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第014話 アイドル恒例会議(2)


社長から、今年のツアー地は韓国(かんこく)だと発表した。


美里ちゃんは地元だと叫び… 喜んだ。


朴(軟景(ヨンギョン))さん。

『 ふーん。今年も韓国かぁ…… 』と呟いた。


何人かが後ろを振り返り驚いた。


春桜(はるさ)『 先輩!』

美波(みなみ)『 先輩… いつの間に。来られてたんですか? 』




『 ああ。』




彩香『 朴先輩、お疲れ様です。』


『 おう。彩香、相変わらず5年連続1位って、どうかと思うぞ!』


美里『 おばさん。来てたんですか… 』


軟景さんは美里の頭を叩いた。

『 おばさんじゃなくて、お姉さんと呼びなさい。』




“ いってぇー!!! ”




美里ちゃんは叫んだ。


知恵さんが言った。

『 ご無沙汰。元気だった? 』


『 はい。なんとか、先輩もお元気でしたか? 』


『 元気。元気。』


『 今、何されてるんですか? 』


『 今は理恵(いもうと)のマネージャーしてる。』


『 ふーん。理恵ちゃんの?』


理恵ちゃんが立ち上がった。

『 どうも、はじめまして… 』


『 君が理恵ちゃんね。宜しく! 』


理恵ちゃんは御辞儀をした。


他の空室では…


紫穂(しほ)『 韓国だって…… 』


野香(ののか)『 何年前だったっけ?前も韓国じゃなかった? 』


遥香(はるか)『 そう言えば… そうでしたね。』


さくら『 一昨年はドイツ。去年はイギリスだったね。』


凛音(りんね)『 韓国ですか。2人のお姉ちゃんに逢いたいですね。』


(りん)『 そういえば… 韓国女優と探偵業をなされてる方がいらっしゃるんだよね? 』


凛音『 そうです。探偵してる。所謂人探しみたいなもの… 』


“   そうなんだぁー     ” と何人か呟いた。


『 ねぇ… 社長。あとの1つは何?』

と女の子が聞いてきた。


『 もう一つは、重要な事では無いからまた後日。』




『 なぁーんだ。』と美里ちゃん。


軟景ちゃんが美里ちゃんの所に来た。

『 なぁーんだって?だらしない格好して!』


美里ちゃんが胡座(あぐら)をかいていた。


『 そういえば… 彩香。

 今着てる服って、昨日買い物した時の服だよね?』


『 うん。そうだけど… 』


『 そういえば、先輩。』と結衣ちゃんが言った。


『 香椎ちゃん。話?』

『 ん、何?』と知恵さんと軟景さんが言った。


『 昨日なんですけど… 買い物してたら、

 前田(敦美)先輩と板野(智香)先輩来ておられました。』


(あっ)ちゃんに(とも)ちん?』

『 来てたの? 久々に逢いたいね… 』

『 佐倉(綾華(あやか))ちゃんや平手(夢梨奈(ゆりな))ちゃん。

 それに、茉都香(まどか)ちゃんにも逢いたいし… 』

繭夢(まゆ)ちゃんは何してるんだろうね…

 連絡先交換してないし… ブログ更新もしてない。』

『 本当、それ!』

未央奈(みお)ちゃんや梨乃茅(りの)ちゃんに聞いても連絡しても繋がらないって!』


『 え?それってヤバくないですか?』彩香は言った。


『 彩香。お前は連絡先交換したやろ?』


『 はい、しましたね!』

と… 彩香は携帯を取り出した。

そして、見ると、繭夢ちゃんの電話番号があった。


『 今、電話を掛けるのはやめときます。』


『 ねぇ、会議ってこれで終わりなの?』

『 多分。もう社長からの話終わったんだから、解散してもいいんじゃないかなぁ』と何人かがそう言うと…


知恵ちゃんが何人かを止めた。

『 解散するのはちょっとだけ待ってて!』


知恵ちゃんが言った後… 後ろから真希ちゃんが言った。

『 私に按摩(マッサージ)して欲しい人居たわよね? 』


菜七子ちゃん。菜那子ちゃんが手を挙げた。


女❶と女❸、女❺の3人。

後… 恵理奈ちゃん、他何人か手を挙げた。


“ はい!私も腰の按摩(マッサージ)お願いします! ”

“ 私も肩お願い出来るかしら!? ”

“ 私も按摩(マッサージ)して欲しいです! ”

“ はい!私もです! ” と… 何人の声が……


『 1人10分ぐらいねー! 』


真希ちゃんの所には10人以上の列が出来ていた。


彩香(わたし)は床に座って携帯を弄っていた。



黄金(わたし)は先輩とまだ話ししていた。


時計を見ると… もうそろそろ良い時間だった。


『 先輩… もうそろそろ時間が。』


『 お、おう。』と1時間近く話し込んでいた。


『 結構喋りましたね。』


『 そうだなぁ… ハハハハ』と先輩は笑った。


私は先輩に名刺交換をした。


『 連絡先も書いてあります。』


『 おう!ThankYou(ありがとう)

 もし、分からない事あったら連絡してな!』


と先輩から名刺が渡された。


黄金(わたし)彩香(さやか)から連絡来るまで… ウロウロしていた。




一つの電話が掛かってきた。

『 さっきはありがとう。』と先輩からの電話だった。


『 いえいえ、こちらこそ。

 楽しかったです。また御指導の程お願い致します。』


『 そういえば、言い忘れてた事あるから…

 簡単に言う。俺自身もそうだが、この事業(=アイドル関係)はキツい。それだけ伝えとく!』と言って切った。


私は、メモ帳に “ アイドル事業はキツい” と記帳した。


私は近くにあったスタバに寄り道した。


そこで、以前とは違う春新作(2バージョン)が出てたので… それを注文した。


前回は桜風の八つ橋だった。

今回は苺味を潰した桜風味の練乳をソフトクリームにかけたちょっとだけ前回以上にカロリー高めのラテを注文した。


size(サイズ) [ml] 値段 カロリー(Cal)

