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最弱零鉄の使い手  作者: 綾地才人
79/80

二章 十四話 ファーネリアに向けて

二章 十四話目です。

相変わらず投稿ペースが遅くなり申し訳ございません。

それでは今話もよろしくお願いいたします。

【10月10日追記】

個人的な都合により、一週間程投稿が止まります。

毎回楽しみに待っていただいている皆様には申し訳ございません。

レギルス学園で学園祭の準備が進む中、隣国ではとある動きがあった。

ライフィール王国にある小高い丘を王家の紋章をあしらえた馬車が、数人の護衛の騎士達と共にゆっくりと駆ける。


「・・・国王様、間もなくファーネリア王国の国境を越えます」


「うむ・・・」


馬車の中で護衛の男からライフィール国王エリックは報告を受ける。

今朝王都を出立してから半日程。馬車の窓からはファーネリア王国とライフィール王国の国境となっているゲグマ山脈がそびえたっているのが見える。

その麓にあるリアフィル・トンネルを抜ければファーネリア王国へと入国することになる。


「入国の際は警戒を厳とせよ。彼方からの誘いではあるが、用心するに越したことない」


エリックは護衛にそう伝えて下がらせると軽く息を吐き、手に持つ紙に目を向ける。

ファーネリア王国国王、バーディから送られてきた極秘の招待状だ。これが届いたその日から、エリックは何度もこれを読み返してきた。


「バーディ殿・・・何故、今なのですか」


エリックには賢王の考えが理解できなかった。

届いた招待状には突然の王の集い(アトラミス)開催を勝手に決めた事への深い謝罪と共に感謝の言葉がこれでもかという程に書かれていた。

しかし、何故その考えにバーディが至ったのかは一切記されてはいなかった。今まで何回もバーディと書類や手紙でやり取りをしていたエリックにはそれが不思議でならなかった。

いつもこちらの思考を先読みしたかのような、疑問が一切出ない完璧な手紙を送ってきていたあの賢王が送ってきたものとは到底思えない内容の代物だ。

あまりにも不自然なので諜報部隊に手紙が本物なのかを確認させたぐらいだ。だが、結果としてはバーディから送られたものであることは間違いないとのことらしい。


エリックにはファーネリア国王の考えを読み取る事はできない。ただ、これだけは予想できる。

何か重大な事が・・・それこそライフィール・ファーネリア両国は勿論、大陸中の国家や人々を巻き込むような問題が起きると言うことは。


「一体、何が起きると言うのですか。バーディ殿・・・」


エリックの不安げな声が馬車の窓から外に出て消えていく。


馬車は夕刻、山脈の麓に到着。今回の国王の出立は国民には極秘な為、麓近くには人払いの結界を予め展開してある。

人気のない麓を通り過ぎ、そのままリアフィル・トンネルに入った。

リアフィル・トンネルは全長こそそれなりにあるが、内部はしっかりと作りこまれている。その為、馬車のままでも問題なく通り抜けることができ、ファーネリア王国側までは三十分程もあれば抜け出ることが可能だ。


馬車はエリックの指示通り、最大限警戒態勢を取りつつトンネル内を進み、ファーネリア王国側へと出た。







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