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私の物語  作者: UMI
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お昼

朝を乗り切ったらいつの間にかお昼

私にとっては同じ日中だけど、朝よりは身体が起きているので過ごしやすい

両親は共働き、父親は自営業で母親は別の仕事をしている

とくに変哲もない平凡な家族構成で、だからこそ働いていない私は負担だろう

死にたいと思う事のひとつだ

病気を診断されてから、当初より社会に復帰できなくなっていると感じる

生きるということが辛くて、働くことにネガティブで情緒不安定になる

人が怖い、視線が怖い、現実が辛い、積み重なって情緒不安定になって家にいるのに号泣する始末

こんな人間は真っ当な生活をしている両親の傍にいるべきでは無いはずだ

だけど自活できないのでここに居るしかない

屈辱感や悔しいという気持ちよりも、申し訳なく感じて早く消えたい

毎日毎日両親の顔や生活圏の部屋を見る度に、そう思う

消え去って楽にしてやりたい

私がいなければどれだけいいだろう

毎朝わざわざ昼用に作り置きする必要も無い

心配をかけることも無いだろう

何時でも食べられるようにカップ麺や冷食を用意する必要も無い

何より気遣う必要が無くなる

両親にとって私はデメリットしかないのだ

優しい両親はこんな私になっても試行錯誤してくれている

それが申し訳ない

毎日心の中でごめんねと謝る

口に出したら、泣いてしまってまた心配掛けてしまうから、言えないけど

ごめんね

こんな人間になってしまって


懺悔しても毎日変わるはずもなくただただ無駄に時間を潰していく

生きることを忘れた人間はこうなるのか、と実感するばかりで

じゃあ抜け出すことはどうすればいいのだろうと

何もかもにネガティブな自分は、どうしたら「普通」に戻れるんだろう

なんで働いていたのか、なんでやりがいがあったのか、何を楽しみにしていたのか

もう分からない、分からなくなってしまった

今はただただ金銭面で負担にならないように、なるべく食を減らして静かに過ごすことしか出来ない

病気になって助かることは食欲がない事だ


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