Lv3 神々の遊び
「汝等。。。!」
竜の声に憤怒の色が込もる。
「ひっひ、こんな所まで吹き飛んでおったのか」
「黙れガイコツ神めが!忌々しい!!」
神って。。。
こいつらか。上級六神てのは。
凄いなオレ、神様見ちゃったよ。
などと考えているとインドの踊り子の様な露出の高い服を着た女の神と目が合った。
「あら〜、この人は誰かしら?お知り合い?」
「フッ、こやつは迷い込んできたただの人間よ。さして気にする様な存在でもあるまい!」
「貴方には聞いてないのよ、お黙り!」
グァッ!という呻き声を聞き竜を見ると翼に刺さった矢が光っていた。
こいつがアルテミスか。。あのガイコツはリッチーだな、恐らく馬に乗った騎士のような神がオーディン。となると、あのガタイの良すぎるヒゲオッさんがタイタンで、もう一人のチャイナ風お団子頭がティーファ、ムスッと腕を組んで目を閉じている黄金鎧がアーサーってとこだな。
千早は相も変わらず冷静に分析していた。
「人間!こやつらが我をここに縫い止めた張本人、忌々しい神々よ!」
「静かにしてってアルテミスが今言ったアルよ」
チャイナがそう言って睨んだ後にグアアと竜が呻く。
両腕のナックルが光っているから、やはりこのお団子頭がティーファで間違いなさそうだ。
「目障じゃね?悪は速攻滅ぼして帰るとしょーやー」
馬にに乗った騎士風の神、オーディンが言った。
てゆーか見た目と違い過ぎる、軽い!
「どちらが悪じゃ!?穏やかに日々を過ごしていた我らを神の名の下に襲い、挙げ句の果てに罪の無い人々までも手にかけおって!!」
「ひっひっひ、新しい魔導の礎となるのも悪くなかろう」
「!!!そんな理由で我が弟は!!?我が半身は!!」
「笑止」
ひげオッさんのタイタンが喋った。
口数少ないタイプだな。
などと考えながら、今のやり取りで引っかかる所を千早は恐る恐る聞いてみることにした。
「あの〜」
「なにアルか!まだ居たのね人間!消すアルよ!!」
マジか。。気が短すぎるこのちびっ子チャイナ。
「この竜は、何か悪いことしでかしたんですか?」
「あら〜、教えてさしあげますわ」
アルテミスが答えてきた。
「適度に強かったからですのよ」
へ、、、、??
どういうことでしょう?
「えっと、、それはこの竜や竜種がある程度強かったから討伐されたってことで合ってますか?」
「そうそう、理解が早くて助かりますわ〜。最初は二匹居て手応えが合ったのですが、一匹リッチーの新魔法で消し飛んでしまってから歯応えがなくなってしまいまして〜」
「ひっひ、ちとやりすぎたかのう。人間の国も1つ無くなってしもーたわい」
・・・
千早の胸にフツフツと、ムカムカと何やらこみ上げてくるものがある。
「人間など、黙っていれば増えすぎてしまうから多少間引いても問題あるまい。竜種も、強くなりすぎて神に刃向かうものはめざわりなのでな」
黄金鎧のアーサーが目を閉じこちらも見ないまま初めて言葉を発した。それに続いて神々が口々に言う。
「マジでー、間引くのも大変っしょ」
「最近は大きな戦争もありませんでしたしね〜」
「ワシらも忙しい身分でのう」
「大義」
「面倒だしまとめて消し飛ばせば良かったアル」
・・・
あ、これはダメだ。怒りが抑えらんないわ。