第029話 富山の実家に帰省❷{ 居酒屋にて(3)}
彩香達が富山に着いてる頃…
私はアイドル関連の案件の資料に目を通していた。
(※『 レインボー☆フラフープ 』に関して!)
また、摩耶と千夏の報告を受けていた。
その夜に… 居酒屋『 魚嵐船 』に来ていた。
「 へい!いらっしゃい。」と茂勝さんは声を出した。
「 なんか食べる? 」と言われたので、
豚の生姜焼きに冷奴、春雨スープを注文。
「 彩香ちゃんは? 」
『 富山の実家。麗奈ちゃん達も千夏に摩耶と一緒にいる。』
「 へぇー。富山かぁ… 20年ぶりに顔出してないから今どう言う状況か分からないしなぁー! 」
と茂勝さんは手元の焼き鳥を見ずに私の方を見て話した。
『 なんか、飲み物!オススメ! 』
「 なら… ハイボール飲む? 」
『 いや、お酒飲めないって! 』と断ると…
「 一回飲んでみろ!」とハイボールを机に置いた。
私はハイボールを呑んだ。
冷奴を口にしていると… 少しして、
『 トイレ借りるわ!』と吐いてしまった。
トイレから出てきて、『 水をくれ! 』と店主に言った。
「 本当にお前、呑めないんやね… 」
『 だから言ったやろ。』
「 いつから飲めないんや? 」
『 成人式の時以来… 』
「 もう30年経つのに? 」
『 そう言われてもなぁ… 飲めないんやちゃ! 』
「 なら、今回は豚の生姜焼きと春雨スープ持ってけ! 」
『 すまんな… ありがとう! 』
「 今回は俺の責任… 会計は良いから、家帰ってゆっくり休め! 」と茂勝さんは黄金にそう言い…
豚の生姜焼きと春雨スープを残し、持ち帰りパックに入れて貰った。
「 言い忘れてた。お前と彩香さんの結婚式招待されてなかったぞ!」と茂勝さんは小さい声で…
『 すまん。それ、忘れてた。覚えてた筈だったのに… 』
「 もう良い!家帰って休めな! 」と茂勝は私に言ってきた。
家に帰り、アイドル関連の資料にまた目を通した。
疲れたのか… そのまま机でうたた寝してしまったのだ。
その頃、彩香は…敏幸さんの妻の馨さんと料理をしていた。
「 あれ?姉ちゃん… 珍しいね!料理して! 」
『 席に座ってて! 』と彩香は千夏に言った。
「 美香も席に座ってて! 」と馨さんが言った。
数分後… 食卓の上に置かれたのは、
ウインナーと菠薐草の炒め物に厚焼卵焼き。
彩香が朝、洗った米で急速で炊飯器に… ホカホカのご飯で湯気が出ていた。
「 そういえば、今日どうする? 」
「 MAROOTだけ? 」
「 そうやね!そこだけやね! 」と摩耶ちゃんが言った。
「 子供達の面倒見てますよ!」と涼華さんが言った。
「 なら、俺も家に居るわ! 」と梨紅さんも続けて言った。
“ 昨日の夜なんかあったんやな…… ” 麗奈ちゃんと美香ちゃんはそう思った。
朝ご飯を食べ終え、彩香達は財布をポケットに入れた。
そして、敏幸さんに教えて貰った通りに家の近くの地下道をくぐり、左折し、公園を通り過ぎて新駅に到着。
新駅から富山駅まで電車で4分弱。10分後の電車に乗った。
電車に乗ると… 周囲から声がした。
“ あれ?彩香ちゃんだよね? ”
“ 復帰報告したアイドルの子だよね? ” と10代の女子高生2人組。
“ なんで、ここに彩香ちゃんが居るの? ”
“ 知らない。俺に聞くなよ! ” と2人組のカップル。
“ あれ復帰した彩香ちゃん? ”
“ ん?そうなの? ” と40代のお母さん達が彩香を見て言った。
マスクを着けてても、彩香だと分かるファン達が凄いと摩耶と千夏と美香ちゃん達は驚いた。
有名人オーラが半端ないんだと分かった。
「 もうすぐで着くよ! 」と美香ちゃんが4人に伝えた。
{ 次は終点、富山です。御出口は右側です。}
( The next point is Toyama. The exit is on the right. ) とアナウンスが流れた。
富山駅(南口)に着くと、昼間から沢山の人が居た。
「 結構多いんだね! 」
「 うん。土曜日の昼間は凄い人だよ!」
