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龍神の国  作者: チャロ吉
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1の2 僕は一人でなにをする?

皆丸い綺麗な色をしている魂だ。

僕が此処に居ても良いのだろうか。神様からの呼びかけに答えて此処に一番で到着したのに、僕だけが残されてしまった。

昔から存在感がないと言われていたので、今更気落ちはしないが、独りぼっちでこの大役は大変ではないだろうか。小さい島だから大丈夫だと言われた。好きなようにしていいとも言われた。

だったら、自由にやってみよう。


僕に任された小さな島は、温暖な地域に位置している。

僕の生前の故郷に似ている。故郷と同じにしてしまえば簡単だが、其れではつまらない。

まずは生き物たちを作る前に下地から考えよう。


この島の中心には大きな火山がある。よし、この火山は作り替えよう。火山から吹き出るのはマグマではなくマナ。命を支えるマナを基本にして、生き物を作っていこう。

各地にマナの吹き出し口を増設して、火の国のようにして行く。マナの光は、遠くから見れば輝く炎のように見えるだろう。

吹き出し口には、もう沢山の小動物や、植物が生い茂ってきた。凄い勢いで増えて行っている。

ついでに海にもマナ火山をいくつか作る。海底に作ったマナ火山は、陸地を増やしてくれるだろう。

海の生き物も、増えていく。多様性に富んでいた僕の生前の地球のように、一杯の生命が、生れますようにと心で、大神様に御願いをする。

大神様の作ったものをちょっとだけ変えてしまい、ごめんなさい。と、謝罪もしておこう。

良し!これで暫く様子を見ることにする。ここまで、僅か一週間。一旦お休みします。

          ☆

僕が休んでいる間に、マナが広範囲に影響したみたいだ。

地殻を通って、周りに拡散して行って仕舞った。この分では、この星総てがマナだらけになって仕舞いそうだ。おかしな変化をしたら、他の神様の弟子達の作っている陸地にも影響が出てしまうかも知れない。

どうしよう。このままにしていても直ぐには変化はしなさそうだから、良いかもな。

基本は同じだから、大丈夫だろう。星の原動力には変わらないのだから。

ちょっとだけ違うだけだから。

皆、御免ね。と心の中で謝罪する。

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