第046話 焼肉店にて❸
「 凛音姉ちゃぁーーーん。」
と10代後半の女子高校生が凛音に飛びついた。
「 凛奈ちゃん。大きくなって! 」
「 凛音姉ちゃんもアイドルの活躍聞いてるよ! 」
夏織ちゃんは凛音に言った。
「 なぁ、この子は誰だ? 」
凛音は雨宮先輩に説明した。
「 先輩。この子は信恵ちゃんの妹さんで、洋佑さんと梵夜さんの次女って言えばいいかな… 」
「 あ、空港であったあのお姉さんの妹? 」
「 そうですね… 」
「 はじめまして。火野凛奈です。」
「 凛音先輩… この人なの?探偵業に女優してる彼女って言うのは。」
「 そうだよ。 」
「 君。お名前は? 」と凛奈ちゃんが夏織に声を掛けた。
「 雨宮夏織、棋士をしてます。」
「 棋士って事は… 将棋ですかね? 」
「 そうです。将棋です! 」
「 夏織先輩は女流棋士なの… 」と、
凛音ちゃんが凛奈さんに大きな声でそう言った。
「 ふーん。雨宮さんで良かったですか? 」
「 夏織で結構ですよ。」
「 夏織さん、手合わせ御願い出来ますか? 」
「 え!凛奈ちゃん。将棋出来るの? 」
「 出来るぞ!将棋のアプリを携帯に入れてるぐらいだし。」
と凛奈ちゃんは携帯を凛音ちゃんに見せた。
「 あ、そのゲーム知ってます。韓国でも有名なんですね。」
「 そうだね… なら宜しく御願いします。」
と2人は店を出て2階にある凛奈ちゃんの事務所へ向かった。
「 な、凛音先輩。あれが… 噂のキムチ探偵の? 」
「 そうですよ! 」と凛音は聞いてきた杏樹にそう答えた。
「 ねぇ、洋佑さん。なんか料理作って! 」
「 おう、分かったぞ! 」と腕捲りをして厨房へ。
凛音ちゃんに麗奈ちゃん達数人は席に座り、
日本料理(寿司、すき焼き、お好み焼き、オムライス等)を注文した。
私はその頃彩香と妹の茉美と信恵さんの4人で食事中。
私は茉美の注文した豚乫飛と豚三層肉を貰って良いか妹に聞いて一口、二口入れた。
彩香も茉美に
“ 貰っていいですか? ” と聞いて口に入れた。
信恵さんも冷麺に刺身を小分けしてくれていた。
「 彩香さん。私の冷麺と刺身少しあげましょうか? 」
「 朴さん… 良いんですか? 」
「 あ、良いよ。食べたかったら言っても大丈夫だよ… 」
信恵さんは彩香の目の前にある皿に刺身何切れかと麺を少しのっけたのだ。
「 ありがとございます。」
「 私、なんか頼むけど… 彩香さん何か食べたい物とかありますか? 」
『 んーーーと……。』と彩香が考えている間に
「 信恵。なら私も注文して良いか? 」
「 茉美!良いよ?茉美何頼む? 」
「 純豆腐鍋、湯飯、赤餅、チヂミ、雑菜、攪飯、海苔飯、火肉、藥念鶏肉。」
『 茉美さんに信恵さん。まだ入るんですか? 』
「 まだ入るけど… お腹いっぱいか?彩香。」
『 少し休みたいんですが… 』
「 彩香。無理するな… 休まれ休まれ。また食べたくなったら声掛けろよな。 」と茉美さんは彩香に言った。
お腹5.6分目の彩香は自分の注文した갈비(カルビ)と불고기(プルコギ)の自身の残りを紬と蓮に一口ずつあげたのだ。
2.30分経過… 彩香は床で横になっていた。
「 なぁ、兄貴。」
『 なんだ? 』
「 あんまり、彩香さんとベタベタすんなよ。関係バレたらお終いだからさ。」
『 まぁ、俺はあんまりそんなにベタベタしてるつもりはないがな。彩香から頻繁に接触してる回数の方が多い。』と茉美が私に言ってきた。
「 でも、黄金さんは羨ましいです。アイドルと結婚出来るなんて… 私なんか学生時代好きな人に告白なんか出来ませんでしたし、今のお二人さんの関係を見てると結婚したくなりました。」と信恵さんが言った。
「 信恵ちゃん。そうなんや… 初耳‼︎ 」