「 そうやね!休日やし! 」と摩耶ちゃんが言った。
「 MAROOTは右側だよ! 」と美香ちゃんが言うと、大きい建物が目の前に立っていた。
美香ちゃんに、総曲輪と新富町、桜木町と簡単に説明を聞いた。
ぐう……… 誰かのお腹がなった。
「 そういえば、腹が減ってきてない? 」
「 うん。なんかお腹空いてきたね! 」
「 マルートの4Fは飲食店だよ! 」と美香ちゃんが言った。
「 MAROOT中は、何のお店入ってるの? 」
「 4Fはとんかつにお肉。牛タンのお店につけ麺… あとは中華料理店とかかな?」
「 他の階は? 」
「 ニトリ系列のデコホームとか紳士服や紳士用の靴とか無印良品に300コインズなどある!あとは北陸初出店のティーが楽しめるスタバや唐揚げなどあるよ!」
MAROOTの中を散策…
彩香は黄金さんの為に紳士用の店へ。
摩耶と千夏に美香ちゃんは韓国の化粧品店に…
他にもニトリ系列の雑貨にLOFTにも入店。
別々で買い物すると狙われる可能性があるので一緒に行動した。
4Fに行くとそれぞれの店に行列が出来ていた。
「 凄い… 人が一杯だね! 」
「 そうやね! 特に牛タンの店は凄い行列やね! 」
『 そうだね… なんか凄い人ばかりやね! 』
そこに並んでいた人は彩香を見て驚いた。
中には… お帰りなさいと声を掛けてくれる人も…
“ 彩香さん!また、歌ったり踊ってる姿見せて下さい! ”
“ まだ、引退しないで… 頑張って。これからも… ”
“ お帰りなさい!身体大丈夫なんですか? ”
“ 彩香ちゃん。身体大丈夫ですか? ”
“ 彩香さん!お帰りなさい! ”
“ お帰りなさい! ”と歓迎の声が周囲から声を掛けてくれた。
「 お姉ちゃん!沢山の人が声を掛けてくれてるよ! 」
『 うん。良かった!』と彩香は涙を流した。
「 お姉さん。沢山の人に声掛けられると嬉しいね! 」
『 うん… そうだね。嬉しい! 』と摩耶に言われて笑顔になった。
「 昼ごはん、何処で食べますか? 」と美香ちゃんがみんなに聞くと…
「 先輩。お帰りなさぁーい。」と莉菜ちゃんの声がした。
『 莉菜ちゃん。なんでここに居るの? 』と彩香は聞いた。
「 休み貰って帰省中!麗奈ちゃんから夜連絡貰ってた。 」
そう… 昨日の夜、麗奈ちゃんは密かに莉菜ちゃんに富山に来てるよと連絡を入れていたのだ。
莉菜の隣には父親と母親。それにお姉さんが1人横に居た。
「 こんにちは… 」向こうから御辞儀してきた。
『 はじめまして… 彩香と言います。』
「 莉菜から聞いております。」と莉菜ちゃんの母親。
「 ご飯食べました? 」と千夏が莉菜に聞くと…
「 私達は牛タン食べたので大丈夫です。」と答えた。
飲食店は、牛タンのお店に肉のお店…
中華料理店につけ麺の店舗が開店していた。
「 牛タンとつけ麺はオススメですよ! 」と莉菜ちゃんが言ったので、
「 つけ麺のお店に入る?」と摩耶が言い出した。
「 お姉ちゃんは何が良い?」と千夏が彩香姉さんに聞いた。
『 私はつけ麺かな… 』とつけ麺のメニューを見て答えた。
「 なら、私。広場で待ってますね! 」と…
莉菜ちゃんとその家族は広場で座って携帯など弄っていた。
メニューには…
● 特製つけ麺(大判焼豚・家紋味玉)891円(税込980円)
● 特製辛味噌つけ麺(大判焼豚・家紋味玉)982円(税込1,080円)
● 特製宮田醤油つけ麺(大判焼豚・家紋味玉)891円(税込980円)
● 辛味噌肉盛つけ麺982円(税込1,080円)
● 絶品肉盛まぜそば ※並盛りのみ 791円(税込870円)
● 絶品ホルモンまぜそば ※並盛りのみ 791円(税込870円)
麺について 並盛り、大盛り、小盛りの3つに分けれる
並盛り:表示価格
大盛り:表示価格+182円(税込200円)
小盛り:表示価格-27円(税込30円)
御菜は… これら。
キャッチコピーが上手でとれも美味しそうだった。
(※そのまま使用させて頂いてます。)
