第025話 結婚式後… 1年間の活動休止期間❶
(※私と彩香は勿論… 家族や周りの人達の年は1歳プラスされています)
黄金と彩香の結婚式が終わり、
Twitterであと1年間の活動休止の報告をした間…
その間のお話をしようと思います。
私の息子の蓮と娘の紬が彩香の所にやってきた。
蓮「 彩香。遊ぼ! 」
彩香『 どけんしたよ? 』※博多弁
それを聞いていた黄金は彩香に聞いた。
『 急に博多弁。どうしたんだ? 』
『 いや、つい言ってみたかったばい。 』
『 標準語で話しなさい。』
「 ねぇ… 黄金。遊ぼ! 」
と蓮は一歳にして片言だが、喋れるのだ。
『 私は忙しいから、彩香と遊んでこられ! 』
と私は蓮に彩香の所に行かせるよう少し意地悪をした。
それを聞いていた彩香は私に言った。
『 私と遊んで、どげんすると? 』
『 また、博多弁。標準語に直しなさいっつうの! 』
『 えー!ばり楽しいからよかろうもん。』
『 はいはい。とても楽しいから良いでしょって意味でしょ! 』
『 え?おじさん。博多弁分かるの? 』
『 そりゃ分かるよ!出張で福岡に2.3週間滞在してたんだから。』
『 へぇー。そうなんだぁ〜 』
彩香は柔軟体操をしてたので…
私は蓮と紬の2人を交互に高い高いと上に上げていた。
そして、活動休止中の間に…
GRT48の方ではアイドル総選挙が開催されていた。
結果は勿論… (彩香は)6年連続1位だった。
桜雪ちゃんからも結衣ちゃんからも美里ちゃんからも…
他の後輩達からのLINEも沢山のコメントが来た。
私は活動休止中だったので、会場でのコメントはしなかった。
社長からは…
「 Twitterでファンに感謝の報告ツイートしとけ! 」
と言われたので、総選挙の夜にツイートした。
“ ファンの皆さん。活動休止中の彩香です。
今回の総選挙の結果聞きました。また1位と…
6年連続1位と有難いですが… プレッシャーを感じます。
正直な所、今後どうしようか迷っています。
アイドルを続けようか引退しよう…引退して女優の道に進もうか。
またハッキリとしてませんが、今は頑張っていこうと思います。
今回は活動休止の間でも私に投票して下さった方々ありがとうございます。 ”
すると……
“ 彩香ちゃん。辞めないで下さい! ”
“ 彩香ちゃん!頑張って! ” とのコメント欄に…
“ 彩香ちゃんの辞めたい時に辞めても大丈夫だよ! ”
“ 女優としての彩香さんの活躍も見てみたいし… ”
“ 休みたい時は休んでも良いよ! ” と反対のコメントも…
またLINEからも幾つかのコメントが来た。
奈緒子ちゃんや奈緒美ちゃんに…
涼華さんや奏音ちゃんのLINEのコメントも来た。
千恵美さんも偶に子供(蓮と紬)の様子を伺いに来たり…
千夏ちゃんに摩耶も子供達の様子に彩香と食事に行ったりした。
とある日の事である。
私と彩香が家で夕飯を取っていた時の事だ。
『 ねぇ… おじさん。』
『 ん?なんだ… いきなり。』
『 子供達も1歳になったからさ!韓国に新婚旅行しに行かない? 』
『 まだ、蓮も紬も1歳だぞ!大変やぞ!連れてくがは。 』
『 ならさ!茉美さんの所で少しの間預かって置いたら?私達も遊園地や焼肉とか行けるし… 』
『 茉美って、俺の妹の所? 』
『 うん。韓国女優の…… 』
『 迷惑だと思うぞ!』
『 いや、そこは茉美さんに何とかして貰うしか無い! 』
『 そんな無茶言うなや!』
(※後日このお(物)話が出て来ます。)
また、私は彩香のお腹の妊娠線が気になったので… それを重点的にやる様に言った。
別の日。
麗奈ちゃんがある日家にやってきた時の事だ。
「 こんばんは! 」
『 あれ?どうしたの?麗奈ちゃん。』
「 いえ。偶々家に通り掛かったので寄っただけです。あと、父が一緒に飲みましょうと言ってました。今日空いてるそうですよ! 」
『 分かった!ありがとうね! 』
「 今日の夜は彩香と2人で子供達の面倒見ながら、私が夕飯の準備をするので、おじさんは父と飲みに行ってきて下さい。」と私は麗奈ちゃんに言われたので…
『 分かった!ありがとうね。麗奈ちゃん! 』
と私は家を出て、魚嵐船に向かった。
夜8時頃の事だ。{居酒屋にて!(3)}
