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第127話【 ZoneSTARZ 】の初日LIVEに…



黄金と彩香は高速道路に乗っている最中。

今現在は首都高速5号池袋線/ルート5ら辺に…

(味の素フィールド西が丘や国立スポーツ科学センター等)


「 黄金さん… 今の何処らへんなんですか? 」

『 ん?今はだな… (周りを見渡して)ここは何処だろう。

 埼玉県に入ったんじゃないか? 』

「 えっ⁉︎ もう埼玉県に入ったんだ。」


彩香が上を見ると…

看板 “ さいたま(saitama)見沼(minuma) 出口 (S2) ” と表示されていた。


『 もう埼玉県入ったら何したい?お前は… 』

「 クレヨンしんちゃん、鉄道博物館に埼玉スタジアム2002

 あと今から行くさいたまスーパーアリーナに行きたい。」

『 鉄道博物館かぁ… 良いね。

 ってか、お前って鉄道好きだったっけ? 』

「 好きだよ。でも全部じゃないよ…

 E7やW7系とかN700系の新幹線とか…

 サンダーバードにサンライズ瀬戸・出雲も好きだよ‼︎

 後は、はしだてにまいずるの特急列車ぐらいかな。」

『 知ってるんだね。』

「 あとは200何とか東京の路線はなんとか覚えてるよ。」

『 東京の路線の鉄道色々ありすぎて分からないね。』

「 私は偶に乗るからどれがどの列車か分かる。」

『 それは凄いね。』


もうすこしして出口… 会場が見えた。

彩香は大きい声で黄金さんに着いたよと言った。


「 黄金さん‼︎ 会場見えて来たよ‼︎ 」

『 そうだな… そうしたら彩香。

 ここの駐車場空いてるかどうか調べてくれない? 』

「 え?どうやって? 」

『 “ さいたまスーパーアリーナ 駐車場 ” で検索して。 』


彩香は黄金さんに言われるがままに検索した。

そして1番上のサイトを開き空車と表示がされていた。


「 さいたまスーパーアリーナ駐車場は空車なってるよ‼︎ 」

『 なら、もう一つの方は? 』

「 けやきひろば駐車場は満車になってるよ。」

『 そうか… ならアリーナの方に停めるね… 』

「 分かりました。」


アリーナのB1駐車場に停めた私たちは後退(バック)で停めた。

彩香は帽子を被り、マスクをし、黄金は蓮を… 彩香は紬を抱っこした。


『 なら、荷物持って行くぞ。』

「 大丈夫かな、沢山人が居るね。

 しかも女子高生や若い子達に人気なんだね… 」


ZoneSTARZのファンは女子高生が…

周りを見ると、女子高生や女子大生の連れが一番多い。


『 特にメンバーの中でもFOXとCHAMは有名だね、』

「 その2人は有名なんですか? 」

『 有名だね。職業は知ってる?全員の… 』

「 知らない… 全員違うの? 」

『 あ、会ってからのお楽しみ。

  おっと… 到着したと彼らに報告しないと。』


黄金は承太郎にLINE…

“ たった今、アリーナに到着した ” とコメントした。


「 誰に送ったの? 」

『 彼らのマネージャーに… 』

「 えっ⁉︎ 会った事あるの? 」

『 会った事あるのってか… (株)龍雷神の社員。』

「 そうなの?黄金さんの所の社員なの? 」

『 そうやね… 知ってる人は私を含めて3人ぐらい 』

「 その方は何の仕事を主にされてるんですか? 」

『 STARLIGHTのマネージャーをしてる 』

「 あ‼︎ そのグループ知ってる…

 確か男性4人組のボーカルグループよね? 」

『 そのグループも知ってるんだ。』

「 知ってるも何も有名だよ‼︎ 」


音響の確認とライトの立ち位置の確認を終えた5人…

現在の時刻は14:30 ライブ開始まで残り2時間。

承太郎は黄金さんのLINEを見てメンバーに報告したのだ。


(承太郎) 社長がアリーナに到着したそうです。

(悌輔) あ、そうなんだ。

 今どこら辺にいるか分かる?

