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白の竜騎士物語  作者: 涙涙涙
16/136

Lv15 現状把握

本日、この作品のジャンルを異世界(恋愛)からハイファンタジーに変更しました。初めて設定を触った時によくわからなくてすみません。でも、後々ラブコメも出てくる予定であります。

湖に辿り着いてから3日目の夜・・・


ーーーーーーーーーーーーーー


「そろそろ焼けたか、な??」


串焼きにした魚をひっくり返して焼加減を見る。


この湖を拠点に、チハヤは自身の能力とこの世界の環境把握に勤しんでいた。


主に気づいた点は三つだ。



ーーーーーーーーーーーーーー



その①世界環境

この世界にも地球と同じく太陽と月がそれぞれ一つずつある。朝は日が昇り、昼は頭の真上に太陽が、夜には月が現れるし満ち欠けもしている。時計が無いので正確にはわからないが、恐らく24時間周期だろう。体内時計には割と自身があったし。2日目の昼間には雨も降った。今のところだが、目にする自然現象に地球との相違はなさそうだ。


その②生物

今も晩飯にしている様に、湖には魚が居て、森には見たことの無い鳥や虫や鹿や兎の様な動物もいた。似たようなものではあるが、地球とは異なる進化をしてきたのであろう、どこかしら形状が違う。


人間にはまだ会えていないが、魔物がいた。


ボロボロの短剣や棍棒を持った緑色の小鬼、恐らくゴブリンだろう。他にも、木の上からボトリと落ちてきた水色のプルプルゼリー、恐らくスライムだ。

恐竜のプテラノドンを小さくカラスサイズにした魔物もいた。こいつは最初は鳥の仲間かなと思ったが、襲ってきたのでウインドカッターとでもいう風魔法で迎撃したら、切り口の心臓部分から魔石が転がり落ちた。

ゴブリンにしろスライムにしろ、体の心臓、もしくは核といった部分から魔石が出てくる。

と言っても、他に教えてくれる人が居ないから自分流にただ″魔石″と呼んでいるだけだが。

生きるために美味しくいただいた動物たちからは魔石が取れなかったので、魔石を持つものは魔物、という判断に至った訳である。


その③自分自身の能力

今までの常識では考えられないほどの能力が身についている。

・走れば目測100mをおよそ5秒で駆け抜ける

・ジャンプしたら20mほど飛び上がる

・泳げば10分は息継ぎなしでいける

・殴れば巨木は折れ、岩が砕ける

・カンが鋭くなり周囲の生き物の気配がわかる

・火水風土の魔法が使える、魔はまだ試していない

・神器の杖と弓矢が具現化できる

・竜の翼が生えて飛べる。羽ばたくより浮くという感じ

・体中どこからでも黒炎が出せる

・思考加速と動体視力で、集中すれば水滴が落ちるのでさえハッキリ見えるくらいゆっくりと感じる

・竜装備は部位毎に具現化可能、具現した箇所はパワーがあがる


と、いうところだ。


更に分析すれば新たな発見もあるだろうが、今は生活していくうえでこんなもんだろう。


実際、神の連中が何処に潜んでいるのかもわからんし、何処に行くか目標が定まっていない。


とりあえず最初の目的として、人の住む街を見つけて行動しようと思っている。情報収集など、RPGの基本くらいはわかっているつもりなのだ。



ーーーーーーーーーーーーーー



「ふぅ。食べた食べた」


今日の晩御飯は焼き魚と森の果物盛り合わせだ。

火を消して土魔法で作った正方形の小屋に向かう。


この土小屋、見た目はなんの変哲も無い土でできている様に見えるが、魔力を込め恐ろしく頑丈にしてある。

試しに岩を地面から引っこ抜き投げてみたが、砕けたのは投げた岩のほうだった。


「明日には近くに街がないか探検でもしてみようかな」


ん?


森の方から何かが向かってくる気配がする。


腰を落としすぐに動けるよう警戒態勢をとる。


ガサガサと森の入り口の茂みから音がした。


「・・・くる!」


茂みの中から出てきたのは、赤い髪の女の子だった。

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