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霊といっしょ  作者: ルイ
1/1

そうだんしよう

最近メリーさんと花子さんは静かにゲームをするようになった。

2人に与えた幻〇水〇伝のおかげかもしれない。

情報を交換し合ったり、協力して仲間を集めている。

僕は睡眠時間を確保できるようになった。

未だに二人は徹夜でゲームを続けている。

電気代はやっぱり高かった。

バイト変えようかな。

      ある日の僕の日記より




「眠れるようになった?」

教室に入った僕に声がかかる。()(くら)(とおる)だ。彼はいつも何かしらの本を読んでいる文学青年で、僕が唯一メリーさんと花子さんのことを相談した相手でもある。彼は僕が冗談を言ってると取るわけでもなく真剣に考えてくれた。文芸会に所属している彼は、自分のことを常識人と称しているけれど、僕が言うのもなんだが常識人だったらユーレイのことは信じない気がする。

「とりあえず何とか・・・ね。」

「やっぱり対戦ものじゃないのが良かったんだな。」

「多分。そういや、今日は何読んでんの?」

「ユーレイでさ、そういえば昔ユーレイが出てくる児童書あったなって思って探してみたんだ。やっぱりアパートの物語なんだけど、読む?」

「ん~、うん。貸してほしいかも。」

「了解。とりあえず今日はこれ貸すから、気に入ったら言って。シリーズ全部持ってくるから。」

「シリーズだったか。オッケー。」

「前から思ってたんだけどユーレイてさ、俺に見えると思う?」

「そっか、そういや試したことなかったね。どうする、今日僕の家来る?」

「行く。絶対行く。」

「あれ?でも今日はなんか文芸会の何かがあるんじゃ」

「文芸会?俺、あんな部知らないから。」

「また何かあったの?」

「まあね。てわけで泊っていい?」

「酒用意しておくよ。」

「ついでにガリガリ君もな。」

「チョコレート味。」

「コーラにはまってなかったっけ?」

「僕が食べてたら二人がはまったんだよ。」

「高いアイスじゃなくてよかったな。」

「それ、僕も思った。っと教授来ちゃったな。」

「全部終わったらメールする。」

「りょーかい。」


授業がひとたび始まるとお互い静かになる。

ノートのはじっこに、買うものリストを記入した。

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