(承太郎) 聞いてみます。

 (社長にLINEして)→“ 何処でしょうか ” と送信。

(美優) 私が迎えに行きましょうか?

(彰吾) 菅生さん… お願い出来る?

(美優) 分かりました。

(柊二) アリーナ3階のラウンジに連れてってあげて…

(美優) 分かりました。


黄金は承太郎に1Fの展示ホールに居るとLINEした。


(承太郎) 今、社長は1Fの展示ホールに居るそうです。

駐車場に停めてそのまま昇降機でそのまま着いたとの事。

(蜜介) なら、菅生さん。お願い出来ますか?

(美優) 分かりました。なら、私が向かいます‼︎

(彰吾) お願いします。

(東介) お願いね… 菅生さん。


その頃… メンバーは昼飯を食べ終えて午後練に…

今現在の時刻は15:30 あと練習終了まで1時間を切った。


(春桜) 残り1時間ですね。練習終わるの…

(七瀬) ですね。

(麗奈) 彩香はそろそろ埼玉県に到着してる頃では?

(美波) 先輩は彼らの素顔なんてしれるなんて凄いです。

(緋奈子) ってか。午前中に言ってた2人以外に解禁してる人って居るんでしたっけ?

(真緒) いや、hikariさんとKOUHさんの2人だけなんですよね?

(紗綾香) そうです… その2人だけが情報開示してます。

(美里) 他の3人は?

(紗綾香) してないですね。

(優美) 確か… マネージャー1人居ましたよね?

(稚菜) 5人組でしたよね?そのグループ…

(希良梨) でも広告とか記事には6人って紹介されてますよ‼︎

(美里) Wikipediaには5人で紹介されてますから…

 もう1人がマネージャーって事でいいんじゃありません?

(凛音) ですね。でもあとの3人知りたいですね…

(真里亞) あと残り1時間ぐらい頑張りましょう。


メンバーは話を終えて1時間各自練習を。

麗奈は彩香にLINEを… 凛音はその姿を見ていた。

康晴はメンバー各々の仕事の予定の調整や日程(スケジュール)の管理をしていた。


「 あ、麗奈ちゃんからLINEだ。」

『 生駒さん。なんて? 』

「 “ 今何処らへん? もう到着したの? ” だってさ。」

『 “ もう着いたよ‼︎ ” って返信しておいて… 』


黄金の方もLINEが来た。

承太郎さんが “ 何処でしょうか? ” とのLINEに…


「 誰からですか? 」

『 マネージャーからや。

 (周りを見渡して)ここは何処だ? 』

「 1階の展示ホールって書いてあるよ。」

『 良し‼︎ これでOK‼︎

 (承太郎のLINEに展示ホールとコメントした)』


黄金はアリーナの中の手を振っている女性に。

私は近くまで彩香と2人で歩いたら、関係者の美優さんだった。


(黄金) 菅生さん… お久しぶりです。

(美優) 社長。ご無沙汰してます… 1年ぶりですよね?

 (隣に居る彩香を見て) さ、彩香さん… どうして?

(彩香) 初めまして… GRT48の彩香と申します。

(美優) ぞ、存じています。

(黄金) それで、皆さんは?

(美優) 皆さんは休憩中です。

 では、VIPルームに案内しますので関係者パスを…


美優さんは関係者カードを私も彩香に渡した。

菅生さんは彩香と軽くGRT48グループについて話をした。

3階のVIPルームに案内され、私達4人はゆっくりした。


(美優) では後程、5人が挨拶をしにくると思うので…

(黄金) なら、待ってます…

 あと彼女(=彩香)が来てる事はまだ内密にね。

(美優) 分かりました。(彩香にお辞儀をした。)

(彩香) (美優さんに御辞儀をした)


GRT48メンバーの1時間練習が…

顕嵐先生と純連先生の今日の練習が全て終わったのだ。


(凛音) 麗奈さん… さっき彩香さんにLINEしてませんでした?

(麗奈) そうよ… よく気付いたね。

 彩香に今何処らへんに居るのか。着いたのか…

(めい) で、何処ら辺でした?

