第128話 五日間の隔離期間⑴
前の日にコロナの陽性と分かった私と彩香は自宅で5日間の隔離期間に入っていた。
1日目は月曜日。
私はすぐ様秘書の稔と遙の2人とリモートをした。
(黄金) お疲れ様… 2人とも良いか?
(稔) はい、大丈夫です。
(遙) はい、なんでしょう?
私は2人にコロナ陽性になった事を報告した。
(稔) 社長‼︎ 大丈夫ですか?
(黄金) 大丈夫だが… 彼女が怪しいから外に出れない。
(遙) 確か… 5日間は隔離必要なんでしたよね?
(黄金) そうだ… なので、今週一杯の予定をキャンセル出来ないか?
(遙) 分かりましたが、電話対応が何件かあります。
可能でなければ私の方から事情を説明して…
(黄金) 何処の会社だ?
(稔) 彩香さんの方が熱あるんですよね?
社長は大丈夫なんですか?倦怠感とか疲労さは?
(黄金) 彩香の方が39℃ある。
倦怠感も疲労感も私自身も彩香も危ない。
(稔) 無理しないで下さい。
(遙) 先程の電話対応の件なんですが…
私の方から事情を説明しておきますのでゆっくり休んで下さい。
(黄金) 堀さん… 助かる。
コロナの事は伏せておいて体調が悪いと伝えて‼︎
(遙) 分かりました。
(黄金) 吉田さんも専務と常務には伝えて下さい。
社員には迷惑掛けられないので体調不良と報告を…
(稔) 分かりました。
2人とのリモートが終わった。
園長先生から電話が… コロナに掛かった事を伝えた。
子供達は今週は家で様子を見ると伝えて休む事を言った。
また私は彩香のマネージャーの植村さんに報告した
『 お疲れ様です。』
「 社長… お疲れ様です。」
『 すまないが、今日から1週間休み取って貰えないか? 』
「 どういうことでしょう? 」
『 あ、実は彩香… コロナに掛かってしまって。』
「 あ、そうなんですね。
社長には伝えてあるんですか?この事を… 」
『 いや、まだ伝えてないからこの電話終わったら連絡するつもりです。』
「 この事をメンバーは? 」
『 麗奈ちゃんだけには報告しました。』
「 あ、そうなんですね。分かりました。
すぐ電話して下さい。ではお大事に… 」
『 ありがとう。なら… 』
真香さんとの電話を終了した私。
後輩の康晴に電話を掛けたが… 出なかった。
何故なら、その時康晴はメンバーと話をしていたのだ。
(七瀬) 今日からまた練習だぁ… (大きな欠伸)
(美里) んだーーーーーーー‼︎ (背伸び)
(春桜) そういえばさ…
彩香先輩は?見掛けないんですけど、
(紗綾香) 本当ですね。遅刻?
(緋奈子) 先輩が遅刻だなんて…
(菜那子) まさかの風邪とか?
(真緒) 今の時期に風邪か。
もしかしてのコロナかインフルに掛かってたり…
すると社長と麗奈がやってきた。
麗奈は日曜日の日に黄金さんから連絡を貰っていたので話をしていたのだ。
(康晴) みんな、お疲れ様‼︎
(全員) お疲れ様です。
(凛音) 麗奈さん‼︎ 先輩は?
(麗奈) 彩香はコロナの陽性になったので1週間休むと。
(清香) えっ⁉︎ そうなんですか…
(真里亞) 大事にして欲しいですね。
(貴美恵) え?先輩は昨日から?
(麗奈) 日曜日の日に連絡あった。
(希良梨) そうなんですね…
(貴美恵) そういやその前の日は…
【 ZoneSTARZ 】の LIVEだったんですよね?
(麗奈) それには行った帰りに熱出たと…
(芽衣) あらら、それは辛いですね。
(杏樹) 今は家にいらっしゃるんですよね?
(真奈紀) 誰か電話なってますよ‼︎
康晴の携帯からだった。
画面を見ると先輩の黄金さんからだった。
康晴は麗奈に電話をしてくると会議室を出た。
(稚菜) 熱はあるんです?
(麗奈) 彩香が40℃近くの熱があるとの連絡
(優梨子) あら、それは大変ですね。
(和美) 日曜日に発症したんですよね?
(麗奈) そうだが… なんで?
(和美) 発症の翌日から5日間は外出を控えるって。
今は5類だから軽くなってますし、
(茉耶) 無事体調取り戻して欲しいですね。
(薆瑠璃) 40℃って高いですよね。
私なんかそこそこ37.5℃とかそれぐらいです。
(紗千) 私の姉とかも38℃前後いったりしますよ。
(真純) 人の体温は人それぞれだから40℃いったり…
37.5℃が身体キツかったりでバラバラだと思うよ?