○ こだわり棒餃子 1皿 346円(税込380円)
○ 剣崎棒餃子 1皿 355円(税込390円)
○ 山賊から揚げ 1個 173円(税込190円)
○ 山賊炙りつくね串 1本 255円(税込280円)
○ じゅ~しぃ~メンチカツ 1個 255円(税込280円)
○ 旨味噌煮ホルモン 1皿 373円(税込410円)
○ 山賊肉盛丼 437円(税込480円)
○ 特上銀シャリ 【並】137円(税込150円)
トッピングでメンマや味玉、焼豚は1枚100円。
彩香達は『 つけめん桜 』に入った。
(※実際にあるつけ麺のお店です。)
そこに居た従業員も吃驚した。
「 え?彩香ちゃん! 」と20代の女子高校生が驚いて叫んだ。
店長も厨房に居た料理長も驚いた。
席に座り、タッチパネルでそれぞれ食べたい物をボタンした。
「 次… 何処行く? 」
『 私は明日の夜には東京に着きたい。』
「 姉ちゃん。この後… 何処も行かないの? 」
『 うん。今の所は… 』
20代の女従業員と30代の男性がそれぞれの料理を両手で運んで来た。
彩香は特製つけ麺の並盛り。
千夏と摩耶は特製宮田醤油つけ麺の大盛り。
麗奈ちゃんは特製つけ麺の大盛りにメンマのトッピング。
美香ちゃんは辛味噌肉盛つけ麺の大盛りをそれぞれ食卓の上に置かれた。
周りで食べていた人達も、驚いた。
“ 結構食う人なんだね… ”
“ あれで、並盛りらしいよ! ”
“ へぇー。そうなんだ!”
“ 麗奈ちゃんは大盛りかぁ… 大食いなのかなぁ? ”
“ あの子達は彩香の妹なんじゃない? ”
“ 多分、そうなんじゃない? ” と小さい声で話をしているのが聞こえた。
「 ありがとうございます! 」と美香ちゃんは店員に言った。
「 頂きまぁーーーす! 」と手を合わせ、
美香と摩耶と千夏は一緒に一口目を口に入れた。
彩香も無言でつけ麺を口に入れた。
3.40分ぐらい麺を口に入れ、5人とも完食した。
「 美味しかった! 」
「 うん。美味しかった。また食べたいね! 」
「 うん。美味しかったね!お姉ちゃんも美味しかった? 」
『 美味しかったね!また食べたいね! 』
「 また富山来るの? 」
『 そう言う事やね… 』と姉妹で話をしていた。
昼飯を食べ終え、会計を済ませた。
「 彩香さん。サイン貰えますか? 」と店長が彩香に色紙を渡して言った。
『 麗奈、サインしても良いかなぁ? 』
「 ん?私はどっちでも良いと思う。此処に来た証にサインしといたら?後でまた来た時にサービスとか何かしてくれそうな気するし… 」と彩香に言った。
「 麗奈ちゃんも一緒にサインして貰えますか? 」
「 私もして良いんですか? 」
「 御願いします! 」と店長は麗奈ちゃんにもお願いをした。
貰った色紙にサインをした彩香と麗奈ちゃん。
「 ありがとうございます! 」と店長は笑顔で奥に向かった。
「 彩香さん。お帰りなさい!また歌って踊ってる姿見せて下さいね! 」と20代の女従業員が言った。
『 ありがとうございます! 』と言い、その場を離れた。
莉菜ちゃんと広場で再会した。
「 この後、彩香ちゃん達は予定とかあるの? 」
『 いや、無いけど… 帰ろうかなぁって思ってる。』
「 お姉ちゃん。大丈夫なの? 」と千夏が聞いた。
「 なら、軽く富山駅周辺案内しようか? 」
「 私達は大丈夫ですけど、莉菜ちゃん達は大丈夫なの? 」
「 大丈夫ですよ!ねぇ、お母さん。」と莉菜は母親に聞いた。
彼女の母親は良いよと言い、3F、2Fと降りつつ、MAROOTの外に出た。
富山駅の交差点は東京の渋谷のスクランブル交差点と似ている。
元々は富山駅の交差点はスクランブルでは無かった。
(※合ってるかどうか分かりません)
北陸新幹線の開業に伴って、交通量が増加の予想と判断し作られた。
あるサイトでは10年ぶりに富山県にスクランブル交差点が設置されたとの記事も記載されていた。
桜木町を通り過ぎて、市役所に県庁前を通り… 富山城址公園近くまで来た。