(麗奈) 彩香曰く “ もう着いた ” ってさ。

(詩緒里) ZoneSTARZの5人と顔合わせ出来るんですね。

(志帆理) どういった方なのか気になりますね。

(凛音) ね… どんな職業に就いているのか。

(千霞) 確か2人は医師と看護師でしたよね?

(紗綾香) そうです。

(由貴) 歯科医師とか会社の社長とかありえるね。

(さくら) 社長だったら名前公表しても良くない?

(春桜) だったら国家公務員とかの仕事ですかね?

(清香) それって財務省とか防衛省とかの?

(紀子) どうなんでしょう…

 そういう人達って副業みたいな事ってして良いの?

(永遠) 駄目に決まってるんじゃないですか?

(優翔) なら、違いますね。

(夕姫) そろそろ帰って…

 AmebaかTVerで配信じゃなかったでしたっけ?


(優佳) いや、違います。Netflixで生で配信されます。

(紫帆) そっか、なら早く帰ってみないとですね。

(愛莉) なら、そろそろ私達も帰って御飯食べないと…

(あおり) 明日は休みでしたっけ?練習…

(麗奈) 明日は練習無いですよ。

(真央) 休みですけど、自主練ですね。

(春桜) 早く帰ってLIVE見たいです。

(菜七子) 私もです。

(菜那子) そろそろ着替えて各自解散ですね。

(春桜) Netflix配信だけでしたっけ?

(由貴) primeやHuluでは見れないですね。

 確か、Netflix配信だけだと、思います。

(春桜) そっか… 登録しなきゃ。

(清香) 登録してないの?

(春桜) してないです…

(紀子) 私も登録しないと

(永遠) なら、解散ですね。


メンバーは各自解散し、自宅で夕御飯を…

麗奈は新作ドラマの脚本作りにストーリーから考えた。

黄金と彩香はVIPルームで待機していた。


すると… 1人の男性がVIPルームに…

彼は歯科医師会副会長の園川さんだった。


(悌輔) 社長… お久しぶりです。

(黄金) 2週間ぶりやね。


他にも4人がVIPルームに…

手前から東助さん、玜介さんに光莉さん、蜜介さんの4人。


(黄金) 森下さんに仲間さん‼︎

(蜜介) 社長… ご無沙汰してます。

(玜介) ご無沙汰してます…

 顔出せなくて申し訳ありません。

(黄金) いえいえ… 2人とも元気?

(蜜介) 元気です。仕事順調です。

(玜介) 元気ですよ。

(光莉) (彩香を見て) さ、彩香さん⁉︎

(東助) 本当だ‼︎ GRT48の…

(黄金) 孤咲さん。仕事順調?

(彩香) (5人にお辞儀をした)

(東助) (彩香にお辞儀を返し… )

 元気でやってますよ!社長もお変わりなく。


承太郎さんもVIPルームに入って来た。


(承太郎) お疲れ様です… 社長‼︎

(黄金) お、お疲れ様。

 城戸さん… 体調の方はどうですか?

