大好きなお昼寝の時間(3/15PM)
シャワーを軽く浴びて、少し急ぎめに体を拭いた。
さっきまで着ていたパジャマに着替えて、
ゲームを始めた彼の後ろに置いてあるベッドに飛び乗った。
ベッドにごろりと横になると、
心地よい気怠さが身体中に浸透していく。
少し厚めの布団を軽く身体に掛けたら、
彼がカーテンと窓を少し開けた。
3月の、冬の名残を未だに感じさせる風が、
布団からはみ出ていた足先に優しく吹きつけた。
先ほどまで水に濡れていた足先は、優しい風を受けて、
さらさらと音がするようだ。
更に、そこに曇の隙間から降り注ぐ、柔らかな太陽の光が
ふわふわと辺りを漂って、部屋全体を彩った。
ゆっくりと目を閉じると、とても心地よい。
部屋に入ってくる風の音、下の部屋の人が何やら、
部屋の整理を始めた音、彼がするゲームの音。
心地よい気怠さに、全面的に白旗をあげ、
私はまっすぐに、しかしゆっくりと意識を手放した。
1時間30分後に目を覚ました、
ゲームをしている彼は、ヘッドホンをつけていた。
私を起こさないように。と言っていた気がする。
意識の戻った私を見つけると、彼は表情を崩して、
いつもどおり優しく微笑んだ。
それを見た私も嬉しくなって、少しはにかんだ。
大好きな人と同じ時の流れの中に居る感覚が、
ずっと自分の中に残ればいいのに。
と思ったので、心地よかった、今日の午後のお昼寝を…。
えんど