に関しては文句のつけどころがないように思うけど」


「え!?そ、そう??あたし、可愛いんだ……」


デヘヘな顔になった。超ご機嫌だ。

やはりなかなかチョロいなこの娘。だが、彼女の容姿はかなり高ランクと思われるのでウソは何一つ言っていない。うん。


「よし、腹も膨れたことだしそろそろ出発しますか!」

「うん、行こう!あ、その前にカリーナに挨拶していかない?けっこう気にかけてくれてたし」

「お、そうだな。出がけに顔を出していこう」


オレたちはカリーナの酒場へ向かった。

ここからはそう遠くない。


「あ、見えてきたよ」

「おお、そうだ……な??」



なんだろう?

酒場の前で人だかりができてる。

人垣を越えて輪の中心を見てみると、3人の女の子がなにやらいがみあっていた。


あれ?

あの娘達は。。。。



「いやですわ、コレだから野蛮な人は苦手ですわ」

「私は、被害者」

「やかましいわ!!あんたらが先にウチに因縁つけてきたんやろ!?」


緑髪の娘と、紫髪の娘と、黒髪の娘が、

三つ巴に火花を散らしていた。


「き、君たちここで何してるんだ??」


三人がチハヤの声に一斉に振り向く。


「あら!麗しの殿方!」

「未来の夫」

「なんや、さっきのイケメンやないか」


全員に顔を覚えられてた。


「ですわ?」

「むむ」

「なんや?」


再び三人娘が睨み合う。


「あの方はわたくしの運命のお相手ですわ。あなた方のようなお子様と、野蛮人はごめんあそばせ!」

「夫は、渡さない」

「あいつはウチが先に唾つけとんのや、邪魔すなや!」


おいおいなんなんだこれ?勘弁し、、、て?

なんだ、このゴゴゴゴという音は???


振り向くと

真紅の髪を逆立てた

鬼がいた。


「ちょっとあんたたち。。。黙って聞いてたら、、、好き勝手言いまくって!!!!」


「あら、あなたはどちら様ですの?」

「ヤキモチ」

「なんやガキンチョやないか、ガキはガキらしくおとなしうしとれ」


「はぁ!!!?あんたたちの方が何様なのよ!?一体なんなのよ!?」


すると、


緑の女の娘が

身の丈もありそうな白金の盾をかかげ、

豊満すぎる胸をタプんと弾ませ言った。

「わたくしは、″守″の国シュビーの姫『ライア』と申しますわ。以後お見知り置きを」


紫の女の娘が

バチバチと放電する魔力の杖をかかげ、

スラリと伸びた美脚でクルリと回り言った。

「私は、″魔導″の国ホーマーの姫『メル』。どうぞよろしく」


黒の女の娘が

見るだけで吸い込まれるような蒼白の槍をかかげ、

ブルブル揺れる胸に腕を組みながら言った。

「ウチは、″武″の国ゲキコーの姫、カナデや!よろしう頼むわ」


ーーーーーーーーーーーーーー


周りの野次馬たちもザワザワしだした。

「おい、あの三国の姫が集まったぞ」

「あぁ、あれが三闘姫か」

「初めて見たわ」

などと聞こえてきた。

お、人垣の中から誰かが出てきた。

セリーヌだ。


「騒ぎを聞きつけ来てみたら……チ、チハヤなんだ!この騒ぎは!?」

「いや、、、オレに聞かれても。。。」



セリーヌが驚愕の表情を浮かべた。



「!!?3人の、姫さま!?三国の、、、三闘姫が何故ここに!?」

「いや、、、オレに聞かれても。。。」


周りの事など目に入らず、3人はすでに一触即発となっている。



「さぁ、わたくしの鉄壁の守りにあなた方の攻撃など通用しなくてよ!」

「魔導の力、なめるな」

「ひゃー!三闘姫が揃うなんて、初めてやないか!ウチの槍の錆にしたる!!」



おいおい、こんな街中で。。。







そのとき、






扉は開いた。




バァーーーーンッ!!!!!





「うるっさいよあんたたち!営業妨害かい!?静かにおし!!!」



ゴンッ!

ゴンッ!!

ゴンッ!!!



・・・・・


気がつけば、

酒場のカウンターの前でカリーナ姉さんの前で正座させられる三闘姫がいた。。。

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