(承太郎) 体調の方は大丈夫です。

(黄金) なら、良かった。

 (5人に)今日1日楽しませて貰いますね。

(玜介) 楽しませる様に頑張ります。

(光莉) ゆっくりしてって下さいね。

(蜜介) 私たちはそろそろ行きますか。


現在の時刻は16時、開始迄残り30分。

5人は彩香にお辞儀をしてVIPルームを出た。

私と彩香は鞄の中に入っていたお菓子や飲み物を机の上に…


「 黄金さん… なんか良い人達だね。」

『 そうだろ? 』

「 でも… 顔非公表なのは何故なの? 」

『 それは5人とも全員人と顔合わせる職業だから。』

「 最初に入ってきた彼は何の仕事してるの?」

『 この事は誰にも言うんじゃないぞ‼︎ 分かった?』

「 分かった。誰にも言わない… 」

『 ホントか?なんか心配やけど、言うんじゃないよ。』

「 分かりました。」


私は彩香に5人の職業を…

誰にも言わない様に強く言って教えた。


『 という感じ… 』

「 そうなんだ。知らなかった…

 歯科医師に公認会計士の方が居るなんて誰も思わないね。」

『 で、内密にね。この事を… 』

「 分かりました。」


VIPルームで待機してた…

彩香は始まる30分の間で目を閉じ、眠った。

私は紬と蓮のお襁褓交換をし、椅子に横たわった。


麗奈は1人、部屋でドラマの脚本作りに…

マネージャーの楓さんとリモート配信をしていた。


「 瑠璃ちゃん…お疲れ様。 」

『 お疲れ様です。 』

「 今… 何話までの脚本書いてる? 」

『 今ですか… 今は3話分はストーリーまで書きました。』

「 あ、って事は… 4話からか。」

『 そうですね。4話から… 』

「 新キャラとか4話目から少し派手に登場してみたら? 」


この時は麗奈はマネージャーから瑠璃と呼ばれている。

また今回のドラマの内容は秘密で、女性が主人公の物語…


『 ストーリー内容これで良いですか?

 一応… 5話まで書いて見せますね。』

「 分かりました。無理はしないでね…

 それより、今日の配信見ます? 」

『 【 ZoneSTARZ 】のNetflix配信ですよね? 』

「 そうです。4話仕上げてから見られます?」

『 4話仕上げてからですね… 』

「 分かりました… なら終わったらLINEで。」

『 楓さんも配信見るんですか? 』

「 そうですね。料理しながら、見ようかと… 」


リモート配信が終了した。

麗奈は4話の脚本のあと残りを… 楓さんは料理を始めた。

残り10分となり、私は彩香を起こした。

彩香は目を覚まし、背伸びを。会場には沢山の人が………


「 凄いですね… 沢山の人が会場に来てますね。」

『 見渡す限り、20代〜30代の女性に人気なんだね… 』

「 GRT48グループの数人も彼らのファンです。」

『 そうなんだ。LIVE観に行く子とか居るの? 』

「 いや、そこまでは聞いてない。

 高校の時の友達とか中学の時の親友が行くよって話は聞いた。」

『 メンバーが来るかどうかLINEで聞いてみたら? 』

「 分かった… 聞いてみます。」


彩香はGRT48グループのLINEを開き…

一斉送信で “ 今日のLIVE来てる人居る? ” とコメントを。

1.2分も経たない内にメンバー数人が彩香のコメント返した。


「 あ、返信来たよ。」

『 なんだって?メンバーの子らは… 』

「 全員LIVE会場に来てないってさ

 何人かによると友達がこのLIVEに来てるって。」

『 そうなんだ。』

「 何人かの人はNetflixで配信してますよって 」

『 えっ⁉︎ 本当なの? 』


大きいiPadを鞄の中から取り出した。

Netflixのアプリを開いてZoneSTARZのLIVEの画面が…


「 あった? 」

『 あったぞ。凄いな… 』

「 あ、始まる。」

『 なら、見るか‼︎ 』


ZoneSTARZのLIVEが始まった。

中央アリーナの人影5人の姿がステージに映る。

手前から東助さん、悌輔さん、玜介さんに光莉さん、蜜介さんの順で。


2時間半のLIVEが… 何人かの女性は団扇を持ち立った。

彩香もVIPルームで騒ぎ始め… 黄金も立ち上がった。

曲は全部で20曲。まずは1回目の10分間休憩を…


(女性A) キャー‼︎ やっぱり私、KOUHさん好きになりそう。

(女性B) えーっ… そう?

 私はKOUHさんよりFOXさんがタイプかな。

(女性C) そうなんだ。私hikariさんが好き!

(女性D) 分かる。hikariさんの声聞いてると癒される。

(女性B) それね… 2人は誰がタイプなの?

(女性D) 私?私もKOUHさんかな。

 高身長で背も高くて声も高音と低音両方出せる所…

(女性A) だよね⁉︎ 分かる。確か180cm以上あったよね?

(女性C) 186cm Wikipediaに記載されてるよ。

(女性B) 他の4人も記載されてるの?

(女性C) FOXさんが175cmでCHAMさんが168cm

(女性D) 確かhikariさんが低いんでしたよね?

(女性A) 160cmです。

(女性B) でもやっぱり… 素顔見たいですよね。

(女性D) 分かる… 5人の素顔見てみたい

(女性C) でも非公表のグループいるだけでわくわくしない?