「 ここ、富山城址公園だよ! 」
「 これが、富山城か! 」
左手に見えるのは、総曲輪通り。少し先には富山大和が見えるのだ。
「 ここは、総曲輪フェリオ。」富山駅から徒歩25分の距離。
莉菜ちゃんの母親は莉菜の肩を叩いた。
「 莉菜。もうそろそろ行くよ! 」
「 なら、先輩!麗奈ちゃん。私達帰るね! 」
『 東京戻ったら、一緒に頑張ろう! 』
「 はい、彩香さん!とその前に、記念に1枚撮りましょうよ! 」と莉菜ちゃんが言った。
「 私も一緒に写って良いですか? 」
「 千夏ちゃん。摩耶ちゃん… 一緒に入って良いよ! 」
と莉菜ちゃんは母親に自分の携帯で写真を撮った。
右から、彩香、千夏、莉菜、摩耶、美香の順。
「 その写真、彩香さんに送っておきますね! 」と。
「 なら、私達帰るね! 」と莉菜は大きな声で去って行った。
莉菜ちゃんの母親も父親、お姉さんもお辞儀をした。
「 この後、どうする?東京帰る? 」
『 うん。そうしたいかなぁ?御土産買ってから… 』
「 そうだね… 富山駅で御土産買おうね! 」と摩耶は走った。
富山駅内の御土産売り場で鱒の寿司、白エビ煎餅など富山の名産品を何種類か購入。
「 私、切符買って来ますね! 」と千夏が言い、
5人分の[ 富山駅~新富山口駅 ] の210円5枚を購入した。
そして、次の新富山口駅着の電車に乗車。
周囲の人達も何人か「 お帰りなさい! 」と声を掛けた。
そして、新駅の西口改札を出た。
帰りは行きと同じ… 右に曲がり公園を通り過ぎて地下道をくぐり家に到着。
外には、梨紅さんと涼華ちゃんと抱っこした2人の子供が待っていてくれた。
「 あれ?姉ちゃん。よく見ると、お似合いの夫婦みたいだよ! 」
「 あ、それ。私も思った。お似合いじゃなくて、本当の夫婦… 」
「 あ、分かる。お兄ちゃんと涼華さん付き合っちゃえば? 」
と麗奈ちゃんと美香の2人は口を滑らしたかのように言った。
2人は顔が真っ赤になった。
「 この後… どうするの? 」と涼華さんが聞いたので…
『 家に帰りたいです。』と彩香は答えた。
「 彩香ちゃん。もう良いの? 」
『 はい、また黄金さんと来れば良いので… 』
「 そうなんだ。分かった! 」
「 車に荷物を載せてね! 」と涼華ちゃんは言うと…
「 摩耶、千夏ちゃん。また連絡してね! 」とLINEのQRコードを2人に見せた。
2人とも携帯を出し、QRコードを読み取った。
「 家に着いたら、LINE電話しようよ! 」
「 それ良いですね! 」
「 OK 」と摩耶と千夏は美香ちゃんに言った。
すると、敏幸さんが家から出て来た。
「 あれ?君達、もう帰るの? 」
「 はい、敏幸さん。もう帰ります! 」
「 また、富山来てね!待ってるから… 」
「 はい、お兄ちゃんと一緒にまた来ます! 」と摩耶。
『 また、来させて頂きますね! 』
「 わかったよ!彩香ちゃん。」と敏幸さんは彩香に言った。
「 彩香ちゃん。今度富山に着いた時に連絡頂戴ね! 」
『 ありがとう!美香ちゃん。』と連絡先を交換した。
涼華さんの運転する車に助席に麗奈ちゃん。
後部座席には摩耶、蓮、彩香、紬、千夏の順に座った。
そして、車は東京へと出発した。
Googleマップのアプリを起動し、東京着に設定した。
交通状況を確認し、国道41号線へと向かった。
「 トイレ休憩したかったら言ってね! 」と涼華さんは言った。
「 分かりました! 」と千夏。
「 ありがとうございます! 」と摩耶がそれぞれ言った。
飛騨街道を過ぎた。
「 飛騨に行く? 」
「 飛騨牛とか食べたいけど、それはまた今度だね! 」
「 なら、辞めるね! 」
「 ありがとう!麗奈ちゃん。」と摩耶が言った。
「 そういえば、涼華さん。梨紅さんとどうなったんですか? 」
「 それ今聞く事? 」と千夏に言われ… 涼華さんは慌てた。
「 連絡先は交換しました。 遠距離で友達から始める事になりました。」
「 順調に行けば… 遠距離恋愛なるかもよ! 」