(かのえ) 私の姉も37.5℃でキツいって言ってますよ。
(なみえ) 私の姉もモデルしてるんですけど…
向こうの事務所で、37.5℃以上体温あったら休む様に言われてます。
(春桜) へぇ… そうなんだ。
その頃康晴は黄金さんの電話に出ていた。
「 あ、お疲れ様です。先輩‼︎ 」
『 お疲れ様。で、 話なんだけど… 』
「 あ、生駒さんから話聞きました。
無理せずに休んでて下さい。大丈夫ですか? 」
『 麗奈ちゃんから聞いたんだね。
なんで… 1週間休ませて貰うね。宜しく… 』
「 マネージャーには?…… 植村さんには? 」
『 あ、あ。報告済みです。』
「 なんか必要な物とかあります?
仕事終わりに寄ります。というか玄関前に置いておきます。」
『 あ、すまない。ならプリンとかスポドリ数本。
あと何か具材とかコンビニとかで良い。何か適当で… 』
「 分かりました。なら今日の夜置いておきます。」
『 すまんな… 』
そうして電話が終了した。
(茉莉花) 彩香さん… 大丈夫なの?
(麻里香) 大丈夫じゃないの?分からないけど…
(愛莉) 分からないんだったら言わなくても良くない笑
(麻里香) そうだね笑
(優美) 電話だけでもしてみます?
(暁美) それは先輩からしたら迷惑かと。
(麗奈) 私もそれは迷惑だから辞めた方が良いよ。
(優美) 分かりました。
その頃… 黄金と彩香は家で横になっていた。
すると玄関のチャイムが鳴った。
画面を見るとZoneSTARZの光莉さんと玜介さんだった。
マスク姿で防護服を準備していたのだ。
(黄金) 光莉さんに玜介さん。どうしたの?
(光莉) コロナに掛かったと聞いたので伺いました。
(玜介) 大丈夫ですか?検査キット使用されました?
(黄金) 使用しました。
(玜介) 2.3個検査キットの予備置いておきますね。
(光莉) 熱の方は?
(黄金) 私は大丈夫だが…
彼女(=彩香)は40℃の熱あって、倦怠感とかも。
(光莉) その他は?倦怠感以外に…
(黄金) 私は大丈夫なんだが…
彩香‼︎ 倦怠感の他に具合悪い所とかある⁉︎
横になっていた彩香が起き上がった。
(光莉) あ、彩香さん‼︎ 横になってて大丈夫ですよ。
(彩香) (ソファーで横になった。)
倦怠感の他に。耳鳴りとか頭痛とか節々が痛いのと…
疲労感もあるし、偶に変な所から汗かいたり…
(光莉) (記録表にメモを取った)
(玜介) 他には?
(彩香) 他にですか。吐き気はないですけど…
肩偶に凝ったりとか下痢とか水っぽさもあります。
(光莉) (追加にメモ)
水っぽさかぁ… それっていつから?
(彩香) えっーーと… 2.3日前からです。
(黄金) 無理するなよ。
(玜介) 机の上に解熱剤の薬…
1週間分を2人分置いておくので飲んで下さい。
(光莉) 彩香さん… 額当ててもいい?
彩香は横になったまま… 光莉さんが彩香の前に。
そして腰を掛けて右手を彩香の額に当てた。
(光莉) あら、熱いね。今日は体温計測ったの?
(黄金) あ、はい。朝起きてから2回…
1度目は39.5℃で2度目は39.7℃。
あ、これは彩香ですよ?私は熱ないので…
(玜介) 黄金さんは倦怠感とかは?
(黄金) 私は倦怠感は無いですが…
節々が痛い事と、前々から肩凝りが酷い。
(光莉) 何度でしたか?
(黄金) 私?
(光莉) そうです。
(黄金) 37℃ぐらいが平熱ですね。
(玜介) 分かりました。
玜介さんが私に打ち上げ会の事を話した。
私は2人に… 私と彩香も一緒に参加で体調良くなったらと。
(光莉) 分かりました。他の3人にはそう伝えます。
(黄金) あと三谷さんと菅生さんと桜庭さんの3人にも…
彼ら3人にも参加する様に伝えてくれるかな?
(玜介) え⁉︎ 良いんっすか?