どんな職業に就いているのか… なんの仕事してるのか。

(女性A) だよね。

(女性B) 1回目の休憩… トイレ行ってくる

(女性C) 私は大丈夫… 2人は?

(女性D) 私も大丈夫。我慢出来なくなったら行くわ。

(女性A) 私も大丈夫よ!


(女性E) 10分間の休憩か…

 私トイレの後何か買ってくる。2人は?

(女性F) 私も行こうかな。

 鞄の中にお菓子あるから買い物はいいわ。

(女性G) 私もトイレだけして待ってるわ

(女性H) なら、先に3人トイレ行っておいで‼︎

 私は荷物見張っておくから帰ってきたら行くわ‼︎

(女性E) 分かったわ。なら、必要なものは?

(女性H) 私の分は要らないよ。水分もあるし… 大丈夫。

(女性E) あいよ‼︎


3人はトイレに行った。

その頃メンバー5人は汗を拭いたり水分補給したり…


(悌輔) 4人はトイレ大丈夫?

(東助) 俺は大丈夫。

(蜜介) 俺はトイレしてくるわ。

(玜介) 俺は大丈夫。お前(=光莉)はお手洗いは?

(光莉) 私しようかな…

(美優) なら、私もトイレしてこようかな。

(柊二) 10分しかないので早めに…

(光莉) 分かったわ‼︎

(蜜介) なら、光莉さん。行きましょうか…

(光莉) ですね。


2人はトイレに行き… 数分して戻って来た。

そして1回目の休憩10分も終わった。


「 9曲目始まる…

 その前にトイレするの忘れたから先に行くね。」

『 トイレの場所分かるか⁉︎ 』

「 大丈夫。入る前に確認したから… 」

『 なら行って来て‼︎ 出来るだけマスクはしてね。』

「 分かった‼︎ 」


彩香が先にトイレに行った。9曲目の音楽が…


「 黄金さん… お待たせ‼︎ 」

『 もうすぐ始まるぞ‼︎

 俺トイレ行くわ‼︎ 見てて!』

「 トイレの場所… ルームでたら右手に見えるから。」

『 ありがとう。』


私はVIPルームを出てトイレに。

すると偶々… マネージャーの城戸さんと鉢合わせた。


「 あれ?もうすぐ始まりますよ‼︎ 」

『 すまん… 休憩中に少し横なってたわ… 』

「 あ、そうなんですね。

 少し遅らせましょうか?時間帯… 」

『 それは大丈夫!ファンの人達に迷惑が掛かるから。』

「 分かりました。なら帰り全員で顔出しに来て下さいね。」

『 了解。そうするわ!』


承太郎さんも偶々3階に用があったらしく…

トイレを済ませた後にラウンジの方へ向かって行った。

部屋に入ると、彩香が立ち上がって私に行った。


「 あ、黄金さん‼︎ もう始まってるよ!

 この9曲目のサビの部分… いい歌詞で最高だね‼︎ 」

『 あー。この曲ね。

 この曲の歌詞は確かTeethさんが考えたね。上手に… 』

「 Teethさんってあの歯科医師の人? 」

『 そう。』

「 あ!ラスサビだ。」


9曲目の最後の歌詞が歌い終わりファンの歓声が凄い。

10曲目も… 11曲目も良い曲で数人のファンは号泣した。


(女性A) やっぱり… KOUHさんの歌声好き‼︎

(女性D) hikariさんの声が1番綺麗です。

(女性B) 5人ともこんだけ歌ってるのに疲れないのって凄いですね。

(女性D) 慣れでしょうね。

 私もカラオケとかでも歌えるの2.3曲が限界です。

(女性A) 分かる… 私もそれぐらいですね。


(女性I) わぁーーー‼︎ 最高!!

(女性J) キャー‼︎ かっこいいぃぃぃぃ!!


「 黄金さん… 今日の LIVEって何曲なの? 」

『 ん⁉︎ 20曲って聞いてるが… 』

「 20曲かぁ。」

『 なんで? 』

「 多いようで少ないかなぁって思って… 」

『 なら終わった時に聞いてみたら? 』

「 なんて? 」

『 あと何曲か歌って下さいって… 』

「 いや、それは烏滸がましい気がして。」

『 一度聞いてみたら? 』


彩香は頷いて16曲目まで立ち上がった。

2回目の休憩に私は承太郎さんにLINEで聞いてみた。


(承太郎) あ、たった今社長から連絡ありました。

(悌輔) なんて?

