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最弱零鉄の使い手  作者: 綾地才人
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二章 八話 転入生は王女様

二章 八話目です。

忙しくなるのが少し伸びた為本日は投稿します。

ただ次の投稿は確実に遅れることになりそうです。

少し間お待ちください。

それでは今話もよろしくお願いいたします。


【9月22日追記】

次の投稿は金曜日になる予定です、もう少々お待ちください。

転入生、リーフレットから発せられたその言葉に生徒達は盛り上がりを見せる。


「先生!その子は勿論女の子ですよね!」


「何言ってんのよ!イケメンの男子に決まっているでしょ!」


クラス内で男女に別れて言い争いが始まる。

まぁ何処の学園でも転入生という存在は、良くも悪くも大きな盛り上がりを在校生にもたらすものだ。

故にこの光景は間違えではない、間違えではないのだが・・・先程までの暗い空気が一気に変わった事にアランは苦笑いを浮かべる。


(しかし・・・こんな中途半端な時期に転入か)


アランが自身の座席から外に視線を向ける。

教室の窓からは強い陽射しが降り注いでくる。教室の中は魔道具によって年中快適な室温に調整されている為特に苦にはならないが、一歩学園の外に出れば立っているだけで汗が止まらなくなるような時期・・・所謂、夏真っ盛りな時期である。

しかも今年は、あと一カ月と少しすればレギルス学園は長期の休みに突入するのだ。

なんでも学園の施設の改修工事をする為らしく、生徒達がそれを知ったのは約三週間前・・・デムジが『決闘』をアランに仕掛けてくるよりも前のことだ。


そんな時期の転入だ、何かしらの理由がその転入生にはあるのだろう。

盛り上がり続ける生徒達をリーフレットは落ち着かせると、教室の入口の扉に向け声を掛ける。


「それじゃあ紹介するわね~。ソフィア様~、どうぞお入りください」


リーフレットが扉を挟んだ向こう側、廊下に向けて声を掛ける。

その言葉にガラガラと音を立てて扉を開け、蒼髪の少女が教室の中へと入ってきた。

レギルス学園の制服に身を包んだソフィアはリーフレットに促され、そのままゆっくりと教壇に上がる。

そんな彼女の容姿に男子は勿論女子からも言葉を失う、その代わりにクラスメイトの口からは只々感嘆するかのような溜息が出るだけだった。


「皆さん、初めまして。私の名前はソフィア・アスク・ライフィール 、ファーネリア王国の隣国であるライフィール王国からこちらにやって参りました。これから皆さんと一緒に勉学に励ませて頂くこととなります、どうがよろしくお願いいたします」


そういってソフィアはお辞儀をした。

普通の人がするような軽いお辞儀ではない。その振る舞いは貴族や王族が使うような礼儀作法が凝縮されたものだった。


「今の自己紹介と立ち振る舞いで気が付いた人もいるかと思いますが、ソフィア様は隣国ライフィールの王族・・・第二王女様です。」


ソフィアの挨拶にリーフレットが補足を入れる。


「ソフィア様は王族の方ですが、学園内での特別扱いはしてほしくないそうです。ですので皆さんは一人の同級生として接してあげてください」


そう言ったリーフレットに生徒達は戸惑いを隠せないでいた。

それはソフィアを知っているフレアもアランも同じであり、彼女を見たまま動けずにいた。

そんなアランにソフィアは視線を向けると、アランだけにしか分からないようにウィンクをしてきたのだった。




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