「 その時は私が応援するね! 」と麗奈は涼華に言った。
Googleマップの指示では…
板尾の交差点を右折し、奥飛騨湯の花街道/宝橋/国道471号へと。
(松本/平湯/中部縦貫自動車道/安房峠道路)の表示。
一旦此処で車を止め…
麗奈ちゃんが運転席へ。涼華さんは助席に交代した。
近くに親水公園(たるまの滝)でひと休憩をした。
(※奥飛騨の名水「タルマ水」が流れるたるまの滝や散策路があり、奥飛騨の豊かな自然にふれられる。)
平湯ICを直進し…
中部縦貫自動車道/安房峠道路/国道158号へ進む。
中ノ湯ICを直進し、国道158号に入る。
大きな急カーブ… 目の前には中の湯売店がある。
「 トイレしたい。」と摩耶がいきなり言った。
車はドライブイン茶嵐に途中下車した。
そこに居た観光客も麗奈と彩香に吃驚した。
“ お帰りなさい! ” と親子連れ。
“ 元気に踊ってる姿楽しみにしてるよ! ” と地元の子だと思う。
奈川渡ダムを通り、道の駅風穴の里に到着。
もうすぐで長野県松本市が見える。蕎麦を食べたかったが、またトイレ休憩をしないと駄目だったので、この5人で蕎麦を食べに行こうと約束をした。
麗奈ちゃんは一旦足を休めたいと姉と交代。
松本市内を車で外に降りない状態で周りを探索した。
左車線で長野自動車道に入った。
岡谷JCTで左車線を使用。
諏訪/東京方面へ 中央自動車道の標識に従った。
左側には諏訪湖が見えた。長野県を通り過ぎ、山梨県に通過…
一旦、双葉SAで休憩。
「 麗奈ちゃん。涼華さん!運転大丈夫ですか? 」
「 交代交代でしてるから、なんとか大丈夫かな… 」
「 うん。私も… 」
「 家着いたら、明日はゆっくり休んで下さい! 」
『 麗奈ちゃん。涼華さん… すいません。運転免許持ってなくて… 』
「 彩香、あと少しだから待ってて! 」
「 彩香さん。大丈夫です! 」と姉妹はゼリーチューブを口にした。
長距離が如何にキツいか、摩耶と千夏はこれで理解した。
山梨県の山を越えると、東京とへ入った。
「 東京入ったよ! 」
『 ありがとう!』
少しして…
「 右側、相模湖 」を通り過ぎた。
三宅坂JCTで左車線使用。
首都高速3号/首都高速 1号/霞が関/湾岸線/E1/東名/上野/レインボーブリッジ方面 C1/首都高速都心環状線の標識に従う。
神田橋JCTで右車線を使用。
丸の内/新橋方面 首都高速八重洲線の標識に従う。
丸の内IC。
(※八王子市を通り、立川… 府中… 調布… 三鷹… 杉並区… 世田谷区… 新宿区… 渋谷区に入った。)
彩香達は東京駅に通り…
近くの駐車場に止めて少し横になった。
「 麗奈ちゃん… 涼華さん。ありがとうございます! 」
「 こちらこそ。楽しかったです。ありがとうね! 」
「 千夏。こちらこそありがとうね! 」と話をした。
15分後… 家に到着した。
黄金さんが家から出て来て、蓮と紬のベルトを外した。
『 麗奈ちゃんに涼華さん。今日は一日運転ご苦労様でした。疲れたでしょう!これ御礼に貰って!ガソリン代。』と私は涼華さんに3.5万渡した。
「 黄金さん… そんなに貰えません。それに彩香さんと子供達と千夏ちゃんに摩耶ちゃんを無事返しただけなんですから、」と拒否した。
「 そうですよ!おじさん。こんなに貰えません。」と麗奈ちゃんも断った。
『 そう言う事言わずに!ねえ! 』と私は涼華さんのポケットに3.5万円の現金を入れた。
「 なら、すいません… 」と涼華さんは小さい声で呟いた。
『 麗奈ちゃん。涼華さん… 運転ありがとうございます!』
『 ゆっくり休んで下さいね! 』と黄金私は言い、その後彩香も言った。
彩香は自分の荷物を降ろし、家の中に入った。
「 なら、 お兄ちゃん。また連絡してね!」と摩耶が言った。
「 お姉ちゃんに楽しかったですと伝えといて下さい。」と千夏が言い、
車に乗ったまま、麗奈ちゃんの運転する車で近くの駅に降りた。
千夏と摩耶の2人は家に着き、美香ちゃんとLINEでコメントしあっていた。