(承太郎) 彩香さんって方が20曲が少ないので、

 あと2.3曲歌って貰えないかとの事です。

(玜介) 彩香さんって社長の隣に居た?

(光莉) GRT48グループの彼女ですよ。

(玜介) あー。あの子か…

(蜜介) アンコールとかもしあったら歌うがにするか。

(悌輔) 良いですね。

(東助) 城戸ちゃん。そういう風に送って‼︎

(承太郎) 分かりました。


承太郎さんは黄金さんにLINEをした。

黄金は彩香にその事を伝えた。


「 なら、最後まで楽しみだね。」

『 アンコールはここから聞こえないね… 』

「 んー 誰かに言って貰う用願掛けするしかないね。」

『 念掛けるとか? 』

「 そこまではしない。」

『 でも外からだったらアンコールって言えるよ。』

「 そうするかね笑 」

『 バレないようにアンコールって言ってね。』


17曲目… 18曲目が終わり19曲目に突入した。

観客もファンも2階席に座ってるファンも立ち上がった。

また3階席に座っているファンも総立ちした。


(女性K) うわぁーーーー!!!

(女性L) さいこーー!!!!

(女性M) わぁーーー!!!


(女性N) ほいっ!ほいっ!

(女性O) あんた笑

 ほいっ!は違う笑 うわぁーー!!でしょ!

(女性N) キャー!!!!! 


4階席に座ってる男性組も数人…

1階席に座ってる端っこの男性陣3人組も立ち上がった。


「 なんか、ファンの人達全員総立ちしてるね。」

『 そうやね。』

「 そういや、LIVEって今日と明日の2日間なんだよね?」

『 そうやね… なんで?』

「 今日だけで明日は配信で見る。疲れた… 」

『 なら、明日は行かないんね。』

「 うん。お願い…

 なんか身体怠くなってきた。重たい… 」

『 えっ⁉︎ 倦怠感みたいの? 』

「 なんて言えば良いんだろう…

 鉛みたいな重たさで疲労感もある。」

『 熱は? 』

「 熱はないが… 黄金さん確認して。」

『 分かった。ちょっと来て

 (彩香の(おでこ)を触ったら) 熱いな… 』

「 えっ⁉︎ 熱いの?ゴホッゴホッ 」

『 咳もしてるやん。マスクして‼︎ 』

「 うん。」

『 熱ありそうだから家帰ったら検査キットで確認。』

「 えっ⁉︎ 検査キットあるの?家に… 」

『 家にあるよ。薬局で買ってきたの。前に… 』

「 そうなんだ。」

『 少し休んでて 』

「 分かった。ゴホッ。ゴホッ… 」


彩香の席は酷かった。彩香はマスクを…

私は紬と蓮のお襁褓を交換し最後まで鑑賞した。

アンコールの歓声が聞こえ… 全22曲の歌が終了した。

そして30分後にVIPルームに来たのは三谷さんだった。


(彰吾) 黄金さん… 今日は1日ありがとうございました。

(黄金) 三谷さん‼︎ 楽しませて貰いました。

(彩香) (三谷さんに御辞儀をした)

(彰吾) あれ?彩香さん大丈夫ですか?

(黄金) すいませんが、

 皆さんに顔合わせるのまた今度で…

(彰吾) と言うのは?

(黄金) 私は大丈夫なのですが、

 彼女が… インフルかコロナかもしれないので。

(彰吾) あ、そういう事でしたか。

(彩香) ゴホッ。ゴホッ。

(彰吾) 大丈夫ですよ。無理なさらず…

(黄金) もし体調が良くなったら8人で打ち上げ会でもしましょう。

(彰吾) 良いですね。日程は?

