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龍神の国  作者: チャロ吉
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1の3 創造のお手伝い

僕は本当は、神様ではない。未だ見習いのぺいぺいだ。

でもこの小さな島国では、僕は創造の神様なのだ。大神様の作った下地を壊して、自分なりに作り替えて仕舞ったが、自由にやって良いと言ったのは、神様なので良いんじゃあないかな?ダメかな?出来てしまったのだから、後で文句を言われても困る。今更作り替えるのは面倒だし、自分では良い出来だと自画自賛しているので、作り替えろと言われたら、多分泣く。

どれどれ一寸覗いてみようかな。どれくらい、変わったのか楽しみだ。


まん丸の島の真ん中に一番高く大きなマナ火山がある。その山には大きな生き物がすでに住み着いている。

いつの間に、あの微生物たちや小動物がこんなに大きく育ったのか。ちょっと長く目を離しすぎたかな。

あれは龍か。古来日本や中国の物語に出るような細長い羽根がない龍だ。

まだ、形だけで魂は入れていないので自我はない。しかし独自の発展を遂げると思っていたが意外に古式ゆかしいセオリー通りの進化だな。元を作った大神様が同じだから同じ発展になるのは当たり前か。

僕の改変ぐらいでは、変える事が出来ないくらいしっかりとした枠組みがなされていたのか。

なんか、心配して損した。でも、皆に迷惑にならなくて良かった。普通に発展しそうだ。

もう少し時間が経って、生物が増えて来たら、神様が、自我の入った魂を沢山つれて来てくれる。

その魂達は綺麗に洗浄されてまっさらな状態になって、僕らに割り当てられるのだ。

そこまで行ったら、僕達の仕事は終わる。皆で次の雑用仕事に回されるのだ。

でも今回の、創造のお手伝いほど凄いことには関われない。これは滅多にない大仕事なのだ。

だから、皆力が入っているだろう。僕も力を入れて頑張ってしまった。

とても楽しく創造できた。僕のような小さな魂には当分回ってこないほど、大きな仕事だったのだ。


自我を持った生き物たちは、どんな世界を作っていくだろう。其処まで僕は、此処に居ることは出来ないかもしれない。自我に自由意志が付加されているから、僕らのような神が手を出すとルール違反になって仕舞うのだ。大神様ともなると、じっと我慢して見て居られるけれど、下っ端はこらえ性がなく、つい手助けしてしまう。其れを防ぐために、僕らは仕事が終わるとどこか遠くにやられてしまうのだ。

初めが肝心要。きちんと準備をして置けば、素晴らしい進化をしてくれるだろう。

皆頑張れ!


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