(黄金) 構わないよ。
あと出来れば御店に関しては私の方で探して置く。
(光莉) えっ⁉︎ 無理しなくても大丈夫ですよ。
(黄金) 大丈夫だよ。
私の会社の接待とかで使用する店にする予定だから…
(玜介) あ、なら。お願いします。
(光莉) そうなんですね…
なら、無理せずに。体調整えて下さいね。
(玜介) 解熱剤足りなくなったら連絡下さい。
(黄金) 分かりました。連絡先これで宜しいんでしたよね?
(黄金は玜介さんのLINEの画面を見せた)
そして森下夫妻は防護服を家の玄関で脱いだ。
(光莉) なら、また何かあればご連絡下さい。
(黄金) 分かりました。
光莉さんのLINEの連絡先を交換した。
ついでに彩香のLINEのQRコードを教えたのだ。
( 周りに教えない様にと御願いをしてやり取りする事に… )
「 黄金さん… あの女性に教えて良かったの? 」
『 彼女(=光莉)は安心して大丈夫。
それに彼女と食事する機会も増えるだろうし… 』
「 あの女性って何処の病院で勤務されてるの? 」
『 光莉さんと玜介さん夫妻は同じ病院だよ?
確か、千恵美さんと同じ大学病院勤務の筈… 』
「 えっ⁉︎ お姉ちゃんと?
それだったら顔合わせた事とかあるの? 」
『 それは分からないが… 』
「 お姉ちゃんに聞いてみる?
光莉さんの仕事何してるのかを… 」
『 いや、言わない方が良いと俺は思う。』
「 なんで?」
『 なんでかは… 仕事に影響が出るからかな。』
「 でも、聞いてみるだけ聞いてみたら? 」
『 まぁ、知ってるかもしれないかも知れないが… 』
「 な、なんか… 日本語変だね。」
『 一応聞いてみるのもありか。
そもそもお前との関係知らないんじゃないか?』
「 なんで?」
『 なんでって… 苗字違うだろ。』
彩香は千恵美姉さんの名前と私の名前が違う事に…
光莉さんに名前が違うから気が付かないのも考えなかった。
彩香は横になった。私は昼飯のしらすと卵のお粥飯を…
2人で食べた後にまたソファーで横になったのだ。
紬と蓮が泣き出し… 私はゆらゆらさせた。
そして2人のお襁褓を替えて泣きは収まり、横になった。
1日目は体調が優れず何もせずに自宅で過ごした。
2日目に入り… 麗奈からの電話だった。
(麗奈) 彩香‼︎ 身体大丈夫か?
(彩香) 倦怠感に肩凝りに耳鳴りまだ少しある。
(麗奈) 他は?
(彩香) 他?他には……
頭痛とか下痢も偶に。あと股関節が痛い
(麗奈) 無理しないでね。
すると黄金がシャワーを浴び終えていた。
彩香が携帯を持って誰かに電話を掛けていたのだ。
(黄金) 彩香‼︎ 誰と電話してるの?
(彩香) あ、あがったの?麗奈ちゃんと…
(麗奈) 黄金さん… こんにちは。
お身体の方は大丈夫ですか?体調とかは…
(黄金) 私は大丈夫よ。練習頑張ってる?
(麗奈) あ、はい。頑張ってます。
そういや、話変わるんですが… 審査見に行かれます?
(黄金) あ、選抜メンバーの?
(麗奈) あ、そうです。
(黄金) そうだね、迷ってる。正直言って…
(麗奈) 子供達も連れてきて下さいよ。
彩香の踊ってる姿に歌ってる姿見せて欲しいですし…
(黄金) (彩香を見て)
そうだね。彩香の姿を間近で見せた事ないし…
(麗奈) 良い機会ですし… 社長には話付けておきます。
(黄金) あ、悪いね。ならその方向で…
(麗奈) なら… 彩香‼︎ 体調しっかり整えてね。
(彩香) あいよっ!
