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ご免なさい、僕は普通の人間なんです。2-4の女

警察では、一応殺人容疑で、聴取を受けたが、相手の話に合わせて適当に話した。

また高山の忠告に従って、適当に話を合わせた等話すと、すぐに、山田よりこの話になった。

まだ引っ越して二日目だと話すと、逆に警察から山田よりこの情報を教えられる事になった。

彼女は80代に見えたが、実は70そこそこで認知症を患っているらしく、次々に思い浮かんだ話を繋いでいって、トラブルを起こしているという事。

ヘルパーさんが週に2回来て相談にのっている事。等々教えられた。

しかし警察の本当の目的は、彼女を監視することで、隣に引っ越した私に様子を観察させ情報を報告させることにあった。

それというのも彼女は若い頃からの左翼団体の活動家で指名手配犯を匿った前科があり、

今も認知症をよそおって、活動を続けているのではないかと疑われていると言う事なのだ。

にわかには信じがたいが、本当らしい。

参った、参った、とんでもない所に引っ越したものだ。

僕は気も休まらない中、4日目の夜を自室で向かえていた、

階下の山崎に気を使い音を立てないように、静かに歩き、時々壁に耳をやり、隣の山田よりこの様子を伺い、落ち着かない夜を過ごしていた。

隣の高山に相談することも出来ず。緩衝効果の高いマットレスに横になり天井の木目模様の年輪を数えたり、イヤホンをつけて、ネットニュースを聴いたりしていた。

その時、真上から

「ミリミリ、ズドン」と大きな音がした。

「はあー」天井から片足が出ていた。

そして数分もしないうちに、天井板が抜けて、女が落ちて来た。

髪をポニーテールに纏めた20代位の小柄なやせ型の女が

「どーもすみません」と突然現れて謝った。

僕は開いた口が閉まらず

「アウアウ」としか言えなかった。

僕は気を取り直して竹刀を持って、

「なな、なんなんだ」と発した。

女はくじいた足首をさすりながら、話し出した。

「隣の隣の2-4の立花しおりと申します」

僕は階下の山崎が飛んで来るのではないか、気になって、気になっていた、窓を開けて階下を覗き込むと明かりは点いていない、まだ帰っていない。

一安心して、帰るまでに何とかしないと僕は焦って、女の話もそこそこに、天井の応急処置を行った、女を肩に乗せてガムテープで下がって来た天井を戻して補修した。


女の話だと、押し入れの整理をしている時、天井裏の入り口を見つけて、覗くと端の方に何か反射して光るものを見つけて、近くで見たいと思って天井裏を歩いていて、落ちたという事らしい、

女は、いや立花しおりさんは、大ごとにしないでくれ、と懇願してきた。

明日業者に連絡して修理するので許してほしいと、何度も謝った。

僕は階下の異常者の話をし音を出さない条件で、階下の住人のいない時に修理する条件で了承した。

立花さんはドアから帰っていったが、すぐ戻り自室の鍵がかかっているとの事で、僕の部屋の押し入れから再び天井裏に入り帰っていった 

頭を整理してみよう。  現在の緑荘の住人構成



 2-1 山田よりこ 認知症 | 2-2 佐藤浩(僕)本人|

 2-3高山同調男|2-4立花しおり天井から来た女

1-1 不明 | 1-2山崎 耳鳴り包丁男 |

 1-3不明  |1-4不明

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