「 へい!いらっしゃいませ。」と茂勝さんが言った。
私は席に座り… 急に店主が言った。
「 蓮と紬(子供達)元気にしてるか? 」
『 今、友達の娘と一緒に夕飯食べてる所。』
「 あ!それ麗奈ちゃんって子やろ! 」
『 え?なんで知ってるの? 』
「 え!って今、奥の個室に居る。その子の父親が… 」
と私は席を外し、奥の個室に居た隆之介さんが見えた。
「 あれ?先輩来たんですか!1時間前から飲んでましたよ!先輩注文はしたんですか? 」
『 おう!来てたのか… 』と私は床に腰を下ろした。
従業員の1人の智香さんが個室の扉を開けた。
「 龍雷神さん。お久しぶりです!」
『 おう!久しぶり!あの時以来だね! 』
と智香さんとは握手会後の居酒屋での一年ぶりだ。
「 龍雷神さん。彩香さんは身体の方とか大丈夫ですか? 」
『 うん。大丈夫だよ!元気…元気… 』
「 良かったです! そうだ!以前店のオリジナルTシャツにサインして貰ってくれたじゃないですか?今日はその服を着て仕事してますよ! 」と着ている服を見せた。
『 彩香も嬉しいと思うよ!着てくれて! 』
「 ありがとうございます!」と笑顔で大きな声で…
「 え?彩香ちゃんってこの店に来た事あるの? 」
『 おう!そうだよ。握手会後の飲み屋ここで2人で飲んだ。』
「 へぇーそうなんですか… 」と隆之介さんは呟いた。
もう1人の従業員の絢香さんが…
「 お久しぶりです!」とオレンジジュースと冷奴を。
机の上に置いて、服を見せた。
「 今日は彩香さんにサインして貰ったTシャツ着てますよ!彩香さんに着てる姿見て貰いたかったです。」
とまた… 「 彩香さんは大丈夫ですか?身体の方は… 」
私は絢香さんに大丈夫だよと伝えた。
「 また、彩香さんに活動復帰したら来て下さいと伝えておいて下さいね! 」と言って仕事に戻った。
枝豆に鯛の煮付けトマトとモッツァレラチーズ。
沢山の御菜を隆之介さんが注文していた!
「 そういえば… 先輩は麦酒や日本酒にワイン飲めないんでしたよね? 」と麦酒を片手に乾杯をした。
茂勝さんも後からやってきて、
焼き鳥(ねぎまと鶏皮)を片手にテーブルに置いた。
私は熱々の状態で焼き鳥を食べ、コーラを飲んだ。
「 先輩!痩せてるんですから、沢山食べて下さい!」
隆之介さんは沢山注文し…
茂勝さんは隆之介さんの注文にメモをした。
数分後… 鮪の刺身。海老の刺身に海老の握り。
南瓜の天麩羅など食卓の上に。
白飯も後で注文し…
握りを食べてから刺身と一緒に口の中に入れた。
「 そういえば… 彩香ちゃんっていつ頃活動復帰するの? 」と隆之介さんが聞くと、
「 俺も、いつか聞きたいわ!」と皿を置いた。
隆之介さんと茂勝さんは私の話を聞く為正座した。
『 そう言われてもなぁ… 』と頭を掻いた。
『 活動休止の彩香本人に聞いてみないと分からないし、配信でもTwitterもコメントしてたと思うが、1年ぐらいは出ないんじゃないかな? 』
「 へぇーそうなんや!Twitter見てないから分からないけど、一年か。結構長いんやな! 」
「 あーー!それ確か… 麗奈から聞いていたわ。1年は長いね! 」
個室の扉が“ コンコン ” と音が鳴った。
絢香さんが扉を開けた。
「 店主。お客様が御帰りになられます。」
茂勝さんは靴を履き、レジに向かっていた。
「 で?彩香ちゃんとの新婚旅行とかどうするの? 」
『 いやぁー!そう言われてもなぁ… 行きたい所は彩香自身も決めてるらしい。』
「 え?何処なん? 仏蘭西?伊太利亜?露西亜?葡萄牙?」
『 露西亜は今、まだ危なくないか? 』
「 そうやな… 危ないな 」
『 それに葡萄牙って何処なん? 』
「 いや、ポルトガルは有名だぞ!プロサッカー選手のクリスティアーノ・ロナウドの出身地。知らないのか!? 日本でも世界でも有名なNo.1プレイヤーだぞ!」
『 あ、知ってる。でもそこまで遠く無いし… 』
「 先輩が遠くない国って言ったら、モンゴルとか北朝鮮か中国、それぐらいかな… 」
『 わざわざ、モンゴルまで行って相撲見たいかなぁ? 』
「 それ言うたら、相撲ファンには失礼でしょうが。先輩! 」
『 やな笑笑 』と楽しく… 隆之介さんと飲んでいた。