(黄金) 私の方からご連絡致します。

 皆さんにはその様にお伝え下さると…

(彰吾) 分かりました。


彩香はマスクと暖かい服を着て…

紬と蓮は私が抱っこをして彰吾さんの後に付いてった。

そしてさいたまアリーナを出て彰吾さんとお別れをした。

その頃彰吾さんは6人に事情を説明した。


(美優) って事なら仕方ないですね。

(彰吾) 黄金さんの連絡先知ってるのは…

(承太郎) 私だけですね。

(光莉) 彩香さん… コロナかインフルか。

 無事だと良いんですが、咳酷かったんですか?

(彰吾) かなり着込んでたので多分酷い方かと。

(玜介) 俺らも体調整えないとですね。

(悌輔) なら、彩香さんの体調が良くなったら打ち上げ会しましょうか。

(東助) 明日もあるし… 頑張らないとですね。

(蜜介) 私たちは明日もあるので頑張りましょうか‼︎

(光莉) ですね。


「 黄金さん… ごめんなさい。」

『 いや、良いんだ。ゆっくり休め… 』

「 ゴホッ。ゴホッ。

 明日もLIVEだったのにごめんね。」

『 その事はもう良いからお前の体調なんとかしないと。』

「 ゴホッゴホッゴホッ

 ありがとう。ヘックション。」

『 もうそろそろ家に到着するから‼︎

 休んでおいで。康晴には俺から言っておくから! 』

「 あ、ありがと、とう。なら横なるね… 」


さいたまスーパーアリーナから自宅まで3.40分

私は高速道路… (サービス)(エリア)を利用しながら到着した。


『 家に着いたぞ‼︎ 』

「 ありがとう… 」

『 大丈夫か? 』

「 大丈夫… 自分で動ける。」

『 子供達は俺がやるからやれる事をして… 』

「 分かった。」


彩香は車を降りて家に入った。

黄金が後ろで見ていたが… 彩香のふらつきがかなり酷かった。


『 身体洗うのか? 』

「 うん。手伝ってくれる? 」

『 なら、少し待ってて‼︎ 』


私は紬と蓮のお襁褓の今日最後の交換をした。

そして2人を寝台に寝かせ、静かになった。


『 お待たせ‼︎ 寝巻(パジャマ)準備した? 』

「 うん… 準備したよ。」

『 なら服脱いで洗濯機中入れて? 』

「 分かった。」


彩香の身体を見た私… 彩香の身体の汗が凄かった。

私は彩香の額に手を当てるとさっきより熱かった。

私も一緒に入り、彩香の身体を… 頭から脚まで洗った。


『 痛い所とかない? 』

「 股関節とか胸の下とか脇とか太ももが痛い。」

『 明日朝すぐに病院行くか⁉︎ 』

「 病院は嫌だ。検査キットあるよね? 」


彩香は私に検査キットで陽性かどうか調べてほしいと。

病院には行かないで今日は早めに寝たいと私に言った。

また彩香は私にキスを求めてきたが拒否をした。

風邪を移してはいけないから治ってからキスしようと伝えた。

私は彩香の肩や太ももを揉んだり… 身体を洗い流した。

彩香は疲れたのか鉛の様にガクッと洗面所前で倒れた。


「 黄金さん髪の毛乾かして… 」

『 分かったぞ‼︎ マスクして待ってて‼︎ 』


その前に自分の身体をもう一枚のタオルで拭いた。

私はすぐに彩香(つま)の身体全体をタオルで拭き取り頭を乾かした。


「 明日の朝お粥にして… 」

『 そのつもりでお米研いで置くから。』

「 あ、ありがとう…

 あとスポーツドリンクかアクエリアスある? 」

『 トイレの前に5.6本あるよ? 』

「 入れといて 」

『 分かった。入れとく 』

「 私… 眠たいから横になるね。」


そして寝巻服に着替えて、寝室で横になったのだ。

黄金も明日の朝御飯の準備でお粥にしようと米を研いだ。

炊飯器に米5合と水を入れて明日の8時に予約したのである。


日曜日の日に検査キットで調べた2人…

なんと2人とも検査キットで調べたら陽性だった。

しかもコロナで私は熱がなく、彩香は40℃の熱があった。

黄金は朝早くに生駒さんに連絡をし5日間休むとLINEをしたのだ。


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