麗奈との電話を終えた彩香…
昼飯は自分で作ると言い簡単な生姜焼きを料理した。
その頃… メンバーは踊りまたは歌の練習の最中だった。
彩香と黄金はNetflixのあるグループを見ていた。
元々5人組のグループで今は3人だけのJohnnysグループ。
仲間探しのAUDITIONをNetflixで配信していた。
私と彩香の2人はepisode1~18まで全て見終えたのだ。
『 ようやく決まったんだな… 』
「 3人から8人って凄い数だね。」
『 そうやね。でも8人以上のグループ他にもあるよ… 』
「 あ、知ってるよ。確かSnowManだよね。
他にも7人組のSixTONESとか… WEST.とか、Hey! Say! JUMPとか聞いた事ある。」
『 よく知ってるね。』
「 GRT48メンバー何人かファンクラブに入ってる位だし… 」
『 へぇ… そうなんだ。
ちなみにお前は今回のグループ誰応援してた? 』
「 何人かいるよ‼︎ 塗装業の子に焼肉店の子。あと一橋大学の子。
の他にもイタリアンレストランの店員の子に局アナの人にダンスインストラクターの人とアメリカ出身の人。」
『 結構居るな。』
「 黄金さんは誰応援してた? 」
『 俺はEnterTainment所属の2人にカラオケ店員の子かな。』
「 あ!あ… 新名称の俳優部の2人ね。
確か… その内の1人の子映画出てたよね?最近… 」
『 何とかゲームってギャンブルのか。』
「 ゴホッ… ゴホッ。
そうそれ‼︎ 今度時間あれば観に行きたい。」
『 だな。今は体調ゆっくりと整えないとね。』
昼飯の生姜焼きを食べ終えた2人は寝台で横に…
30分後… 黄金は稔さんに仕事の何件かを電話で聞き家で作業に取り掛かった。
そして、その夜にある電話が掛かってきた。
電話の画面に表示されていたのは富山の梨紅さんからだ。
「 もしもし、黄金さん。
今お時間宜しいですか?お話がありまして… 」
『 お、おう。梨紅か… なんだ⁉︎ 』
「 仕事とは別の話なんですが…
少し食事しにいきませんか?妹と一緒に。 」
『 確か、美香さんでしたよね? 』
「 そうです。美香が彩香さんと食事したいと仰っていて… 」
『 それはいいが… 』
「 月曜日の昼頃に御社((株)龍雷神)へ電話したのですが、社長がお休みとの事でして… 」
『 あ、すまない。
昨日から1週間休み貰ってて、秘書誰出た? 』
「 あ、確か… 稔さんって方です。」
『 あ、了解。』
「 で、コロナでしたか? 」
『 誰から聞いたんだ? 』
「 吉田さんが教えてくれました。 」
『 あ、そうか… 』
「 って事で、時間あれば宜しくお願い致しますね。」
『 分かった。彩香にも聞いておきますわ。』
梨紅さんとの会話を終えた私は、
彩香に美香さんと梨紅さんの2人と食事会の事を話した。
彩香も良いと返事のOKを…まず体調直そうと2人で話を。
そしてその夜、冷蔵庫にあった氷見うどんを…
彩香にどれぐらい食べたいのかを確認した。
(黄金) 何袋食べる?
(彩香) 何袋あるの?
(黄金) 沢山あるよ!
(彩香) 一袋で大丈夫。
(黄金) 分かった。
私は自分の分の冷凍うどん二袋分と彩香の一袋分を…
沢山のお湯が入っている沸騰している鍋に投入した。
その頃… 数人のメンバーは事務所で御喋りをしていた。
(美里) そういや、彩香さんっていつから来られるんですか?
(麗奈) 確か… 今日が火曜日だから6日後だね。
(七瀬) あれ土曜日は?
(麗奈) 土曜日と日曜日は休みにする。
(春桜) えっ⁉︎ 私達も休みにするの?
(菜那子) 私達は頑張らないと駄目でしょうが‼︎
(麗奈) いや、土曜と日曜は私達は休みに…
ただ、各自で練習したい人は事務所で。
(菜七子) えー‼︎ そうなの?
(真緒) 最近… コロナやインフル流行ってるし。
(真純) マスクしてないね。最近は…
(夕姫) そしたら土日休みだと伝えれば良いですか?
(詩緒里) 各自練習したい方は事務所の事も忘れずに…
(麗奈) なら、他のメンバーにも伝えておいて
(志帆理) 分かりました。
2.3期生の何人かに伝えておきます。
(優美) 志帆理先輩… お願いします。
私も清香ちゃんと凛音ちゃんに伝えときます。
(麗奈) 優美さん‼︎ 安川さんからは私から伝えとく。
彼女には話もあるし、4期生の子の連絡先知ってる?
(優美) 木曽ちゃんと凪沙さんのは…
(麗奈) 七海ちゃんと梅川さんね。
なら、その2人に連絡お願い出来る?
(優美) 分かりました。
(春桜) 私も葵ちゃんと絢乃さんにLINEする‼︎
(美里) で、今日はあと歌の練習して終了だね。
麗奈がもう一つ話を。
それは金曜日にご飯会をする事をここにいる12人に…
(春桜) えっ⁉︎ それって全員参加?