「 あれ?言ってませんでしたっけ? 」
「 言ってないですね。あと茉美ちゃんも結婚したのを聞いて… “ あ、私も早く結婚しなきゃ。その前にお相手探さないと ” と一瞬脳裏に浮かびましたからね。」
『 信恵さん。そしたら私がお相手探してあげましょうか? 』
「 …… (言葉が詰まった。)いやいや、そんな事までやらせる訳には行きませんよ。寧ろ1人で良いと思ってるぐらいです。」
「 おい、信恵。嘘は言うなよ… 瞬きと耳動いてる回数頻繁やぞ。」
(信恵さんの瞬きの回数が大きくなった。)
『 よぉーし。残りの肉も食べるかぁ〜‼︎ 』
床で横になっていた彩香が起き上がった。
そこに娜璉ちゃんがやってきた。
「 私も彩香さんと一緒に焼肉食べたいです。」
軫永さんが娘に言った。
「 おい、彩香さんの邪魔をしない。」
「 良いじゃん。良いじゃん… 一緒に食べても‼︎ 」
『 軫永さん。構いませんよ‼︎ 私達は食べ終わりましたから。』
『 おれ?おじさん。終わったの? 』
「 彩香。残り食べて良いからね。」と茉美が彩香に言った。
2人は手を合わせて“ いただきまーす。 ” と言った。
その前に食卓の上に置いてある肉の量を見て白米の量を手を挙げて言った。
娜璉「 お父さん‼︎ 小ライス御願い!」
彩香 『 すいません。中ライス御願いします。』
娜璉は彩香の顔を見て“ ンー ” と睨めついた。
「 お父さん‼︎ やっぱり私も中ライスにする。」
「 おい、そこは無理しなくて良いんだぞ!」
「 無理してない。だから御願い。」
中ライスが運び込まれるまで2人は手を止めていた。
「 そういえば、信恵ちゃん。日本の好きな俳優さんとか居る? 」
「 何人か居るけど… 名前が思い出せない。」
「 歌手?俳優?信恵ちゃんより年上?年下? 」
考え込んでいると… 中ライスが食卓にやってきた。
2人は同時にトングを持ち肉を焼き始めた。
彩香も娜璉ちゃんの目は真剣で他の事には見向きもしない。
「 確か年下です。私より… 」
「 年下か。兄貴… 兄貴の事務所にアカデミア賞取った俳優居なかった? 」
私の事務所にアカデミア賞を受賞した事があるのは4人。
信恵さんより年下を考えると1人しか居ない。
『 もしかしてだけど… 難波君の事では? 』
「 そう、難波拓也君。あの子は可愛いし私のタイプ‼︎ 彼の映画やドラマは全部見てる。」
『 なら、話が早いです‼︎ 今韓国に来てるんですけど… 会いに行きますか? 』
信恵さんは目を大きく開けあんぐり顔になった。
「 え? 」(※1.2分間あんぐり状態)
「 信恵ちゃん。顔。口開いてる。」
「 え?彼(←難波さん)は今何処にいらっしゃるんですか? 」
『 韓国には一緒の飛行機に乗ったのは確かです。』
「 信恵ちゃん。チャンスじゃないの⁉︎ 」
「 いやいや、気が早いです。話した事もないのに… 」
『 なんならテレビ電話でもしてみますか? 私彼の番号知ってますよ。』
私は鞄から携帯を取り出した。
そして彼の連絡先が書いてある画面へ、そして☎︎ボタンを押した。
《 プルプル… プルプル… 》
「 はい、社長。なんでしょうか? 」
『 難波君。今、時間有る?君と話したいお相手がいるんだけど、良いかな…? 』
「 良いですよ。で、お相手は誰っすか? 」
私は携帯を持ち、テレビ画面にした。
信恵さんの方に携帯を置いた。
「 はじめまして… 朴信恵と言います。」
「 うわぁーーーーー! 」と画面の向こう側から大きな声がした。
画面の向こう側からは…
私の事務所の関係者何人かの声がした。
(男)「 おい、あの女優の朴さん。」
(女)「 あー。信恵ちゃんや!知ってます!なんで難波君の携帯から彼女が映ってるの? 」
