第040話 韓国ツアー1週間前、ツアー前日
韓国ツアー1週間前になった。
彩香達は韓国出発の準備を進めていたのである。
『 おい。彩香… 忘れ物とか無いのか? 』
『 あ、大丈夫。財布とか中に入れた。』
『 なら、良い。旅行鞄玄関に置いとかれ! 』
私は彩香にそう言って事務所に行く前に準備をさせておいた。
すると、玄関から千夏と摩耶が急に私の家に入ってきた。
「 お兄ちゃん。お兄ちゃん… 韓国行くんだよね? 」
「 姉貴。韓国行きたいけど、学校で行けないから楽しんで来て! 」
と摩耶と千夏が私達の所にやってきた。
『 おう!了解。摩耶、何か韓国土産買って来て来ようか?』
「 あ、お兄ちゃん。お願い… 化粧品でもなんか買って来て!ケースでも良いから。」
『 わ、分かった。なら欲しいコスメ後で教えて! 』
「 お姉ちゃん。私も化粧品か化粧水買って来て! 」
『 私、そんな帰る時間あるのかなぁ… 』
「 無理に動かなくても良いからね。」と千夏は彩香に。
「 彩香さん。もし変えなかったらお兄ちゃんに頼んで置いて下さいね!なんとかしてくれると思います。」
と摩耶は彩香さんに伝え、家を出て行ったのである。
私はとある仕事の為…
隣県の千葉県の舞浜にあるDisneyへ行っていた。
そのDisneyは高校の時の友人の親戚家族が働いている、
「 龍雷神。会うの10年ぶりやね… 同窓会以来か? 」
『 そうやっけ?1回お前の両親と4人で食事した事なかったっかな? 』
「 確か4.5年前じゃないか?」
「 あなた、2年前の秋頃じゃなかった? 」
「 そうか?全くじゃないけど… 覚えてねぇーな。まぁ、いっか。そういうと話長くなるからな。で…Disney周るか? 」
『 おう。なんか特別にサービスとかある? 』
「 そんなものねぇーよ。まぁ、今日は娘達誘ってくれてありがとうな! 」
“ おじさん… ありがとうごぜぇいやす! ”
“ サンキュー! ”と双子の女の子達がはしゃいでいた。
「 こら、ありがとうございますやろ! 」
『 良いよ。楽しんで貰えれば… 』
「 すいません。私まで誘って頂いて。」
と高校の時の友人の15歳年下(35歳)の奥さんが私に言った。
『 いえ、お宅らの娘さん達が喜んでいるのであれば私も嬉しいです。』
「 そういえば、彩香さんって元気? 」
と高校の友人が私に聞いてきた。
それを聞いていた奥さんはその名前を聞いて驚いていた。
「 え?彩香さんって “ GRT48の彩香さん? ” なの? 」
「 おう。彩香さんとコイツは親戚関係。こいつの母親は三宅愛さんと言って元女優の。で父親は(株)龍雷神の元社長で現会長。その弟の子供が彩香さんって訳。」
と簡単な彩香さんの相関図を彼は奥さんに説明していた。
「 三宅愛さん… 知ってる。元女優のですよね。黄金さんはその息子さんなんですね。」
『 ご存じなんですね… そうです。私の母です。』
とこんな会話を楽しくしていたのだ。
私は自宅に帰り、自分のPCで稔さんと遥さんに韓国の旅行をどうするのか。
あと、他の社員達は行くのか行かないのかのメールを2人にした。
一方で彩香は事務所で…
残り1週間の韓国ツアーに向けての猛特訓をしていたのだ。
「 ねぇ、先輩。あと1週間ですけど… どの曲順で踊るんですか? 」
「 分からないね。社長の判断なのか… 私達で決めるのか、何も言われてないからね。」
「 それって遅くないですか? 」
「 さぁ、知らない。でも1週間前に完璧に踊れるのか私達GRT48だよ? 」
「 そう言われましても… どうしようもないです。」
美里ちゃんは麗奈に聞いていた。
紫穂ちゃん、真緒ちゃん達。
また… 真純ちゃんに真鶴ちゃんなどが踊っていた。
すると、彩香の携帯に電話が鳴った。
「 彩香。お前の携帯鳴ってるぞ! 」
と携帯の近くに居た七瀬ちゃんが彩香を呼んだ。
彩香は踊りを辞め、自分の鞄の中の携帯を取りに行った。
携帯の画面に表示されていたのは茉美さんだった。
『 茉美さんだ。』
と彩香は大きい声で言うと、踊りを辞めた数人がこっちにきた。
“ え?私、その人知ってる。”
とか