(麗奈) もし無理だったらコロナやインフルが治ったら。
(真緒) その方が良いんじゃない?
(夕姫) まだ酷いんで、治ったらで…
今日の夜にでも全体のLINEで聞いてみたら良いんじゃ…
(真純) それ良いな。麗奈… なら頼むちゃ!
(麗奈) 私⁉︎ なら今日の夜でも確認してみる。
一応、彩香が金曜日の夜で直せたとしたら?
(美里) それは無理があるのでは?
(詩緒里) 麗奈さん… 確認してみて下さい。
(志帆理) まだ火曜日時点で体調無理に治さなくても…
(麗奈) なら、本人に聞いてみるね。
そうして、メンバーの休憩が終わり… 歌の練習へと。
その頃、富山の梨紅の会社では…
(梨紅) お疲れ様‼︎
(理玖) お、おう。梨紅、お疲れ様!
(梨紅) 今日は一日なん?
(理玖) 今日は一日。明日は半日の後、リハビリ。
(梨紅) 鍼ね。ってか、病院は?
大学附属病院行ってるんだよな?診断結果は?
(理玖) あ、脳に異常は無いって…
精神的なものだと先生から言われた。
(梨紅) あ、ストレスか。
ってかあの子達… 俺から見てもやる気なさそうに…
(理玖) だから追い込まれてこの状態に…
(梨紅) 完治とかは?
(理玖) いや、完治方法ってか治療方法が分からない。
先生曰く… リラックスする方法を探す事しか
(梨紅) 散歩とかカラオケとかそう言ったのか…
(理玖) 言ったらそうやな。
どれぐらいで治るかはハッキリとは言われなかった。
(梨紅) それやったら、ずーと震えっぱなし?
(理玖) その可能性はあるかも。
原因がそれだとしても薬で治るかどうかも分からない。
(梨紅) 精神安定剤を飲んでとかも?
(理玖) 多分… 飲み過ぎも錠剤の量にも寄る
(梨紅) うわぁ… それ工場長には伝えたの?
(理玖) 薬は伝えてない
ただ、今月一杯で辞めてとしか言われてない。
(梨紅) それって不当解雇じゃ…
労基に引っ掛かるんじゃないか。総務には?
(理玖) 伝えたよ。
(梨紅) そしたらなんて?
(理玖) 発破をかけるって言ったら変やけど、
そういう風に促された。横領とか詐欺としてないのに…
(梨紅) 工場長の判断でそういうのは有り得んな。
(理玖) 労基に報告した方が良いのか?
(梨紅) いや、総務の人が処理してくれるのでは?
(理玖) 労働基準監督署に報告しなくても良いのか?
(梨紅) いや、対処してくれるのでは?
ってか…こういう話前にもあったよな?
(理玖) だね。ってか前に話してどうなったの?
(梨紅) 総務の人にその話は辞めてと止められた。
(理玖) あ、そうなんだ。
※実際にあった出来事です。
理玖はこの事を親に報告しどうするか…
後日、話の結果… 厳重注意と。
創立して数十年になるがこの様な事は初めての事だと…
総務の方曰くこういう事はもう無い様にの事で話が終わった。
そして3日目。
康晴からの電話に私(黄金)は出た。
「 お疲れ様です。」
『 お疲れ様‼︎ 』
「 先輩!体調の方はどうですか?
あと、山本さんの体調は?まだ熱は? 」
『 俺は大丈夫だが、彩香… ちょっと待ってな。』
「 あ、はい。」
(黄金) 彩香‼︎ 体調は?
(彩香) まだ怠い。でも御飯とかは食べれるかな
(黄金) 熱は?
(彩香) 熱は38℃。
『 聞いたか? 』
「 あ、はい。」
『 って事。で用件はなんだったんだ? 』
「 あ、玄関にスポドリとプリン置いてあったの分かりましたか? 」
『 あー。あれね。』
初日の夜に玄関のポストの横に、
スポーツドリンク数本とプリン。あと漫画本何冊か…
あと麗奈の小説本に凛音のゲームが置いてあった。
『 あ、あれね。
ありがとう。凛音のゲームと麗奈の小説本読んだ。』
「 なら、よかったです。
多分、山本さんからのLINEで連絡は行ってると思いますが… 土曜日の日に事務所で練習だそうです。」
『 お、そうか。』
「 聞いてみて下さい。」
『 ありがとう‼︎ 』
そうして、2日目が終わった。
3日目も家で休み… うどんやお粥などで体調を整えた。
そして3日目の夜に彩香が急に元気になり無理をするなと… 私は彼女に伝えたのだ。




