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極月 終 思いつき詩集

心の歯車

作者: 極月 終

心の歯車は


ひとつだけだと


空回り



心の歯車は


ひとつだけだと


意味を成さない



心の歯車は


異なる心の歯車と


触れ合うことで


意味を成し


動きだす



心の歯車は


異なる心の歯車と繋がって


ひとつからふたつ


ふたつからみっつ


みっつからよっつ


どんどん繋がり


ひとつの世界を


創りだす



心の歯車は


世界の均衡を保つため


動きが淀まないように


油を注ぎ


錆びないように


磨きあげる



心の歯車は


自分の世界とは異なる


別の世界と繋がって


心の歯車の繋がりが


世界と世界の繋がりが


どんどん広がり大きくなる



あるとき


ひとつの歯車が


突然動きを止めた


急いで油を注いでも


急いで綺麗に磨いても


全く動こうとしない



ひとつの歯車が止まった



ひとつの歯車は


心の歯車の繋がりから


世界と世界の繋がりから


その繋がりを断ち切られた



ひとつの歯車との


繋がりを断ち切った


心の歯車の繋がりは


代わりに


別の歯車を


ひとつの歯車があった所に


繋げた



だけど


心の歯車の繋がりの


動きはどうもぎこちない


ひとつの歯車でなければならないかのように



別の歯車は


周りの歯車と噛み合わない


周りの歯車は


別の歯車と噛み合えない



心の歯車の繋がりは


その繋がりが崩れだし


ひとつの世界は崩壊しだした


ひとつの世界の崩壊を


止めることはできないようだ



そうして


ひとつの世界は滅び去った



滅んだ世界に


残った心の歯車は


繋がりも無く


暗闇をさまよい


孤独にひとつで朽ち果てた







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