(女)「 でも、この携帯番号って… 」
難波「 社長の番号です。」
(男)「 社長‼︎ 今何されてますか? 」
私は携帯を持ちテレビ画面を辞めた。
(男)「 社長、今何されてるんですか? 」
『 今、昼ご飯食べ終わった所。君たちは? 』
(女)「 私達も今先程ご飯食べ終わった所です。」
その頃、彩香と娜璉ちゃんはご飯を食べ終えていた。
『 難波君に代わってもらえる? 』
「 わかりました。」と女の人は難波君に携帯を返した。
『 難波君。彼女(⇔信恵)と話してみてね。』
私は朴さんに携帯を渡した。
彩香は私に言ってきた。
『 なんか、眠たくなってきた。帰ろうよ!』
『 分かった。少しだけ待ってて… 』と言った。
パパ、ママと服を掴む柚と蓮。
彩香は終わったら言ってと私の太ももに頭を乗っけた。
妹(=茉美)に2人を任せ信恵さんが終わるまで30分待ち続けた。
麗奈、凛音ちゃん達も昼飯を終え、海雲台ホテルに向かってる所だった。
彩香と娜璉ちゃんの2人は互いの連絡先を交換した。
⦅ 難波君と信恵さんの会話 ⦆
↓
(難)「 朴さんですよね… “ 暗黒騎士 vs 白銀騎士 騎士団長の宮殿の踊祭 ” の映画観させて頂きました。」
(朴)「 私の若い頃の主演映画観てくださったのですね。ありがとうございます。」
(難)「 特に朴さんの令嬢の演技に感激しました。まだ18歳とお綺麗で美しかったです‼︎ 」
(朴)「 そこまで仰ってくれて私は演じた甲斐がありました。」
(難)「 私はこの映画を観ててで “ この女優(朴)さんと付き合ってみたいなぁ〜 ” と小さい声で呟いていたら、横から母が“ 拓也、韓国の女優さんと付き合える訳ない(博多弁) ” と言われました笑 今日、こうやって朴さんと話せてる事を母に自慢したいです。」
(朴)「 え?私と付き合いたいです? 」
(難)「 はい。付き合いたいです‼︎ 」
(朴)「 今現在も⁉︎ 」
(難)「 今現在です。」
(朴)「 え⁉︎ (口をぽかーんと空いた状態) 本当に? 」
(難)「 なんなら、LINEの連絡先交換して会いませんか? 」
(朴)「 本当に私で宜しいんですか? 」
(難)「 はい、願っても無い事です。朴さんが良ければ… 」
(朴)「 ありがとうございます(涙目)」と電話を切った。
{ 30分後… 難波君と信恵さんの電話が終わった。}
「 ありがとうございます泣 」
「 あれ?信恵ちゃん… なんで泣いてるの?」
「 いや、なんか嬉しくて… 」
「 なんて来たの? 」
「 交換しても大丈夫です。あと私の事を知っててくれていた事、ファンである事に感動してしまいました。」
「 なら、良かったんじゃないの? 」
「 うん。」と信恵ちゃんは手で涙が付いている頬を拭いた。
「 なら、兄貴。彼(=難波君)の連絡先教えてあげてよ! 」
『 おう、分かった。』
と私は携帯を信恵さんから返して貰い、LINEを開いた。
『 おじさん。終わりました? 』彩香が起き上がった。
「 ママ… 帰ろ。」と柚。
「 パパ、 眠たい。」と蓮。
『 おう‼︎ 分かった。』
と難波君のLINEを押し、それを妹に渡した。
茉美は私のトーク通知を開け、難波君のIDを転送した。
信恵さんは私に首を縦にして “ ありがとう ” と言った。
『 信恵さん。もし日本に来られる時は連絡下さい。その時にLINE必要だと思います。LINEの交換しておきましょうかね。』
「 そうですね。仕事とかありましたら社長さんの事務所に向かいますね。」
そう言って私はLINEのQRコードを読み取らせた。
信恵さんのトークが来て、そこには
“ 信恵です。宜しく御願いします。 ” と韓国語で書かれていた。