ショート[250ml] ¥350 370Cal

トール [350ml] ¥380 410Cal  

グランデ[470ml] ¥420 450Cal

ベンティ[570ml] ¥450 490Cal


※値段とカロリーは適当です。サイズは合ってます。


私は偶にショートを頼むのだが…

今回は彩香の連絡待ちで暇だったので、グランデを注文。

それとチョコレートケーキとチーズケーキにドーナツ4種類。


結構な量を買った。

私は()わば(俗に言う)… 甘党である。


ショートケーキも好きですし、(イチゴ)のケーキも好き。

甘い物に目が無い。この話はまだ別の機会にて。


周りの人は驚いた。


“ え?男の人って苦手なんじゃないの?甘い物に… ”

“ なんだ?あの男の人は ” と思ってる人が多いだろう。


でも、それは人それぞれである。

甘い物好きな男性… 甘い物が苦手な男性は沢山世の中にいる。

男の人が甘い物が苦手と言うのは、ちょっとおかしいと思う黄金(わたし)である。


少々(ちょびっと)ずつケーキ屋ドーナツを口に加えた。


全部食べ終わったその瞬間(とき)

彩香からの電話で、少し涙声で話してきたのである。



その頃…… 彩香達。


按摩してる真希ちゃんはの列は全員終えていた。

知恵さんに呼ばれて彩香(わたし)は繭夢ちゃんに電話を掛けていた。


メンバー全員残っていた。


《 プルプル…… プルプル…… 》

繭夢ちゃんからの電話が繋がった。


知恵(ちえ)さん。繋がりました!』


『 おう…… そうか!!』




メンバー何人かざわめいた。




電話の向こうから…

“ はい。 ” と50代の女性の声がした。



『 出たよ!』と彩香(わたし)は小さい声で知恵さんに言った。


「 はい、どなたでしょうか? 」


『 私、GRT48のメンバーの一員で彩香と申します。繭夢さんの携帯でお間違えないでしょうか? 』


と言うと… 彼女(=繭夢(まゆ)さんの母親)からだった。


「 あー。彩香ちゃんね!娘から聞いております。

 活躍凄いね!と娘から以前お聞きしておりました。」


と言われた。彩香は不安になって尋ね返した。


『 すいませんが… 娘さんは? 』


「 あ、すいません。遅くなってしまいごめんなさい。

 繭夢(むすめ)はアイドルを引退して2.3年した後に難病が重症化して、そのまま亡くなりました。」と涙声に返された。


『 あ、そうですか… 御愁傷様(ごしゅうしょうさま)です。』と暗い声で言った。




メンバー何人か驚いた。

“ え?亡くなったの? ”

“ いつなの? ”

“ そんなぁー。” と何人か悔しがっていた。




「 娘(=繭夢)から彩香(あなた)の事は聞いていました。

 多分、私が卒業した後… 総選挙は必ず5年連続1位になるだろうと。

 それに、あなたはずっと私の憧れです。」


彩香(わたし)は携帯を置いて… スピーカー音にした。


「 娘はいつも言っておりました。

 あなたには感謝しかありません… 分からない時も教えてくれたりして、私が病弱で動けなかった時があった時に助けてくれた事に感謝してました。

 先輩方々もそうです。知恵さん、軟景さん、茉都香さん、智香さん、敦美さん、色々な人に私は支えて貰い幸せでした。

 

 そして、美里ちゃん。

 活躍は知ってます。私、貴女と会った事ないですよね?

 日本という異国の地に来て如何でしたか?分からない事ばかりですよね?

 私がもし海外からこのグループに所属していたら、慌ててるはずです。流石美里ちゃん。頑張って下さい!

 

 生駒麗奈ちゃん。

 私から見ると… 小説家としての活躍の方が強いかと。

 まだまだアイドル活動の方を頑張って下さい。

 特に、私は麗奈(あなた)のとある小説の一文が好きです。

 “ 目の前の事に目を背けるな… 。

 自分が思い通りにならなかったら、苛々して他の人に八つ当たりをしない。”

 私もアイドル時代はイライラして、色々な人に八つ当たりをしたり、恥ずかしい思いをしました。

 なんか言葉は変かもしれないが、アイドルと小説の両立頑張って下さい! 」


それを聞いていたメンバーは涙した。


うえーん… と泣いているメンバーや

化粧でまつ毛が崩れたメンバーが何人か…居た。


「 出来れば… スピーカーにして下さい。」


と彼女が言ったので携帯を持った。


『 はい。』



「 皆さん、これからもアイドル活動頑張って下さい。

 娘に出来なかったアイドル活動を皆さんは絶対良い思い出で卒業して下さい!お願いします。

 彩香ちゃん。娘の分まで頑張って下さい!

 

 後… 他の皆さんも長く活動を続けて下さい!

 私もテレビの向こうから応援しています。

 

 あと、他の人(ファン等)には言わないで下さい。

 娘を静かに眠らせたいので、では、失礼します! 」


と母親は電話を切った。


彩香と知恵さんに軟景さん…

それに、麗奈ちゃんに美里ちゃんは深い御辞儀をした。



“ うえーん。” “ くす ”

何人かのメンバーは泣いていた。


『 今日はこれで解散!各自で帰宅宜しく…… 』


とメンバーは泣きながら解散した。


彩香(わたし)はおじさんに涙声で電話をした。


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