“ その人韓国の女優さんだよね? ”
とか
“ 茉美さんって韓国女優だよね? ”
とか言ってるメンバーが数人。
「 え?その人って韓国女優の茉美さんだよね?彩香とどういう関係なの? 」
「 彩香の父親のお兄さんの娘さん。」
ととあるメンバーの1人が聞くと代わりに麗奈ちゃんが答えた。
「 それって、(株)龍雷神の社長の妹さんって事。」
「 そう言う事やね。」と麗奈が代わりに答えた。
『 もしもし、茉美さん。』
「 おい!彩香… 今時間あるか? 」
『 はい、大丈夫です! 』
「 あと1週間だよな?韓国来るの… 」
『 はい、そうですね!その日大丈夫なんですか? 』
「 一応、予定前日迄にしておいたからその日迎えに行けるわ!兄貴にも伝えておいてな。」
『 分かりました。黄金さんに伝えますね! 』
と茉美さんの電話は切れ、彩香は携帯を鞄中に入れた。
「 茉美さんは迎えに行けるって? 」
『 多分、大丈夫だって… 』
「 分かった。」と彩香は麗奈に言い、練習に戻った。
そして練習が終わり、
彩香は家で黄金さんに茉美さんが迎えに行ける事を伝えた。
韓国の飛行機に乗る前日は彩香達アイドルは1日準備の為各自家やアパートなどで過ごしていた。
韓国出発の前日の夜に…
私は彩香と2人で夜ご飯を食べていた時の事だ。
『 お前、ちゃんと確認したんだよな?旅行鞄の中身。』
『 多分、大丈夫だよ。』
『 俺自身が不安だから、もう1回… 確認しとけよな!』
と黄金さんに言われた彩香は旅行鞄の中を1回出すと、彩香の下着と1週間分の彩香のTシャツに韓国の化粧水と化粧品の購入するメモの紙が中に入ってなかった。
引出しの中を見ても、食卓の上にも、玄関の所にも、他の場所を探したのだが… そのメモは見当たらなかった。
1回家の中を片付けしたり、掃除したりしてたので、多分その時に捨てたんだろうと彩香は思った。
「 パパ。」と息子の蓮が私の服を引っ張った。
「 ママ。何処か旅行に行くの? 」と片言で聞いてきた。
『 うん。行くんだよ!韓国に… 』
と私は言ったが、子供達は首を傾げた。
そりゃ。韓国って国名を言われても分からないし、
2歳になる蓮と紬に言っても分からないので言わなかった。
「 ママ。」と今度は紬やった…
「 どっか出掛けるの? 」と次は彩香の服を引っ張った。
彩香は私を見て困った表情を顔に出していた。
私はその彩香の顔を見て、2人の子供に言った。
『 紬、蓮。韓国って国に行くんだよ?お前らも… 』
「 韓国? 」
「 韓国って何処? 」
と蓮と紬は可愛い声で首を横に傾げながら言った。
『 お前らも連れてくから、休んどけ! 』
私は2人を寝台の上に横にならせた。
その後、残りの入れ足りない物を旅行鞄に詰め込んだ。
そして、自分の部屋から
“ ピローン ” とパソコン音がしたので2階へ向かった。
メールを開くと、稔さんと遥さんそれぞれの返信。
(※本当は有り得ないことですが… )
稔さん。
{ 我が社の男性社員50名参加との事です。
何人かの方が、質問していたのですが特別休暇ですか?有給休暇を使えば良いのですか?との質問です。}
遥さん。
{我が社の女性社員は35名程の参加者です。
あとの5名は後程来るかもしれないとの事です。
特別休暇にすれば良いのか、有給休暇にすれば良いのかどうか教えて頂きたいと社員が仰っておりました。}
私は2人に、こう伝えた。
{ 特別休暇でも有給休暇でも構いません。もし勤続年数働いた方はリフレッシュ休暇が手元にあるかましれません。もしリフレッシュ休暇を使いたくないならそれはお任せします。期間は任せるので各自で処理して下さい。事後報告で大丈夫です。韓国に来られた方は報告書を後で提出して下さい。}
本当は3.4週間前に飛行機切符を予約しといたら良かったと今思えば…
子供達2人の寝顔を見てから私は自分の部屋に入った。
自分の机の上に置いてある資料など幾つかを終え、
携帯でSNSなど確認。横になり就寝したのは夜9時と早かった。
彩香は麗奈ちゃんと美里ちゃんと結衣ちゃんの4人でLINEの電話で夜10時ぐらいまでお喋りをして寝たのであった。




