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最弱零鉄の使い手  作者: 綾地才人
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二章 七話 二つのお知らせ

二章 七話目です。

転入生は当然、一章で出てきたあの娘です。

それでは今話もよろしくお願いいたします。

「は~い皆席に着いたわね、改めておはよう」


「「おはようございまーす!!」」


クラス担任のリーフレット先生が笑顔で挨拶をしてくる。

アランを含めた生徒達はそれに対し同じように挨拶を返す。


リーフレット・ハイフォル。

アランのクラス担任であり、学園の男子生徒から絶大な人気を誇る女教師である。

馬鹿にされてきたアランは勿論、全生徒に分け隔てなく接するその姿勢や彼女の醸し出すオーラも相まって、¨男子生徒が結婚したい教師No1¨な教師だ。

最も当の本人はそんな男子生徒の思いなど全く気づいてはいないらしく、今日も優しく生徒に話しかける。


緑色の長髪をなびかせて、いつも通りのほほんとした様子でそのまま出席を取り出す。

クラスの生徒数は二十人程、数分かけて出席を取り終えたリーフレットは少し間をおいて再び話を始める。


「え~っと、今日は皆さんに二つお知らせがあります。まず一つ目、デムジ君ですが昨日付けで学園を辞める事になりました。その理由は既に皆さん知っていると思いますので敢えてこの場では言いません」


先生の口からデムジ事が出てきた為、生徒達に緊張が走る。

デムジが学園を辞めた、とリーフレットは言っているが、それはあくまで学園側の建前であることは明確だった。

フレアからの話で真実を知っている生徒達は、そのことに直ぐに気づき互いに顔を見合わせる。

まあ、生徒(デムジ)が犯罪を起こして捕まり、そのまま王都に移送されたなんて学園側としては発表することはできないだろう。


「今回のデムジ君の件で、学園側は騎士団から厳重注意を受ける事となりました。その為、今後・・・もし同じような事があった場合は、学園側は迅速に動き対処していくことになります。なので、もし彼と同じような行動をしていた人、又はこれからそのような行為をしようとしている人がいるなら今すぐその考えを改めて下さい。これは私個人の思いですが、自分の受け持っていた生徒がこんな事になるのは二度とゴメンです」


リーフレットは悲しそうにそう告げる、その顔は何処か疲れているように生徒達には見えた。

極刑になる罪を犯したのが自身が担当しているクラスの生徒だったのだ、きっと色々と思うことがあるのだろう。


クラス内が沈黙に包み込まれる中、そんな雰囲気を払うかのようにリーフレットは軽く手を叩き生徒の視線を改めて自身へと向けさせる。


「さて、これで一つ目のお話はおしまい。気分を変えて二つ目のお知らせをしますね~」


先程までの悲しい顔を引っ込めて、のほほんとした様子で笑顔を見せるリーフレット。

そんな先生を見てクラスメイト達の顔にも少しずつ笑顔が戻り始める、そんな生徒達を見てリーフレットは・・・


「本日からこのクラスに転入生がやって来ます、きっと皆驚くと思うわよ~」


そう告げた。



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